「一万冊プロジェクト」カテゴリーアーカイブ

草食系ではないと思うが

最近話題の草食系男子についての関連書籍を濫読。

定義は諸説あるようですが、主なところを拾うと・・

● 恋愛に積極的ではない

● 見た目(ヘアスタイルなど)にこだわりあり

● 外出よりも家にいるのが好き (家族のことも好き)

● 性風俗を無駄なことと思い、お金を使わない

● 女性と一晩過ごしても何もせずに普通に寝る

色々謎だらけですが。真面目で誠実なのに、けして恋愛には積極的ではない草食系男子、2009年は彼らがモテる新時代が来るそうです。・・・・本当に?(路線的には、あまり魅力を感じません)

とはいえ、あまりに暑苦しい旧バブル世代の生き残りの肉食系を標榜するのも何ですし、やや独自な感じで、肉は肉でも、魚食系男子とか。。

がっちり文系なんですが、帯によると、全ての男子は「理系」だそうなので読んでみました。そういえば、酒井冬雪さんのWebコラム、面白くて昔読んでいたなぁ。

この手の本、飲み会のネタ補給としても秀逸ですが、現代の若者世代の消費を考える上で、マーケティング書籍として一読に値するかも。

■ 42/200冊(2009年)

危機管理

以前よりまとめ買いしていた佐々淳行さんの著作を固め読み。日本の危機管理の第一人者としてとても有名な方です。

志をもって警察庁に入庁され、目黒警察署の警部補を振り出しに、外事、警備の要職を歴任、東大安田講堂事件や、連合赤軍浅間山荘事件という大事件で警備幕僚長として現場を指揮、1986年より初代内閣安全保障室長をつとめ、昭和天皇大喪の礼を警備を最後に退官。

その激動の半生たるや、まさに生きる戦後日本の危機管理の語り部。しかし、記憶力いいですね、佐々さん。。(凄いメモ魔なんだそうです)

佐々氏の「私がやらずに誰がやる」の強烈な気概。

● 「何かになりたい人」より「何かをしたい人」になれ

● 悲観的に備え、楽観的に対処せよ

カラダのあちこちに響く言葉だらけでした。(なぜか背筋が伸びてくる)さらに、楽しい読み物で日本の戦後史を歴代の首相なども絡めてなぞれる特典付き。

朝から成田ではフェデックスの貨物機が炎上しており、(2日前の同じ時間に着地した気が・・)こんな時はどんな危機管理が、それぞれの立場で必要となるのだろうか・・と考えたり。

首相だったら(笑)、成田空港のトップだったら、警備担当だったら、着陸待ちの機長だったら・・・立場を変えて、視点を変えて、本当に必要なことは何かと考える訓練。

いざ有事の際に、正しく動ける男になりたいと思います。

海外にいる際は、特にそのような機会が訪れる可能性があるかもですし。ちなみに、フェデックス機が燃える様子を見ながら思ったのは・・・「積み荷は何だろう・・」「もう無理ね」「でも、全損扱いだから保険は全額おりるか・・」「ただ、クーリエの文書は、保険がおりても再生できる訳じゃないから、、大変だなぁ。」

・・・ちっこいな。。(一担当者レベルの視点)

39/200冊

 

今月も濫読

まずい! ちょっと濫読ペースが落ちています。

中央集権的なクモ型組織と、分権的なヒトデ型組織を対比させた経営組織論。1,800円が惜しくない良書です。最終的には、クモであってヒトデ的なハイブリッド型の組織が最強となるはず。なんだか、頭の中に奇怪な怪獣が浮かび上がっています 大笑い

カツマお勧め本の一つ。直感の有用性を説く一方で、その問題点をも指摘する筆者・・・じゃあ、どっちなんだ。。個人的に腹オチしたのは、このくだり。

● 優れた判断には情報の節約が欠かせない

● 余計な情報は、ただ無用なだけではなく、有害である

2008年ラスト200冊目のニーチェが面白かったので、齋藤孝先生の著作をまとめ買い。自分の心と身体をいかにうまくコントロールするかが大事。「断念の術さえ心得れば人生も結構楽しい」(フロイト)

