「利き酒師トレーニング」カテゴリーアーカイブ

今週の3種飲み比べ〜利き酒師トレーニング

10月から外飲みの頻度がググッと高まりましたので、家飲み機会は影を潜め、日本酒の利き酒師トレーニングは外出率高め。酒場がトレーニングジムという脳内想定です。

楽しみにしているのはホームジムとして設定している日本酒バー雫が週替わりで出してくれる三種飲み比べ。

毎回ヨコ店長が設定したテーマがあるので、果たして自分はお題を捉えたり、味わいの違いを感じられるかな?と、まさに利き酒師トレーニングの一環。

同じ蔵の酒米違いであったり、製法の違いを比べてみたり、にごりというジャンルの中での飲み比べだったり。ヨコ店長の模範解説は勿論、周りのお客さんの感想や味の表現を聞くのも興味深く勉強になります。

別に飲み比べメニューなどが設定されていないお店でも、日本酒の名前、酒蔵や地域、製法や酒米などをヒントにそれぞれの味を想定して(記憶も一応探すけど精度は低し)、頼んだ料理に合わせたペアリングやプレゼンのストーリーを脳内で検証するのも楽しい。

そんな感じで野良の利き酒師(私的な日本酒愛好家)としての活動は継続中です。実際、どのジャンルのお酒も飲めますけど、いわゆるオールジャンル揃えてある居酒屋などの場合、日本酒推しが客層にいることはアピールしがち。(さもないとメニューから日本酒が落ちてしまう)

ビールも・・

ウィスキーも・・好きです。

伊勢角屋麦酒〜日本も目指せクラフトビール大国

少し前のことですが、八重洲でクラフトビール屋さんが経営している居酒屋に偶然飛び込んで、とても楽しかったので備忘メモ。

■ 伊勢角屋麦酒(→公式HP

こちら伊勢神宮のお膝元でのお茶屋として400年以上の歴史を持つ老舗。味噌や醤油を醸造する事業を長らく営んできて、20数年前から地ビールも醸造され始めたのだとか。。

自慢のビールは国際大会で賞を取るなど認められているそうで・・ということを飛び込む直前に予習。私、何しろストーリーのあるものが大好物でして。

自社ビールを、タップで10数種類も選べるだけでご機嫌。

種類も自慢のペールエールを筆頭に、ピルスナーやIPA、ベルジャン・ホワイトなど様々な種類を作られており、クラフトビール文化作りもしていこうとの意気込みを感じて目移りします。

紀伊半島をイメージした魚介、的矢の牡蠣でカキフライとか、山海の自然の恵みを活かした伊勢志摩ラインナップ。

私がクラフトビールに出会ったのはご当地ドイツ、地元の街のエールも勿論好きでしたが、一番好きになったのはお隣ベルギーのアンバービール。(最後に飲めたのは・・2011年?→ベルギー・ビールウィークエンド

そしてクラフトビールが冷えているのが当たり前な暮らしとなったのが米国暮らし。(→地元のクラフトビール三昧)ビールだけ飲み続けるほどはビール好きじゃないですが、でも一杯目のビールは押さえたいタイプです。

日本でもクラフトビール応援飲みは続けたいと思います。

日本酒ペアリングの魅力〜めでたし

昨夏オープンの日本酒ペアリングのお店、友人の友人が店主でして気になっていたのですが・・待望の緊急事態宣言明けをきっかけにようやくお邪魔することが出来ました。

■ sake restaurant & shop めでたし(→公式HP

まだ現在は予約のみで小さく営業とのこと。

吟味された調度が心地よい、落ち着いた空間。これから始まる日本酒ペアリングの世界に期待が高まります。(季節の移り変わりに従って年間8種類のコースとなるそうな、今回は爽秋)

一皿目は駄々茶豆と豆腐、なしに鮭のはらこを合わせた逸品。周りはほうじ茶パウダー。ペアのお酒は山口の天美(純米吟醸)。

二皿目は上品な栗と緑茶のペーストと醤油をくぐらせた戻り鰹。ペアは広島の神雷(純米)、白いのは塩。

丁寧に作られた創作和食と日本酒のペアリング。一つ一つの料理を大事にいただき、五感を研ぎ澄まして味わう日本酒。

三皿目は秋茄子に鯵、そして青みかんを合わせた料理。これをあてに当分お酒飲んでいたい・・お酒は秋田のLand of water。

ここでグッと趣向を変えダチョウでとったスープときのこ。料理名は秋深々。そう、一皿ごとに料理に命名しているんですよね、その辺りもシェフと店主の世界観へのこだわりがあって素敵。
お酒は奥能登の白菊(純米)。

