「僕ら観劇部」カテゴリーアーカイブ

Les Miserables(レミゼ)〜ミュージカル観劇メモ

先日のJERSEY BOYSに続くブロードウェイ参観。選んだのは鉄板の古典、Les Miserables(通称レミゼ)。

米国ブロードウェイで観るのはこれで3回目、毎年1回は観劇(感激)して感動をチャージさせて頂いている神作品です。(東京の帝劇でも何度か観劇)

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(何度観ても新しい発見がある気がします)

本日驚いたのは、まさかのアジアン・エポニーヌ。前回、前々回と観た時は黒人・エポニーヌでこれはこれで新鮮だったのですが、本日はメインのBrennyn Larkさんではなく普段アンサンブルの一人で控えのEj Zimmermanさん。お名前からして中国系米国人か。

冒頭のアンサンブルの一人として登場された瞬間に、お、本日のアンサンブルの注目はこの子かな、と思っていたのですが(南ちゃんを探せ的な、、古いか)、まさかのエポニーヌ本人でした。

Brennyn LarkさんはアイーダのAida役の経験もあったりするようで歌もスタイルも素敵な方。(→エポニーヌ役デビューの記事)それでなくともエポニーヌはコゼットを喰いがちで、配役によっては「マリウスよ・・俺だったらエポニーヌを選ぶよ、、」と思わされることも。

本日のEjエポニーヌは同胞アジアンとしてはとっても嬉しいながら、コゼットとの力関係が見た目的にも丁度良い感じに収まり(歌は十分に上手いですが)、絶妙なエポニーヌの不幸感とラストの幸福感が醸し出され個人的にツボでした。

そして学生リーダーのアンジョルラス役のMark Uhreさんがかっちょよかったので、マリウスのおぼっちゃんぶりがうまく引き立っていたと思います。一人一人の役者の光り具合もさることながら、やはり群集劇ですのでバランスが大事。。

・・・なんて素人観劇家のくせして一丁前に感想をつらねているところでハッと気がつきました。

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かれこれ6-7年前に社内の観劇好きな集まりに誘われ末席に加わった観劇部。一緒にミュージカルやステージを観に行った際のレビュー飲みで彼ら彼女らが熱く語り合っていたのが、自分が考えるレミゼの最高の配役。誰が誰を演じて、どうこう・・的な。

初めて輪に入った時は何をこの方達は真剣に語りあっているんでしょーか・・とポカーンとした訳ですが、いやぁ、気がつけば自分もその世界に足を踏み入れはじめています、遅ればせながら。そして我が妻も確実に。。。

いずれ妻と二人でNYに半月ぐらい逗留して連日連夜ブロードウェイでミュージカル鑑賞、そんな旅もしてみたいなと思います。(幾らかかるんだろうか・・今のうちにしっかり稼がなくては)

JERSEY BOYS〜ミュージカル観劇メモ

先週のNY出張では予定の隙をついて2回ブロードウェイにて観劇。そのうちの1回目はお初のJERSEY BOYS。

タイムズスクエアの大スクリーンでも大々的にプロモーションされておりますし、映画化もされているので名前は良く耳にしておりましたが、内容についてはほぼ予備知識なしで観てまいりました。

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時は米国の1960年代、NJ出身メンバー4人組のロックグループ、フォーシーズンズの結成から成功、そして解散までを描いたジュークボックスミュージカル。

バンド名がフォーシーズンズだけに、春、夏、秋、冬の順に各幕で各メンバーがそれぞれの視点で自分達を語り、数々の彼らの代表曲がこれを彩る、という感じのドキュメンタリー仕立て。

ただし、代表曲といっても、、ヒット曲の君の瞳に恋してる以外は1、2曲しか知りませんでした。自分の洋楽の知識は社交ダンス用に編曲されており踊ったことがあるか否か、これだけですのであまり当てになりませんが。(普通はもっと知っている曲があるのかな)

これが同じくジュークボックスミュージカルと言われるマンマ・ミーアの場合は殆どのABBAの曲を知っているから、大分違う。とにかく沢山の楽曲が流れるので、このテイストが好きな方は楽しめること間違いなし。自分は彼らの踊りのスタイルがツボ。

