2月に対照的な2冊の企業本を読んで色々感じるものがありました。どちらも楠木先生の書評本から気になって購入したもの。
創業140年の名門企業である東芝。
1997年創業のスタートアップであるNetflix。
読書メーターに残した読後の感想はそれぞれ以下。
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■ テヘランからきた男 西田厚聰と東芝崩壊
名門企業東芝の異色のスター経営者として一時は名声を欲しいままにしていたものの、その後は同社の失墜〜経営破綻に至った主犯としてその評価も地に落ちた西田元社長を描いた作品。人と組織が暴走していく様は大変恐ろしく、権力争いに派閥抗争、嫉妬に恨みつらみと島耕作以上に何でもあり。チャレンジを強いられた従業員の皆様の気持ちを想像すると胸が痛い。なぜ、輝き続けられなかったのか。
■ Netflix コンテンツ帝国の野望
Netflixの1997年の創業から2012年頃までの成長を描いた話。米国では圧倒的な大企業であったレンタル大手のブロックバスターをついには廃業に追い込む物語にドキドキ。脱サラしたプロを集めたスタートアップは、さすが起業家精神に溢れる風土ならではです。オリジナルコンテンツを揃え世界市場に進出していく2012年以降を描いた続編が出れば是非読みたい。
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両社のサイズは大違いですが、カリスマ的なリーダーが経営の舵を握ったところは一緒、そして結果は対照的なものに。舞台も日本と米国、関係ないようでいて東芝崩壊のきっかけは米国企業WHの買収という経営判断から・・とリンクしてきます。
共通するのは、やはり内にも外にもヒトがいて、様々な思いや感情がぶつかり合う中で成功も失敗も結果として生み出されてくるのだな・・という当たり前の事実。そこは時代や舞台が異なっても同じ。
リーダーは大事・・と言うのは簡単ながら、求められるものがその時の事業環境や目指すものにより違い、考えさせられます。
そんな我が家のテレビはTOSHIBA、NetflixではなくAmazonPrimeとDisney+に加入しています、皮肉にも。。
(→新生活セットアップ〜テレビはどれを)