北海道の夏の味覚

郷里の母親から、僕の大好物が届きました。

北海道は積丹半島の・・粒ウニ。原材料は・・粒ウニ、食塩のみという潔さ。

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亡くなった叔父は教職についていたのですが、その時の生徒さんが積丹でウニ漁師をやっており、今でも叔母を通して市販のルートよりも安く手に入れる事ができます。(札幌の百貨店で買うと1箱200グラムが5000円のところを、3000円の卸値で購入)

20年近く前から、我が家のとっておきの夏の味覚なのです。冷凍庫に何箱もいれておいて、ちょっとずつ食べているうちに無くなってしまう、あの寂しさ。。

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さーて、今年の出来具合はどうかな? ウニも生き物なんで、年によって当たり外れが結構あるのです。

類似品は多々あれど、全くアルコール分を使用してないので、しっとりと塩漬けにされたうにの味が純粋に楽しめます。

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ご飯のお供によし、日本酒のお供にさらによし。
はぁ、幸せ。

初・富士山

行って参りました、初・富士山!

結論をまず申しますと・・百聞は一見に如かず、日本人なら一度は登ってみるべき、富士山。ただし、まじ、つらいっす。

それでは、初登山レポート開始~。都内集合は朝7時、バスで向かうは富士の5合目。午後3時からの登山開始です。

前夜はなんとか飲酒を控えたものの睡眠時間は4時間ほど。イベントがあっても、なかなか寝る時間を早くはできません。

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いつも新幹線から見るのとは裏側の富士山~。本当にいるんかいな?と疑問を抱きつつ必携と言われる杖をゲット。(これは後に正しい判断だと判明、特に下山では絶対に欲しいアイテム)

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今回の仲間は同じ会社の若手30数名。4つのチームに分けて、我らは、Bチーム。たった2ヶ月の短い富士山登山のシーズン。3連休が台風で潰れているせいか、とにかく、見渡す限り登山客だらけ。。。

ここは、新丸ビルか、ミッドタウンか・・・という具合。ゾロゾロ、ゾロゾロと登り始める僕達。見上げる登山道のずっと先まで続く人の列・・・2割近くの登山客は外国のお客様。やはりフジヤマに登りたいのでしょうか。

高山病を避ける為、初心者はゆっくりと登るのが鉄則ということですが、混んでて自由なペースで登れないというのは、とてもきついもの。なおかつ、ゆっくりとしたペースの為、なかなか進みません。

途中の道すがらでは、もう完全にリタイア状態で転がるご老体や、泣きながら親に手をひかれる小学生など、そこはもうレジャーの域を超えた凄惨な光景。

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お腹ペコペコ&疲労困憊状態で8合目の山小屋にたどり着いたのは、午後9時半。。既に登り始めてから6時間以上。。でも、まだ道半ば。

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山小屋にて案内された大部屋は、ロフトというか何と言うか、低い部分は1メートル以下となっている穴倉。四つんばいで進みます。ここに男女雑魚寝状態で28名入れとの山小屋スタッフの指示。・・・えー・・・この広さでどうやって?

スタッフ 「なお、皆様が肩を並べて寝れない計算とさせて頂いております。」 「勝手な条件設定すな!!」

しかし、ここは完全に山小屋優位な環境。我々は少しでも横になって身を休められるだけで幸せ。やむを得ず、互い違いとなったり、横向きでマグロのように眠り込みます。(環境バツグンの高級山小屋をプロデュースすれば、セレブ登山客に大人気?)

午後10時就寝~午後12時起床!!山頂でご来光を拝むために、0時半に山小屋をスタートです。殆ど徹夜。。

寒さ対策でガッチリ着込んだ我々を容赦なく襲う小雨に霧。

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こんなときこそチーム力を発揮!という訳で、皆で声を掛け合い、奇声を発し、歌を歌いまくり(そんな面々だらけの会社なので)、とにかく山頂を目指します。

あの鳥居を越えたら山頂もすぐなんじゃないか?と勝手な噂が流れ、その後一瞬晴れた霧の先に延々と上方に続く光を見た時の絶望感。でも、一歩一歩進む先に、終わりのこない山はない・・という訳で、午前0時半に出発し、午前4時にとうとう山頂へ到達!

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(山頂で、寒さに凍えながらご来光を待つ人々)

しかしながら・・日の出の時間に間に合うように必死で登頂した努力むなしく、

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曇り。

・・よっしゃ、もうここには用は無い! 下山開始~。そして思い知りました、下山の恐ろしさを。

足元は登りの様な岩場ではなく、足元が軽く沈む小砂利道。既に体力も気力も登りで使い果たした僕のひざはガクガク。下れども、下れども、先が見えず。

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救いは一瞬だけ姿を見せた朝日のみ。壮大な雲海が眼下に広がり、疲れを忘れさせます。結局、午前5時に下山を開始し、5合目にたどり着いたのは午前9時半。最後は激しい雨にも降られ、まさに心身ボロボロ。

全員が下山後、近くの温泉につかり疲れと汗を流し、風呂上りにジョッキ3杯飲んで、やっと心身スッキリ。

そうやって、たどり着いたのが冒頭の結論(感想)です。こればかりは、自分でやってみなきゃわからないのが富士登山である、と。

手応えも達成感も十分。疲労感は十二分。確かに、そこに何かの意味を見出す余地は大有り。日本人なら一度登ってみても、良いのでは!?