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「本日の未来のスターはどこだ from アンサンブル」企画?については、該当者見当たらず。女性キャストは妙齢(ベテラン)の方ばかりで心動かず。

主要キャストのニック役 Michael Lomendaが渋い感じも出ていて(しゃべらなければ)、格好良かったなぁ。映画版でも同じニック役をやっているそうなので今度チェックしてみたいと思います。

そして、なぜかSMAPはこの先どうなっていくのだろうかと考えている自分に気がつきました。いずれは解散するのだろうか。

本作、好きな人は好きだろうけど、僕はリピートは・・ないかなー。(他に繰り返し観たい作品があるので)でも、未鑑賞の作品をまた一つ観れて満足。

2006年のトニー賞(ミュージカル作品賞)です。

ウィキッド〜ミュージカル観劇メモ

先週末、ゴルフの汗を流しおとして、さっぱりと着替えて向かったのは市内中心部のTheater District。そう本日はお一人様ミュージカル鑑賞。

今回はNY出張時のご褒美のBroadwayではなく地元ヒューストンのHobby Center。7/6から8/14の期間で大好きなWickedの国内ツアーが周ってきたので参上。(妻も8/13の回を予約済み)

久しぶりに休日にジャケットを着て街中に出かけました。細身のズボンが冗談のようにきつくなっていて恐ろしや。。

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ミュージカルスクール。4-6歳のクラスがあってサマースクールも開講しているのは密かにチェックしていたんですよね。でもここまで1時間以上かけて娘の送り迎えはちょっと大変なんだよなぁ。。

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普段それなりにちゃんとした服装をして集まるヒューストンの人々を見る機会がないのでちょっと新鮮。あと気のせいか細身の人の割合が多い気がします。Whole Foodsで買い物しているお客さんに細身の人が多いのと理由は一緒かしら。。そして見渡す限り1人で来ている人はゼロ。

Wickedを英語で観るのは2回目。前回はBroadwayで2014年11月に。(過去ブログから転載しました→カツ丼と魔女)日本では四季で3回ほど観たことがあります。

なんとなく国内ツアーだとBroadwayに比べ二線級なメンバーで構成されているのでは?というイメージがありますが、BroadwayのPLAYBILLのWho’s Who in the cast読んでいても、国内ツアーでチャンスを掴んでBroadwayに活動を移す役者さんも多いようなので、未来のスター探しという楽しみもあるのかも。

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(視界は一部限られますが前から2列目、B列の一番右端。安かったので)

今回のツアーのエルファバ役のEmily Kochさんも、Broadwayではエルファバ役のスタンバイ(控え)だったそうですから待望の主役の機会でしょう。

それにしてもDefying Gravityは相変わらず疾走感が素晴らしい名曲。自分の中ではエルサの声のIdina Menzelさんは、Wickedのオリジナルキャストでエルファバ役で2004年のトニー賞の主演女優賞を取られていたんですね、緑色の肌も似合ってるわ。アゴのとがりぶりも魔女っぽいし。

主要キャストの中ではフィエロ役のJake Boydさんのイケメンぶりが際立ってました。あとはマダム・モリブル役のWendy Worthingtonさんの名演(怪演)。61歳とは思えぬ元気ぶり。お姉キャラかと思ったら、ちゃんと?女性でした。

本日のEnsembleの中での自分好みを探せ!(勝手にコーナーを創作)では、Melissa Legaspiさんの表情と踊りっぷりに痺れました。(個人HPを見つけちゃいました→カワィィ

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(妻子は日本で劇団四季のアラジンを観てきたそうな)

奥様と同じミュージカルを観て、あとで感想を交換できるなんて今から楽しみだなぁ。(あと地味にYちゃんの意見を聞くのも楽しみです)少しずつミュージカルの楽しみ方の幅も広がってきた気ました。(少しずつオタク化が進行)

自分もイエローですし、肌の色の多様性を受け入れる社会であって欲しいと思います。ダラスの事件もあり少々物騒ですので。

Something Rotten ! 〜ミュージカル観劇メモ

先週のNY出張では一晩だけ放置された夜があったので、すかさず一作品観てまいりました。あいにく殆どの劇場が定休の曜日だったので選択肢少ない中で選んだのがSomething Rotten!

