先週末に「三体III」上下巻を読了。その壮大なスケールの三部作の締めくくりに嘆息、嗚咽、感動。
「三体」とは、中国人SF作家の劉慈欣先生の手によるSF長編。(詳しくは→Wikiもどうぞ)
第一作が2008年に発売されるや中国のみならず世界中で大人気となった三部作。全世界でシリーズが2,900万部売れているという規格外のヒット作でNetflixでドラマ化も決まったそうな。
英語版に遅れること5年、ようやく日本語版が発売されて三部作で47万部。やはり本当に面白いものは売れるという、小手先のマーケティング理論とは距離をおく、シンプルな結果。
それにしても、三部作5冊を縦に積むと結構な高さになる長編ですが、少しも冗長でだれる部分なく伏線につぐ伏線、驚きに続く驚き、マトリョーシカばりに次から次へとハードSFの大命題が続く本作、この後に読むSFが可哀そう。
2021年濫読のテーマの一つはSFジャンル。次は古典SFも少し読んでみようかと思います、新しいものもつまみつつ。
未読の方は是非一読を。