僕の次回の富士登山の予想・・・・
ん~、もし気が向いたら、20年後ぐらい?

芸者の前に

思うところあって、明日、初めての富士山に挑戦します。

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登山のしおりに従って荷物を揃えながら・・・久しぶりの緊張感。関東在住の周りの友人にはかなりフジヤマ経験者がいるのですが、どうも、相当辛いらしい

特に個人差があるというが、高山病気味となって、猛烈な2日酔いのような状態で、雷雨と突風の中を延々と山頂を目指さざるを得なかった話を聞いて・・。。。

まぁ、小学生でも登れる山ではあるのですけど。
目的は、辛い体験と、小さな成功体験の補給。

何より、日本人に産まれてきたからには、一度ぐらい登っておきたいですよね、フジヤマ。

フジヤマを体験したら、次はゲイシャだな。
(誰か手引きして下さい)

回転寿しトリトン

美味しい回転寿司の激戦区、札幌の中でも大好きなお店がココ。学生時代に良く行きました。

最近は場所的に便利なんで、札幌駅の隣の駅ビルに入った「花まる」に行ってましたが、今回は弟の車があったので、母と弟の3人で「トリトン」へ。

久しぶりのトリトン、回ってる、回ってる!!画像も連発で紹介します!

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やりいか!

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かんぱち!

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めぬき! (別名めぬけとも言う、アコウダイ)

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しゃこ!
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活ほたて!
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さんま!
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キングサーモン!

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ほっきのヒモ! (これが一番の大好物、そしてこれ一番安い皿)
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あぶりサバ!
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うーにー!
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いくらー!

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ごちそうさまでした!!

家族3人で27枚(54カン)(母はそんなに食べてません)昔は1人で15~20枚食べましたけど、永遠のダイエット中ですからこのへんで。

高いネタも多かったので、お代は6500円。前は一番安い皿縛りとか、良くやっていたなぁ。 母と弟には恒例のボーナス還元もできたし、ちょっとだけ家族孝行できたかな?

あれから6年、まだ6年

気が付けば、あれから6年。いや、まだ6年。。

4月30日で父親が亡くなって丸6年になります。凶報が届いたのは海外出張先、それも、

● イラクの首都、バグダッド

朝5時、寝ぼけ眼でホテルで取った受話器から流れる上司の声。

「お父さんが亡くなりました」
「・・・・は?」

そこから先は本当に夢の中の出来事のようで、今でもぼんやりとしか思い出せません。母から、父が春スキーの途中で崖から落ちたこと、打ち所悪く、また、すぐ救助する事ができず病院に運ばれた時はもう殆ど手遅れだったことを聞きました。

バグダッドからヨルダンの首都アンマンまでの帰路。約1,000キロの陸路をランクルで走ること10時間。長期出張中に何度も往復した景色を涙がにじむ目で睨み付けた、どこまでも広がる土漠。

その時のプロジェクトのパートナーであり親友のラミーの手に握られていた航空券。繁忙期の中、東京の本社が押さえてくれたアンマンから、オランダ(アムス)経由、地元の札幌までの最速の乗り継ぎチケット。

ラミーが涙と鼻水で自慢のひげをグショグショにしながら「ヒロ・・」と声をかけてくる。・・そういえば、彼も前年に父親を病気で亡くしたばかりだった・・と頭は何故か醒めており、心は空虚。

あれから6年、もう6年。

53歳だった父。
病気にならないように、あんなにカラダを鍛えていたのにね。

土日になるのが待ち遠しくて、海に山に、毎週末飛び出していった父。お酒が大好きで、美味しいものが大好きで、時にはうっとうしくなるぐらい家が好きで、家族が好きで・・。

最後の父との交信は、バグダッド入りする前のヨルダンにて。
亡くなる3日前に受け取ったメール。

「人生にはいい時も悪い時も同じようにあるのだから」

「仕事は順調だよ」と素っ気なく報告した息子へのメールへの返信に一言。何か自分の未来を感じていたのだろうか。

一家の大黒柱が突然に抜けた穴は本当に大きく。でも、僕ら3人、母も弟もそれぞれ何とかやってます。おっしゃるとおり、何でも思った通りにはいかないけども。後悔しない人生を送りたくて、もがく日々です。

あれから6年、まだ6年。

よく飲み、よく食べ、よく読む、中年男子のライフログ〜人生の達人を目指してます。2024年4月〜ロンドン在住。