できなかったこと、失敗したこと、負けたこと、失ったこと、そんな事を事実として認める。何事も流さずに、きっちり認めて自己肯定する、か。

スタバへの関心と理解が深まりました、この本はちょっと賞賛しすぎですけどね。しかし、スタバのブランド構築の戦略は見事だと思います。

☆☆☆★★

〆は大好きな石田衣良本です。本作は、さしてひねりも裏もない、貧乏劇団のサクセスストーリーなのですが、スカッとサラサラ安心して読めるという意味では「シューカツ!」と近いかも。

今でも下北沢の街には明日を夢見る演劇人達が生息するんだろうなぁ。そういえば、以前一緒に飲んだ夢を追うKさんが、ディズニーシーのダンサーの職を得たとか。もやし食べて頑張った甲斐がありますね、おめでとうです。。

33/200冊

恐れず嘆かず

深夜2時、僕の心に欠けていた納得のピースがカチリとはまりました。

捨てる事を恐れてはいけない。捨てられた事も嘆き続ける必要はない。どうしても人は過去にしがみつきがち。

時には今まで築いたものを崩すから、新たな創造が生まれるのであって、起きたことは正しい、と思い続けることができるか。

どんな理由にせよ、スペースが空いたからこそ、新しいものが入ることができるのだ、と。

何だか意味不明でしょうが、せっかく思ったことなのでブログにも残しときます。鬱になるタイプではないですが、結構こだわるタイプなのかもなぁ。

2009年はメンタルにも関心を払いたいと思っています。自分自身にも、周囲にも。

確かに以前の連れはかるくウツになった訳ですが、全く役に立たなかったな・・自分。。

聞くのも苦手、しゃべるだけから卒業しないと。

21/200冊

 

病床でも濫読

2008年はラスト20冊ぐらいがバタバタになってしまったので・・・

本年も継続の一万冊プロジェクトは、静かにスーーーッとクリアしてくイメージで。

☆☆☆☆★

待望のIWGPシリーズ8作目。

表題では、日雇い仕事で日々を食いつなぐフリーター、ワンコールワーカーの若者にスポットが。

冗談じゃなく、足を思いっきり伸ばして寝ることが夢だという若者がいるかと思うと切ない気持に。

長時間寝ると、敷き布団が1枚じゃ背中が痛いなぁと不満に思う自分はどんだけ贅沢かと。。

最近の派遣切りやら派遣村やらと併せ考えて・・・今の生活の幸せ度を噛みしめてみました。

☆☆☆☆★

ソマリアの砂漠に遊牧民として生まれた少女が、数奇な運命に導かれ、逆境を乗り越え、

スーパーモデルとして成功をおさめた半生を語る自伝。

彼女が自分自身の傷に正面から立ち向かい、自身の原点である祖国の家族のもとに戻り、

厳しく悲惨な現実の中でも、自然に癒され、まっすぐに立つ姿には感動します。

本文の中の抜粋で、帯に素晴らしい一文がありますので転載。

人はだれでもつまずきながら人生を送る。

とりわけ私の人生は、靴も履かずに荒れ地を駆けてきたようなものだ。

けれどその道に悔いはない。

大変なこともあり、すばらしいこともあった。

そのすべてが得難い経験であり、すべてが起こるべくして起こったのだ。

(ワリス・ディリー)

自分が彼女の立場であったら・・・と考えただけで眠れなくなりました。。(高熱のせい?)

とても強くまっすぐな女性です。

表紙にだまされてはいけません。

相当しっかりした統計学の入門書です、最後の方はついていけませんでしたとさ。

「検定統計量の値が棄却域に入っていたならば・・」とかって、もうわからないですよね!?

「日経アソシエ」の連載(各界の第一人者に羽根さんがインタビューする形式)が好きで購入。

自分の心のカマドで熾きている火にくべる薪にはなったけど、特筆すべきは何だろう。

「限界乗り越え貯金のススメ」とかは笑える。

1日に1度でいいから、自分でもう限界だと思う事を行う。そしてその限界を超えるってあなた。。

学生時代、サイド強化や8スロ、ボックスワルツで貯めた貯金も完全に使い果たしたし、

新たに限界を乗り越える貯金を開始する時期にきたかもではありますが。

★★★★★

携帯小説として人気らしいんですが・・全くもって何じゃこりゃ、、です。

1,200円をドブに落とした感じです。(例えがふるっ!!)

12/200冊