ベーシックインカムの是非〜ビジネスの未来

ビジネスはその歴史的使命を追えつつあるのか。

切れ味鋭い論考が魅力の山口周さんの著作で現在と未来を見つめ直してみます。こうした深い問いに向き合うためには知的体力と教養が必要なんだろうなぁ、、と思いつつ。

「生きがい」や「幸福」というものを追求するということも社会課題であり、この解決に向けて動くことは、今まで以上に人生の一大事となりそうだな・・との思いを深めました。

様々な論点やヒントに本作も溢れているのですが、自分が今回改めて気になったのはユニバーサル・ベーシックインカム(UBI)の是非についての部分。

UBIとは「文化的で健康な生活を維持するのに必要な金額を、無条件で、全国民に対して、給付する。」という制度のこと。UBIの導入は、山口さんが考えるように、本当に、貧困の解消や格差の是正にとどまらず、ライフスタイルの多様化や社会的イノベーションの促進につながるのか。

感覚的には資本主義を否定した社会主義的アプローチのようにも思いますが、むしろ労働市場に徹底的に市場原理を働かせることになると言われると、確かにそうなのかもしれない・・とも。

たまたま偶然に選んだ仕事にやりがいも感じている自身の幸運には感謝しつつ、それでも未来の社会に思いを馳せるのは、やはり子供を授かり、自分の人生より先の時間軸を意識するからかもしれません。

どうやっても最低限生きていける社会において、それでもやりたいことはなんでしょうか。