金箔入りの純米大吟醸・・・

先日、会社後輩な若手がプライベートな旅行の機会にヒューストンに立ち寄ってくれました。彼の同期がいるので米国生活の様子を見に来たそうな。全くもって素晴らしい話。

一体誰に聞いたのか、お土産です・・と持ってきてくれたのが日本酒一本。これまた素晴らしい話。

ありがたく包みを開けると、出てきたのは北の誉の純米大吟醸。

北の誉・・は実は飲んだことはないのですが、北海道出身だと誰かから聞いたから地元の酒がいいのだろう、きっと・・地酒というぐらいだから・・という彼なりの考察を感じました。この気遣いがとても嬉しい。

金箔入り・・については、なぜ?と疑問を感じますが、金箔を入れることにより金箔分の値段が僅かに上がることは良く分かります。味は・・金の成分が酒の中に溶け出すことはないので、別に変わらないでしょう。よって、見た目の装飾。

舞い散る金色が華やかと捉える人はいるかも・・・特に日本酒にはなじんではいない米人ゲストなんかにはウケそう・・・そこまで考えてチョイスしてくれたのか。あるいは正月用のメデタイ一本として良いと思ったのか。

僕の将来のTO DO LISTに日本各地の美味しい純米酒や純米吟醸を飲ませる店に彼を連れて行き御礼する・・を加えときます。

居酒屋のお酒メニューに沢山並ぶジャンルの一つに過ぎない日本酒。でもその日本酒という一つの種類の中にも更に様々な世界が奥深く広がっている魅力を伝えていくのは利き酒師の仕事だなと思いました。

勿論、北の誉に金箔が入っていることには何の不満もありません。でも、日本酒のチョイス一つとっても、なんとなくその人なりの日本酒への距離感が透けてくる気がします。

好みという点では、一口に日本酒が好きだと言っても、大メーカーの醸造酒があればそれで満足という方がいたり、大吟醸の吟醸香は苦手という方もいたり、人の嗜好は様々なんでホント一概にこれがオススメとは言えないですよね。

今からどのタイミングで金箔入りの貴重な日本酒をカードとして切るか・・・が楽しみです。(あまり、味には事前に期待しない・・という点でスミマセン)

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