昨夏オープンの日本酒ペアリングのお店、友人の友人が店主でして気になっていたのですが・・待望の緊急事態宣言明けをきっかけにようやくお邪魔することが出来ました。
■ sake restaurant & shop めでたし(→公式HP)
まだ現在は予約のみで小さく営業とのこと。
吟味された調度が心地よい、落ち着いた空間。これから始まる日本酒ペアリングの世界に期待が高まります。(季節の移り変わりに従って年間8種類のコースとなるそうな、今回は爽秋)
一皿目は駄々茶豆と豆腐、なしに鮭のはらこを合わせた逸品。周りはほうじ茶パウダー。ペアのお酒は山口の天美(純米吟醸)。
二皿目は上品な栗と緑茶のペーストと醤油をくぐらせた戻り鰹。ペアは広島の神雷(純米)、白いのは塩。
丁寧に作られた創作和食と日本酒のペアリング。一つ一つの料理を大事にいただき、五感を研ぎ澄まして味わう日本酒。
三皿目は秋茄子に鯵、そして青みかんを合わせた料理。これをあてに当分お酒飲んでいたい・・お酒は秋田のLand of water。
ここでグッと趣向を変えダチョウでとったスープときのこ。料理名は秋深々。そう、一皿ごとに料理に命名しているんですよね、その辺りもシェフと店主の世界観へのこだわりがあって素敵。
お酒は奥能登の白菊(純米)。
店主のSさんが燗酒の後ろにチラリ。お会いするのは5年ぶりですがお元気そうで何より。(→一緒にNY郊外のワイナリーに)
本日のメインとなる五皿目は鹿肉。すごく丁寧に焼き上げたに違いない美しい断面。紅葉パウダーもこの味噌味のペーストも想定外の組み合わせ。ふだん、塩味に頼りすぎていることも感じます。味覚のオーバーホール。
そして締めがチーズというオシャレ。ラストペアはしっかりとした愛知の長珍(純米)。
コースとは別に土鍋ごはんの注文が出来まして当然オーダー。なんと長野県で作られた古種米「亀の尾」。夏子の酒で出てきた龍錦のモデルとなったお米です。コシヒカリやササニシキの原種、曾祖父さんです。
あまりにも美味で三杯おかわり。日本人に生まれて良かった。
日本の豊かな山海の食材、米と水から生まれた日本酒に感謝してコース終了・・大変美味しゅうございました。
帰りにショップで気になったお味噌と日本酒を購入。丁寧なサービスと料理の説明を頂きながらゆっくりと楽しむ日本酒ペアリング、贅沢な時間でした。また、季節が変わってコースが切り替わった頃に再訪しよう。