「僕ら観劇部」カテゴリーアーカイブ

ウェイトレス〜ミュージカル観劇メモ

NYで迎えた先週末は観劇部活動強化週末。第一弾として向かったのはウェイトレス。

ブロードウェイでの公演は2016年4月よりスタートしたばかりなのでまだまだ新作の一つ。

主人公はアメリカ南部の田舎町のダイナーで働くパイ作りが大好きなジェナ。退屈な結婚生活を送る彼女がまさかの妊娠。このままでは人生が詰んでしまう!ともがく序盤のストーリー展開。女性の自立がテーマ・・というのは最近っぽいですね。

それにしても彼女の夫が本当にダメな束縛DVヒモ男。旦那大嫌いパイとか作ってる暇があればさっさと別れるべきなんですが。あまりにひどすぎて胸がシクシク。(自分は大丈夫だろうか?)

・・とまぁ、しっかりつかみのストーリーにひきこまれたところで、ジェナ役のBetsy Wolfeに注目。評判のよかったオリジナルキャストのJessie Muellerのあとを継いで前月の6月からの登板。どうどうとした美人さんで歌うまし。

そしてもってかれたのがOgie役のJeremy Morseの怪演。久しぶりに動きだけで思いっきり笑わせて頂きました。

全体に大きなサプライズはないものの笑って涙して最後は大団円!な娯楽作品の王道ぶりで、安心して楽しめる良作。オススメです。(ちょっと娘には観せられませんが・・)

会場には女性グループが多数いて楽しまれていた気がします。ただ書き下ろしの楽曲は全体に悪くはなかったけど耳に残るキャッチーなものもなかった気が。

(あ、パイ柄・・)

2007年公開のインディ映画が元になっているということなので、早速Amazon Primeで探して観てみました。ほぼ筋は一緒で、各配役のイメージも一緒。歌と踊りがないけど、これはこれで良くできており良作品。低予算ながらヒットしたのもうなずけます。

今年の後半から全米ツアーが回るようなのでヒューストンにも来るようだったら、妻にも検証のため観てきてもらわないと。(きっと好みの内容だと思うので)

しかし、いくら美味しくてもパイには胃袋は掴まれない気がします。。。(アップルパイとか嫌いではないものの・・)

ライオンキング〜ミュージカル観劇メモ

先週末はヒューストンにて久しぶりのミュージカル鑑賞。おひとりさま観劇部活動もほそぼそと継続です。

(何かの全米ツアーがいつもかかってます)

ブロードウェイではその人気のためか安売り当日券の店には回ってこないライオンキング。常設劇場のチケットオフィスで売れ残りを少数売り出すことがあるのではないかと思いますが、過去何度かトライしたものの全敗。今回は予めちゃんと予約し定価で観てまいりました。

気のせいか、いつも以上に黒人の富裕層の方が多い気がします。本当に単なる気のせいかもしれませんが。

定価で買った・・と胸をはったのは、B列5席。ステージから2列目という好位置にも関わらず、前の端すぎて、柱による視界制限があるということでディスカウント扱い。全く気になら無いどころか、ラフィキの息遣いが聞こえてきそうな距離感に大興奮。

本日のシンバ役はツアーメインのDashaun Youngではなく、控えのAaron Nelson。アンサンブルを勤めながら、こうして代役の機会があればシンバ役も演れるというのは凄いですね。アンサンブルの中でも普通に役を変われる実力があるメンバーがいるということ。

PLAYBILLのWHO’S WHOを眺めていると、Understudyという形でシンバのみならず、ナラやラフィキなど、何人ものアンサンブルメンバーが役付きのバックアップに回れるよう配置されているのが分かります。長期間で移動も伴う全米ツアーだからこその代役管理なのでしょう。

Aaron Nelson、顔も爽やかでしたが凄い胸筋。見渡すとライオンキングという演目だけに黒人率がめちゃめちゃ高く、皆さん良いカラダ、そして良い笑顔。そしてムファサ役のGerald Ramsey、サモア出身ハワイ育ちだそうですが、ホントいい声でした。(→こんな記事もありました

毎回、まずは無心で楽しみ、帰宅後にパフォーマンスを思い出しながらWHO’S WHOで皆様の略歴などを順番に読みふけり、さらにはGoogle検索でそれぞれの演者の画像や動画、関連記事などを眺めて楽しみ、ブログに最後はメモ。(但しPLAYBILLは保存せずにポイ)

完全に観劇行動もオタク化しつつありますが、これも部活動と思えば・・やむなし!? 単身期間最後の週末となるこの週末はNYで迎えるので、おひとりさま観劇部活動@ブロードウェイとなる予定。楽しみです。

プライド・ランド上陸準備

今週末に迫ったライオンキング観劇の準備のため、英語サントラを通勤の車中で聴き始めてます。

思い返してみたところ、劇団四季のライオンキングは過去5回ほど観た記憶があり日本語の劇中歌やセリフはしっかりと耳にこびりついているのですが、どうも英語の記憶がない・・あ、英語ではライオンキングは未観劇だ!と気がついたのです。

NY出張の折、もし夜に自由な時間ができればブロードウェイで当日の安い残り券で観劇しておりますが、ライオンキングのような人気ミュージカルは当日券がほぼ流れてこないんですよね。

このままでは英語で観る機会がなさそうだ・・と思い、ちょうどヒューストンの劇場に全米ツアーが回ってくるのが単身期間の週末と重なったので定価でライオンキングの券をゲット。