タイムズスクエアの安売りチケット売り場の列に並びながら下調べをすると2015年スタートのミュージカルコメディーとな。歌って踊って笑える、という方向のようなので疲れた頭を休めるのに良いかな、、と思い初観劇。

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(ブロードウェイのこのエリアに来るだけでワクワク)

ストーリー自体は16世紀のロンドン、売れない演劇作家の兄弟が売れっ子のシェイクスピアを超える演劇作品を作ろうと、ノストラダムスの甥っ子に未来を予言してもらい、歌って踊って演じる新しいパフォーマンス、ミュージカルを初めて世に送り出す・・って感じのストーリーなのですが、その作品名がハムレットならぬオムレットなど、とにかくおちゃらけた内容。(タイトルもハムレットの台詞から)

ミュージカルファンであればあちらこちらでクスクスしてしまう悪戯が随所に溢れた仕上がりとなっています。(有名どころを少しずつパクリ、おちょくり、悪ふざけが続く感じ)この笑いの感じ、何か覚えがあるなぁと思ったのですが、1990年頃のパロディ映画、裸の銃を持つ男にそっくりな印象。

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歌も踊りもそこそこに良く出来ていますが、それでも一回観れば十分かな、というのが自分の感想。そもそもコメディ&パロディ好きでもないですし、今ひとつこの手の笑いにノレないので。(英語だから笑いのツボそのものをあまりキャッチ出来ていないとも言えます)

シェークスピア役の俳優Chirstian Borleさんがなかなかに格好良かったのと(あれで1973年生まれの年上とは・・)、アンサンブルの中の一人の長身の女性の笑顔がとても素晴らしかった、というのが本日の収穫。歌はオープニングのWelcome to RennaissanceとA Musicalが耳に残りました。

初めての作品を観る緊張感も良いですが、繰り返しまた観たい作品もあるので毎回何を観ようかと悩みます。(NYに住めば解決するのですが、、片っ端から全部観るということで。。)

隣人は怪人〜ミュージカル観劇メモ

2週間ほど前のNY出張の夜。NYにて単身赴任中の上司と後輩がいる訳ですから夜は基本あけておきます。

しかしどちらからも「今晩どう?」の声がけは無し。どんなホスピタリティ?ではなく、やった!ラッキー今晩どうしようです。

向かったのはタイムズスクエアのチケット屋。ラストミニッツの券で何か観劇してみようかと思い。


(今晩は、オペラ座の怪人!)

ブロードウェイでも劇団四季でも、なんとなく観る機会のなかった最後の大作。とうとうこの日がやってきました。

きっかけは先月NYでIさんとヴィッレジ巡りでJAZZを楽しんだ際、お住いの隣人が「なんと怪人らしい」というお話。


(オーケストラ席の割に遠いですが、定価の半額ですから良し)

午前中からフラフラしている隣家のおじさんとプールで顔をあわせた際、双方の子供達を遊ばせながら挨拶したそうなんです。

するとなんと「俺、ブロードウェイで怪人やってるんだ、知ってる?」的な。正確にはなんと英語で説明されたのでしょう?ジェームズ・バーバー氏。(→公式サイトもある名優さんです!)

観劇部の部員としては・・ブロードウェイで怪人の主役はってる人!? 過去に美女と野獣の野獣役、レミゼのバルジャンもやってるの!? と大興奮してしまうところですが。。。

ミュージカルをそう観劇しないIさんからすれば、「へー、怪人なんですかぁ。」という淡白な対応だったとか。


(クリスティーナが、なぜか道産子のHさんを思い出させる)

重厚なテーマ曲は脳内でひたすらタンゴ変換・・という想定通りの展開はありながら、切なくも愛おしい見事なストーリーと素晴らしい楽曲に酔いしれたのでした。

しかし感情移入先は明らかにラウルではなく怪人。クリスティーナに、人として男性として一瞬でも受け入れられたことに落涙。

これもひとつのハッピーエンド。