SIX〜ミュージカル観劇メモ

妻子がとても楽しみにしていたミュージカルを先日観劇。

SIX !

16世紀のイギリス国王ヘンリー8世の6人の妻達が集まってバンドを結成し、誰がリードボーカルとなるかを争って、それぞれの人生や苦悩を歌い上げるというとても面白い設定で描かれた新しいスタイルのミュージカルです。

歴史的に重要な転換点となった時期でもあり、歴史系エンタメと捉えても面白い作品。予習、復習で私も学びの機会として存分に楽しみました。

さらに、ダンスと歌のパフォーマンスのレベルがとても高く、また女性のパワーが各所に溢れており、男女問わず楽しめるものの熱狂的なファン層がリピートしているというのも頷けます。

離婚に斬首、死別に離婚、再び斬首の上で最後は生存・・。6人の妻達は各々異なる運命を辿るのですが、まさに当時の政治、社会情勢を反映した結果なのかもしれません。

(シャンパンがゴージャスに売られてました)

今年の日本での初公演も順調だったようで、日本語版のキャストの皆さんがロンドン公演するチケットも抑え済み。英語だと色々と掴めきれなかった歌詞を日本語で聞けるのも楽しみです。

<2024年〜@英国・・観劇9回>
→レミゼラブル
→ムーラン・ルージュ
→千と千尋の神隠し
→バックトゥザフューチャー
→アラジン
→ウィキッド
→MJ
→プラダを着た悪魔

*千と千尋の神隠しロンドン公演観劇はミュージカルではないもの、観劇部の活動ではあるので含めています。

観光立国に暮らす

訪日外国人数が2024年には約3,700万人、2025年4月は単月で過去最高の390万人が日本人を訪れたそうです。

これって、英国を訪れる外国人観光客数とほぼ同数ペース。(2024年に約4,100万人が英国を訪れました)

毎日、ロンドンで朝も晩も観光客と同じ電車に揺られて通勤しておりますが、東京の中心部や地元の札幌市内もこんな感じになったのだろうか・・と想像。

世界のトップ観光地といえば、1位がフランス、2位がスペイン、そして3位が米国。確かに自分も2025年はフランスに3月に行きましたし(パリディズニー)、8月はクルーズでスペインに寄港予定なので、その中の一人。フランスを訪れる観光客は驚きの1億人。

旅行・観光産業による世界経済への貢献は、世界GDPのうちの約10%。貢献度合いは各国により異なりますが、日本の主要都市が足元では注目先となっていることは間違いないと思います。

果たしてこれが貨幣格差による一過性なものか(かつての日本から東南アジアへの旅行客のように)、継続的にファンとなるリピーターを獲得することで経済、特に地域の底上げとなるのか。

自分自身も観光先での体験をユーザーとして楽しみながらも、将来これを提供したり、サポートする側に回った時に必要なコンテンツやマーケティングについて考えを巡らしていきたいと思います。

英国も日本でも、観光立国に暮らす訳なので。

ペリパトス派でいこう

1日1万歩を歩いてます、平均で。

初めて1万歩を意識したのは2008年ですから、割と年季が入っているウォーカーかもしれません。(→365万歩のマーチ

2008年に年間365万歩を達成した以降、次に話題にするのが2021年まで飛びますので・・その間は、平均1万歩を歩けていなかったのかもしれません。(あるいは簡単だから飽きたのか)

ところが2021年に再度意識、そこから毎年1万歩を達成しながら2025年に至ると、もう寝る前に歯を磨くの当たり前ぐらいのレベルで、平均1万歩を歩けるようになっていました。3年も続けると流石に習慣になる、ということでしょうか。

昨年などは平均歩数を1万歩から1万1千歩に増やしてみたりもしたのですが、あまりこれには意味がない。

なんなら1万歩ですら多い気もするので、これからは歩く時間を充実させたり、通勤や散歩のルートを頻繁に変えるなどの変化を増やすことに意識をシフトさせたいと考え始めています。

そんな中で出会った言葉が、ペリパトス派。

古代ギリシャのアリストテレスによって創設された学派で、彼の死後もその教えを弟子達が発展させました。ペリパトスという名前は、アリストテレスが講義を行う際に散歩しながら議論したことに由来するそうで、散歩して思索を巡らすなんて素敵!と。

なんとなく、健康のために歩く、よりも視野が広い気がします。

というわけで、やや体育会的な匂いがした365万歩のマーチあらため、ペリパトス派でいこう、をテーマに変更にしたいな、と。

今のところの累計では、1.1万歩には少し届かず。定量化した事柄については定点観測を欠かさないタイプです。元々、ブログというよりもライフログ気味なので。

初めての国際送金はWISEで

英国に渡航して早1年。

これまでは何とかポンド収入で日々の生活はやり繰りをして、旅行などで足りない部分は日本発行のクレジットカードで支払いを円口座に引き落としを逃して・・とやってきました。

ところが、それぞれの両親の渡航の際の航空券や滞在費を立て替えたりする予定が今後幾つかあり、なんとか日本の円口座から英国のポンド口座に国際送金を行いたくなって参りました。

幸いに、最近の英国での個人の確定申告処理について話を伺っていくと、以前は税務処理が煩雑になるので国際送金を行う銀行口座の管理が煩雑なイメージがあったのですが、制度が変わることにより簡単になった印象。送金のハードルは下がりました。

そこで、渡航前に口座を作っておいたWISEという国際送金サービスを利用して、出来るだけ少ない送金手数料、有利な為替レートが適用されるかをトライしてみました。

結果、4,000ポンド、約80万円を国際送金するための手数料が約5,000円に抑えることが出来ました。そして為替差損は何と無し。

これなら今後は考え方を変えて、日本のクレジットカード利用を止めて、都度の国際送金に切り替えることでいいのかも。

今回が実は自分の海外銀行口座宛の人生初の国際送金。国際送金サービスのWISEも、受け取りのRevolutも、どちらも英国発祥のフィンテックサービス。便利になったものです。

マインドザギャップ

ロンドンに暮らして早一年。

最も心に刻まれた英語のフレーズは?と言われれば・・ラブリーとかブリリアントかな、と思いつつ、選ぶならこちら。

◉マインド・ザ・ギャップ(Mind the Gap !)

そう、ご存知の方も多いかもしれませんが世界最古と言われるロンドンの地下鉄の代名詞とも言える、このフレーズ。

ホームと車両の隙間に、乗り降りの際は気をつけてねーという、あれです。

何をそんなこと、、と思いつつ、私が日常的に通勤で使っているBank駅や、Mansion House駅は、軽く25センチから30センチの隙間が開いていますので、気をつけなければ確実に落ちます。

昨年も数百人があの隙間に落下して負傷しているそうですから(恐ろしいことに過去5年間で6人が死亡しているとも)、日常にある危険です。ホント危ない。

それにしてもロンドンの地下鉄、最初の開業は1863年というから驚きです。日本はまだその頃は幕末、つまり江戸時代の末期でした。新撰組の志士とかが真剣に駆けずり回る中で、地下鉄で移動していたら・・とか妄想すると笑えますよね。

しかし、Mind the Gap、なんとも味のあるフレーズです。

中世の封建制度から長く続いてきた貴族と庶民の大きな境目。そして産業革命以降の富の格差、中産階級の誕生。流動性が高まったとはいえ依然として存在する階層社会、地域格差。

そんな様々なGapがあるのが英国であり、欧州なんだろうなと思いながら、本日も隙間を超えて出勤。

よく食べ、よく飲み、よく踊る、中年男子のライフログ〜人生の達人を目指して生きてます。2024年〜ロンドン在。