最近どハマりしたのが高嶋哲夫さんの自然災害小説。

(図書館でまとめて借りた災害三部作)
最初に読んだのが富士山噴火の小説。これが面白かったので同じ世界観の過去の三部作を9月に一気読み。
流れ的には、東京でM8の直下型地震が起こり、巨大台風が東京都い大洪水をおこし、さらには南海トラフ地震が起こり大津波が発生、その数年後には富士山が大噴火。・・なんつー怖い未来を描いているのだ・・と恐ろしくなりますが、三部作が描かれたのが東日本大震災前というのが予言書のようで。。
まだ未読ですが「首都感染」という現在のコロナ禍を彷彿させる著作もあるとか。(今月読みます)
こうした災害小説を読みながら、きっと現実ではそんなスーパー科学者はいないのでは、こんなリーダーシップを発揮する地方自治体職員は・・自衛隊員は・・政治家は・・などとやや悲観的に受け止めていくと・・まずい、との思いに至ります。
自分と家族の身を守るのは自分。
火山列島の日本から自ら逃げ出す予定はないものの、選択の範囲の中で下げられるリスクは下げたいですね。自分が経験していないことも、想像の中で先取りして経験することで、備えることが出来る部分もあるかと。
勿論、百聞は一見に如かずでして、本当に体験することには敵いませんが、その時は遅いかも、ということで。
今年2月「食っちゃ寝て書いて」で出会って以来、小野寺史宣さんの過去の著作を少しずつ読み進めて現在10冊。
■ 読書メーターのマイページ
既刊が30冊ぐらいあるようなので、これ・・残りの20冊も全部追いかけちゃう系だな、、と。つまり大変気に入っております。
出てくる人、出てくる人、本当に普通な感じの人だらけなんで、きっと何かが隠されているに違いない・・と読み進めると最後まで何もない、事件らしい事件もおきなかったりするので、はて・・と最初は思ったのですが、何だか心が整うような、読後の清涼感を感じて次に手が伸びる感じです。サプリ的な?
たまに軽い毒が仕込まれていたり、随所に物語としての仕掛けや工夫がそれとなくあったりして、そこは横尾さんを頭に浮かべながら(「食っちゃ寝て書いて」の主人公の小説家、おそらく小野寺さんの自己投影の姿)。
たまたま著作に出会った順番がそうさせるのですが、まんが道やバクマンのように、創作する著者の姿も想像しながら、それぞれの作品世界を楽しむことが出来るという複眼視点です。
さらに殆ど全ての作品の登場人物が他作品にも登場するクロスオーバー的な同一世界、これも仕掛けといえば仕掛けながら、小野寺ワールドに魅了される要因となっています。(ウォリーを探せ的にあちこちで見つかります、伊坂作品より大盤振る舞い)
(小野寺作品を勧める場合の順番での3選)
「ひと」が本屋大賞2位で一番売れているようですが、2008年の単行本デビューの「ROCKER」の荒削りさを感じてから他作品を読むのが楽しかったり。それもこれも、作家ご自身の姿を振り返った自伝的小説の「食っちゃ寝て書いて」から始めたからかも。
ハードSFなんかで人類の滅亡とかAIの覚醒とかを読むのと並行して読むと、振れ幅も大きくて読書の醍醐味を感じます。
好みの海外ドラマを英語字幕で観ながら英語力もゲットしようという二毛作プロジェクト。(→海外ドラマで英語耳〜再開)

カテゴリー的には基本「コツコツ語学」のつもりでしたが、今回鑑賞したスターウォーズのオリジナルドラマ「マンダロリアン」は完全に好みでしたので、オススメ・・にメモ。

当初はスピンオフと軽い気持ちで観始めたのですが、完全に正史である本編映画をつなぐ重要ストーリー(としか思えない内容)。シーズン2の最終話までファンの心を掴んで離さない展開。

マンドーとグローグーにまた会いたい。頼みますよ、Disney+。
<今回追加> +16話
◉The Mandalorian I〜II(全16話)
<観賞済み海外ドラマ(順不動)計624話>
◉TENTY FOUR(24) I〜VIII (全192話)
◉SUPER NATURAL I〜V(全104話)
◉Sex and The City(SATC) I〜VI(全94話)
◉PRIZON BREAK I〜III(全57話)
◉Terminator SCC I〜II(全31話)
◉90210 I〜II(全46話)
◉BREAKING BAD I〜II(全20話)
◉Jack Ryan I(全8話)
◉The Walking Dead(TWD) I〜IV(全51話)
◉WandaVision(全9話)
◉The Falcon & the Winter Soldier(全6話)
◉LOKI(全6話)
■ 累計 624+16= 640 / 1,000話(2010年5月〜)
米国駐在生活から2019年5月に日本帰国する際に置いてきた一つがMCUへの興味と関心。MCUとはマーベルシネマティックユニバースの略で、MCUファンといえばマーベル映画ファンのこと。

米国ではMCUシリーズの映画が公開されるたびに、もう映画館に観に行った?などと同僚に確認して感想を交わす、ある意味での一般常識だったのですが、日本ではあまりそうした機会も無いままにコロナ渦。
帰国前日に鑑賞した22作目のエンドゲームで一区切りついた感じだったので、この2年は関心をあまり払わず過ごしてきました。
ここ最近海外ドラマを英語字幕で鑑賞する習慣を再開して英語耳養成に取り組もうと思い直し、家計の支出最適化の観点からもディズニープラス月額770円の価値(要否)を検証がてら、未鑑賞だったMCUオリジナルドラマを一気に再生。
結果、MCUへの興味と関心に再点火。月額770円?大変お安いものです。継続、継続!(ディズニープラスの運営側の思惑通り)

ワンダビジョン(全9話)、ファルコン&ウィンターソルジャー(全6話)と一気に観てきて、今は第三弾のロキの第5話まで楽しんだところ。
映画の方も記憶がしっかりしていない部分を補完しようと、ワンダとビジョンが初登場するエイジオブウルトロンを再鑑賞。このあとシビルウォーとインフィニティウォー、エンドゲームを順次再鑑賞計画を立てました。(視聴済みとしてはカウント対象としませんが、映画も英語字幕で鑑賞は同じ)
MCU ファン再始動です。
先週末に「三体III」上下巻を読了。その壮大なスケールの三部作の締めくくりに嘆息、嗚咽、感動。

「三体」とは、中国人SF作家の劉慈欣先生の手によるSF長編。(詳しくは→Wikiもどうぞ)
第一作が2008年に発売されるや中国のみならず世界中で大人気となった三部作。全世界でシリーズが2,900万部売れているという規格外のヒット作でNetflixでドラマ化も決まったそうな。
英語版に遅れること5年、ようやく日本語版が発売されて三部作で47万部。やはり本当に面白いものは売れるという、小手先のマーケティング理論とは距離をおく、シンプルな結果。
それにしても、三部作5冊を縦に積むと結構な高さになる長編ですが、少しも冗長でだれる部分なく伏線につぐ伏線、驚きに続く驚き、マトリョーシカばりに次から次へとハードSFの大命題が続く本作、この後に読むSFが可哀そう。
2021年濫読のテーマの一つはSFジャンル。次は古典SFも少し読んでみようかと思います、新しいものもつまみつつ。
未読の方は是非一読を。
よく飲み、よく食べ、よく読む、中年男子のライフログ〜人生の達人を目指してます。2024年4月〜ロンドン在住。