危機管理

以前よりまとめ買いしていた佐々淳行さんの著作を固め読み。日本の危機管理の第一人者としてとても有名な方です。

志をもって警察庁に入庁され、目黒警察署の警部補を振り出しに、外事、警備の要職を歴任、東大安田講堂事件や、連合赤軍浅間山荘事件という大事件で警備幕僚長として現場を指揮、1986年より初代内閣安全保障室長をつとめ、昭和天皇大喪の礼を警備を最後に退官。

その激動の半生たるや、まさに生きる戦後日本の危機管理の語り部。しかし、記憶力いいですね、佐々さん。。(凄いメモ魔なんだそうです)

佐々氏の「私がやらずに誰がやる」の強烈な気概。

● 「何かになりたい人」より「何かをしたい人」になれ

● 悲観的に備え、楽観的に対処せよ

カラダのあちこちに響く言葉だらけでした。(なぜか背筋が伸びてくる)さらに、楽しい読み物で日本の戦後史を歴代の首相なども絡めてなぞれる特典付き。

朝から成田ではフェデックスの貨物機が炎上しており、(2日前の同じ時間に着地した気が・・)こんな時はどんな危機管理が、それぞれの立場で必要となるのだろうか・・と考えたり。

首相だったら(笑)、成田空港のトップだったら、警備担当だったら、着陸待ちの機長だったら・・・立場を変えて、視点を変えて、本当に必要なことは何かと考える訓練。

いざ有事の際に、正しく動ける男になりたいと思います。

海外にいる際は、特にそのような機会が訪れる可能性があるかもですし。ちなみに、フェデックス機が燃える様子を見ながら思ったのは・・・「積み荷は何だろう・・」「もう無理ね」「でも、全損扱いだから保険は全額おりるか・・」「ただ、クーリエの文書は、保険がおりても再生できる訳じゃないから、、大変だなぁ。」

・・・ちっこいな。。(一担当者レベルの視点)

39/200冊