店主のSさんが燗酒の後ろにチラリ。お会いするのは5年ぶりですがお元気そうで何より。(→一緒にNY郊外のワイナリーに

本日のメインとなる五皿目は鹿肉。すごく丁寧に焼き上げたに違いない美しい断面。紅葉パウダーもこの味噌味のペーストも想定外の組み合わせ。ふだん、塩味に頼りすぎていることも感じます。味覚のオーバーホール。

そして締めがチーズというオシャレ。ラストペアはしっかりとした愛知の長珍(純米)。

コースとは別に土鍋ごはんの注文が出来まして当然オーダー。なんと長野県で作られた古種米「亀の尾」。夏子の酒で出てきた龍錦のモデルとなったお米です。コシヒカリやササニシキの原種、曾祖父さんです。

あまりにも美味で三杯おかわり。日本人に生まれて良かった。

日本の豊かな山海の食材、米と水から生まれた日本酒に感謝してコース終了・・大変美味しゅうございました。

帰りにショップで気になったお味噌と日本酒を購入。丁寧なサービスと料理の説明を頂きながらゆっくりと楽しむ日本酒ペアリング、贅沢な時間でした。また、季節が変わってコースが切り替わった頃に再訪しよう。

日本酒の日〜雫再開

10月1日は日本酒の日・・知りませんでした。1978年に日本酒酒造組合中央会によって定められたとネット記事にありましたが、ますます知り得ない情報。

でも、緊急事態宣言がようやく解除され、時短営業の要請は今暫く残るものの、長きに渡る休業からようやく再開したお店達の中から日本酒のお店を選んだのは当然の流れ。

今年1月にオープンしたものの、思いっきりコロナに翻弄されて激動の船出となった日本酒バー、雫。佐賀出身のイケメン店長が九州の日本酒にこだわったラインナップでお客を出迎える素敵なコの字酒場です。

近場なので足繁く通いたいものだと思いながら、結局この日までをほぼ休業で生き延びてきました。再開を心から喜びたいと思います。

(画像は以前のもの)

こちらの雫、何と言っても入り口がお洒落。にじり口(躙口)という茶室的なやつとなっています。どんなに身分が高い人でも頭を下げて入らなくてはいけない・・というやつですね。

私が最初に見たときは指輪物語のホビットの家に魔法使いのガンダルフが訪ねてきたシーンを思い出しました。。

九州にもこんなに沢山の美味しい日本酒があるんだ!と驚きたい方にはお勧めのお店です。店長が優しく日本酒について教えてくれますので、まだ日本酒は詳しくないんだけど・・という方も楽しめるお店です。私も週一回ぐらいの頻度で通いだす予定。

1杯目はやはりビール

ビールの銘柄にこれほどこだわりがなくなったのは、2019年に日本に帰国してからでしょうか。

昔は日本でも少々拘ってプレモルを箱で買って庫内に並べたりしていた気がしますが、最近ではプレミアムビールどころか第三のビールが並んで上等、微アルまで登場するぐらいレギュラー不在な状態です。(→微アル習慣にクラフトビールが参戦

(昨日の冷蔵庫二段目、珍しくYEBISU揃い踏み)

昔はプレモル派でしたが、老舗エビスもやっぱり美味しい。

でも利き酒師としてはビールでも何か拘って飲みたいとなると米国で山ほど飲んでたクラフトビール、それもIPAなんだよなぁ、、と。地元ヒューストンの醸造場二箇所、Saint ArnoldとKarabach、どちらも大好きでした。(→地元のクラフトビール三昧

日本でもあちこちでクラフトビールを作るようになってIPAも色々出てるけど・・・なんかまだ一味違う気がします、気のせいかもしれんけど。そして・・ちと高い。(ビールはもっと安価で普段使いのお酒であって欲しい)

家でも外でも1杯目はやはりビールです(あれば)。