サントラを聞いてみると、僕の心を鷲掴みするフレーズの「お前こそ、王となるー」が「They live in you」となったり、「そーだ、そーなんだぁ」が「I know, Yes, I know..」となるなど、何やら言語と語感の違いで調子が狂う部分はあるものの、慣れ親しんだメロディは英語でもスッと入ってきます。(ズールー語の歌は歌詞も一緒ですし)

明るいライオンキングを観て元気のおすそ分けをもらえるのが今から楽しみ。それまで車中はプライド・ランドへの上陸準備で賑やかなジャングル風で。

美女と野獣(実写版)〜感想(ネタバレあり)

一般公開から遅れること1週間、ようやく、楽しみにしていた美女と野獣の実写版映画を家族で観に行ってきました。

(娘達もお揃いのベルシャツで準備万端)

あ、日本での公開は4月21日(金)・・とあるので、米国が先行なんですね。

個人的感想としては、ディズニー好きなら当然観るべき!ということで。・・そもそも私、ディズニープリンセスの中でもベル推しですし、同じ読書好き・・だし。

ストーリーは古典である原本の筋書きにかなり忠実で、丁寧な印象を与えます。その分、現代映画になれた身としては少々もっさりした展開に感じるかも。(特に前半部分)

あとは当たり前ですが、凄い特殊効果や恐ろしいモンスターも出てきませんので、刺激に麻痺した身には物足りないものの、子供が観ても安心という点も。(劇中の一番の恐ろしい存在が狼ですから・・・)

(ラクジャリーシートを4席予約。結果的には3席で十分)

野獣がよくCGで細部まで表現されておりますが、なぜかどう見てもトランプ大統領の顔にしか見えないのは僕だけでしょうか・・・(呪いがとけた後の王子の姿は超イケメンです)

次女は集中力が持たず妻が連れて早々に途中退場。自分は長女と一緒に最後まで観切りました。(妻は別途、ママ友仲間のディズニー会で再度鑑賞予定)

おなじみの定番の曲がかかると心が踊り、追加の楽曲も悪くなく、豪華な衣装もいちいち見応えがあり、なによりハーマイオニーあらためベル役のエマ・ワトソンがただただ美しい・・・。ディズニープリンセス2割増しの効果もあり、大満足でエンドロールを迎えました。

ただひとつ難癖つけるとしたら、ダンスのシーンはもう少しうまく仕上げることが出来なかったかなぁ、ぐらい。ダンサーなのでダンスには厳しいのです。(野獣よりも自分はうまく踊れると思いますが、あの蹄の足ではさすがに難しかったかな、、とか)

(また近いうちに再鑑賞すると思います)

School of Rock〜ミュージカル観劇メモ

久しぶりの1週間まるまるNY出張(できれば国内出張で家を開けるのは連続3泊4日程度までにしたいのですが、叶わず・・)。

日曜入りながら、最近の悪天候続き、上司・先輩からの不意の懇親指令に備えていたのですが、結果的にポカリと空いた日曜の晩。ホテルに荷物を置いてすぐさまダッシュしたのがブロードウェイの安売りチケットオフィス。

時間に余裕があれば目当てのシアターを直接襲撃して安いチケット(当日キャンセルとか余りとか)を狙うのですが、時間が無いときはここで良しとしています。(割引率は正規価格の40〜50%)

日曜日は大部分のシアターが定休なので候補はわずか。ブロードウェイで未観劇なのはCatsかChicagoかSchool of Rock、はたまたBeautifulか。CatsとBeautifulと共に天秤にかけましたが、本日の観劇はSchool of Rockで!

客引きのおっさんのアドバイスで、楽しみたいならこれだよ!というのに素直に従いました。2003年公開の映画は面白かったな・・という記憶はありますが、ミュージカルはどうかしら?

席はオーケストラながら一番後ろ、音響のすぐそば。Yちゃんなら絶対取らないだろうな、という席。でもラストミニッツだからいいか。40%引きの70ドル弱でした。

あらすじ的には、売れないロック大好き男デューイが家賃を払うために同居している友人の名前を語って名門私立学校に臨時教師として潜り込んで、子供達と一緒にバンドバトルに殴り込みをかけるという・・いかにもな王道ストーリー。

オープニングでオペラ座の怪人で有名な巨匠アンドリュー・ロイド・ウェーバーの言葉で、子供達の演奏はリアルだから楽しんで・・的なアナウンスが流れて会場が盛り上がります。

音楽の才能に溢れる子供達が沢山出てきて単純に楽しい・・!という点に加えて、校長先生が実は美しい女子・・というロマンス要素も意外にあって、スカッと楽しめる快作に仕上がっています。トニー賞は取れなかったかもしれないけど、これはありじゃないかなー。。(2016年のトニー賞を獲ったのはHamilton、券が高すぎて当分いけない気がします・・)

ロックには格別の思い入れはない自分でも楽しめる楽曲、子供達の超絶演奏っぷり、そしてRosalieが美しかった・・ということでオススメです。単純に面白い・・という点ではKinkey Bootsに次ぐかも。

Rosalie役のMs. Jenn GambateseはWickedの国内ツアーのグリンダ役を過去に演じたこともあるとガイドで知って、国内ツアーはやはりブロードウェイ・デビューの登竜門なんだろうな、との理解を深めました。

図らずも観劇(感激)チャージの機会に感謝です。