英国でも社交ダンス(初めてのプロアマ戦③)

やっぱり踊りたい。

ナタリアの熱心なお誘いを受け、初めてのプロアマ戦に参加して来たレポートの続きです。(前回はベーシック戦に驚愕→②

最初の2種目戦の2つ、これがベーシック縛りだということを直前に知って慌てて使えるステップを確認。基本、私は大昔の1年生の頃のステップしか自信を持ってベーシックと言えるステップを覚えてないので、これをナタリアに伝えました。まさか、北大の伝統のBダッシュルーティンを英国で披露する羽目になるとは。

最初の数曲こそ天井の高い会場に引っ張られ、なかなか重心の調整がうまくいかなかったのですが、徐々に感覚を取り戻していけばそこは踏歴30年の一応ベテラン(途中断絶期間多々あり)。

第一幕を学生ダンスの5年間。第二幕を30代前半のアマチュアの3年間とすると、ここ最近の3年ほどは趣味の社交ダンスおじさんとしての第三幕。試合経験は2023年の舞浜のプロアマ戦以来ですが、割と事前の練習通り、落ち着いて踊ることが出来ました。

そして想定通り体力はすぐに準決勝で枯渇しましたが、そこはマラソンの沿道の歓声ならぬ試合会場の声援マジックで何とか決勝を踊りきることが出来ました。ナタリアには疲れた顔を観客の前でするなとかビシビシと裏では怒られつつですが。

結果、5種目総合、2種の2種目戦をはじめ、ほぼ全カテゴリーで2位の結果に。(ベーシック戦のワルクイだけ1位になったのは北大ルーティンのおかげかもしれない・・)

50代の部はわずか10数組の出場とはいえ、その10数人の生徒と踊っている先生達には著名な英国のプロ選手が含まれておりましたので嬉しい結果でした。(私は顔と名前も分からなかったけど)

まずは初戦は上々の滑り出しで、次のコンペを目指すことに。

表彰されて戻ってきたらジャックがビールを片手に満面の笑みでお疲れ!と一杯目。こうしたところにも自由な空気が流れてる。

あー、楽しかった。(おしまい)

英国でも社交ダンス(初めてのプロアマ戦②)

やっぱり踊りたい。

ナタリアの熱心なお誘いを受けて、初めてのプロアマ戦に参加して来たレポートの続きです。(前回はエントリーまで→①

準備期間はほぼ1ヶ月。これまで練習したことがなかったクイックにも簡単なルーティンを付けようとしたのですが、これが大苦戦。考えてみるとクイックを踊るのは15年ぶり。最後に踊ったのは、おそらくアマチュア休業を決めた2010年4月のB級戦。

若かりし頃に比べて体重が増えて身体が重いのでとてもクイックは踊る気になれずに敬遠して来ました。そのツケが今。脳神経と身体がクイックの曲のスピードに反応しません。リハビリ必要。

べニーズも相当怪しいながら、一応は5種目をなんとなく45秒ぐらい踊れるところまで直前に追い込んで、いざ本番当日に。

自分の事前の懸案事項は、まず15年前に作った燕尾服が今回も着れるか。そして当日に髪のセットがうまく出来るか。そして最大の不安は人前で踊りきるだけの体力があるか・・でした。計算上では、最大28曲を2時間半程度の時間内に踊ることになるので。


(直前の練習で痩せたので燕尾のチャックもギリ上がる)

試合は平日開催でしたが自分達の出番は18時以降。午前中は仕事をして、午後にロンドンから会場のあるボーンマスまで約2時間のドライブ。会場に到着後にストレッチと軽く練習をして、もうすぐ試合開始だな〜と思った20分前、最初の2種目戦のワルクイとタンスロはベーシック戦ということを知しました。絶句。

シラバスよく読めよーとジャックは大笑い、ナタリアは狼狽。こんなことがあるから、本番って楽しくてやめられません。

さらに続く。(→続く③

英国でも社交ダンス(初めてのプロアマ戦①)

やっぱり踊りたい。

近所の倉庫街に毎週のように通う日々(→倉庫通い)。社交ダンスを習っているのはウクライナ出身のナタリア(→そしてナタリアへ)。旦那様でリーダーのジャックは生粋の英国人ダンサー。

ナタリアの熱心なお誘いを受けて、初めてのプロアマ戦に先月参加して来ましたので今回はご報告です。やはり習い事にも練習の目標が必要ですし、本場の英国ではどのような仕組みでプロアマ戦が運営されているのか興味があったので。

まずは試合参戦を決めたのが、試合の1ヶ月半ほど前。母弟が遊びに来る予定もあったので、実質の準備時間は1ヶ月ほど。

エントリーしたのは、二種目戦が4つ(ワルクイ、タンスロ、ワルタン、タンクイ)と、単科のヴェニーズ。そしてこれが本丸であろう5種目の総合戦。全ての50歳代のカテゴリーに参戦。(60歳代、70歳代もありました。若いのは35歳未満か、35歳以上)

後日出てきたタイムテーブルを確認すると、試合は準決勝からスタート。すると・・10数組前半のエントリー数ということか、思ったより少ない。平日開催だから当たり前か・・(平日?、、と参加を決めてから知りました)

今回はDAPという業界団体主催のSummer FestivalというUK Closeの大会だったのですが、週末の良い日程はアマやプロで、その前の前座日程の先頭に先生と生徒のカテゴリーが組まれておりました。驚いたのは年齢ゾーン別にとても細分化されていたこと。確かにこれはフェアかも。先生は皆大体うまいので。

長くなりそうなので、分割します。(→続き②