レベル4の暮らし〜ファクトフルネス

ベストセラーのファクトフルネスを(いまごろ)読みながら自分の思い込みを正しています。(長らく積読の山中にありました)

ファクトフルネスの整理では、世界70億の人々を4つの所得レベルに分け、1日あたりの稼ぎが1ドルをレベル1として10億人、4ドルはレベル2として30億人、その上の16ドルをレベル3として20億人、ラストは32ドルより上をレベル4として残る10億人としたそうな。この大括りな整理は斬新!と痺れました。

レベル4というのは、4人家族であれば、32ドルx4人で128ドル、円換算すると日当たり13,500円、年間で500万円以上を世帯で稼ぐゾーンなのかぁ、と。単身であれば130万円ぐらい稼げると世界でも上位15%に到達。

日本は落ち目とはいえ、ドルベースの名目GDPでは国として世界3位、1人あたりのGDPでもまだまだ25位(2019年)なので、少し稼ぐ気になれば世界で相対的には恵まれた環境にあります。

1800年頃は人類の85%がレベル1の暮らしで極度の貧困層としての暮らしをしていたそうです。それって飢餓や児童労働が上等な世界。日本もレベル1を出てレベル2に移行できたのはようやく1930年代だったとか。割と最近の過去。

縦軸に平均寿命、横軸を収入でとった分布図(Gapminder World 2015)。日本は先進国の中では米国に続く人口規模を持つ割と大きな国であることを再確認(超大国ではないけど)。

世界の平均寿命が既に70歳を超えていることなどについては自分の認知上書きが必要でした。世界レベルで人生100年時代に向かっていることを実感します。

世界はどんどん良くなっている。多くの人がレベル4の暮らしを謳歌出来るようになっている。そんな事実は心を温かくします。

だからこそ世界の分断を煽り紛争を起こすような輩は皆でとっちめなくてはいけませんし、多くの人類が暮らす地球の環境は大切にしなくてはと思います。(火星には住みたくないし。。)