「僕ら観劇部」カテゴリーアーカイブ

立川志の輔一門弟子ダケ寄席〜落語鑑賞メモ

今年1月に人生二回目の落語に足を運び(→ようやく人生二度目の落語)、落語って面白い。。これから立川志の春師匠を追いかけよう・・と心に決めました。

こんな時期なんで、ライブで落語を鑑賞できる機会も限られるのですが、2月には独演会にも足を運びました。(→初めての独演会でまくらに痺れる)控えめに言っても最高でした。

オンラインでの落語会も二回ほど試しに鑑賞したのですが、やっぱりライブでのナマ落語がいい。今回の立川志の輔一門弟子ダケ寄席を楽しみにしておりました。

会場は学芸大学の千本桜ホール。いかにも無数の演劇の舞台となってきた歴史ある小劇場という感じ。

そして、志の春師匠の千早振る、最高でした。御隠居さんの適当さったら。。これも代表的な古典落語の一つのようですが細かい表現や味付けはそれぞれ演じる方によるのかな・・と後で調べながら感じました。何を演るかではなく、誰が演るかが問われるのは、厳しい芸の世界ですね。

そして、本日は志の春師匠の兄や弟弟子の皆さんの落語を初めて観れるのも楽しみの一つでした。志の大さん、志のぽんさんは、まぁまぁ(やっぱり志の春師匠はダントツだな、、と勝手に思いましたが)、兄弟子にあたる晴の輔師匠の切れ味鋭い語りと顔芸のインパクトに、さすが志の輔門下の一番弟子の貫禄と脱帽。

志の春師匠を追いかけつつ、他の兄弟子、弟弟子の皆さんのことが徐々に気になっていきそう。そして落語はナマが一番説。

ウェイトレス〜ミュージカル観劇メモ(2021)

先週、本年2回目の生ミュージカル観劇に出かけてきました@日生劇場。(初回は→パレード〜ミュージカル観劇メモ

緊急事態宣言下ゆえに徹底的に厳戒態勢で運営されており関係者の皆様の気苦労はいかほどか・・と想像。演劇や文化活動を安易に不要不急扱いするのには反対の立場です。(だからこそ、間違っても足を引っ張れません、、)

ブロードウェイから、コメディミュージカルのウェイトレスが日本初上陸です。(→公式HP

2017年にブロードウェイ版を英語で一度観ており(→ウェイトレス〜ミュージカル観劇)、あの作品が日本人キャストでどう変わるのかを楽しみに足を運びました。

・・・生で高畑充希さんを観たかった、というのも事実です。。(ヒロインのジェナ役には少々ハマらないとは思いつつ)いやはや、可愛い!そして歌うま!

全体にしっかり安定したキャスティングで、気持ちよく笑って楽しめる作品でした。

そして、日本語で観て初めて分かったのですが、冒頭でジョーがダイナーのオーナーであることは明かされていたのですね。英語では完全に聞き逃していたので、店を譲られるのは思いっきりサプライズでした。(むしろその脚本の方が盛り上がるのでは?)

オギーの怪演ぶりは本家同様に最高でした。おばたのお兄さん・・お笑い芸人さんなんですね。そしてベッキー役のLiLiCoさんのソウルフルな歌声は圧巻。

全くもって平日から贅沢な夜を過ごしてしまいました。

(頼むからレミゼ、券が当たりますように・・。モーツァルトは今のところ全滅。。)

初めての独演会でまくらに痺れる〜落語鑑賞メモ

先週、立川志の春師匠の独演会に初めて足を運びました。師匠を追いかけてみよう!と思い立ってから、最初の高座です。(前回は→初オンライン落語

駒込の駅って初めて下りるよね・・と思いながら向かった会場のおひつじ亭とは・・とってもアットホームな空間!

約25人ほどのファンでぐるっと師匠の高座を囲む。ホント、手の届く距離でとっても贅沢な機会。これで3千円とは・・何ていうお得感。(完全に全席がS席です)

19時前から開始して、20時までの1時間ちょっとの短い時間でしたが、笑いあり、涙あり、でもスマホ無し・・の濃密な時間を過ごさせて頂きました。いつものように?なのだとは思いますが創作落語と古典落語が一つずつの組み合わせ。(初心者にて勝手がわかりません)

著作も拝読していたので、まくら(落語本編が始まるまでの導入部分)に注目していたのですが、焼肉強欲おじさん話から入った「アナザーラベル」といい、リハビリの肩重い(片思い)からの「紺屋高尾」といい・・計算しつくされたまくらの運びと笑いには鳥肌が立ちました。

紺屋高尾はもちろん有名な話なので筋は知っていましたが、目の前のボウズ頭の(しいていうと)いかつ目な44歳の師匠(おじさん)が演じる花魁と久蔵の世界に完全に引き込まれ、46歳のおじさんも思わず感動して涙を流しました・・・

帰宅後、いや、、これが落語の標準レベル?・・と思って、youtubeで幾つか他の方が演じる紺屋高尾も検証しましたが・・・志の春師匠がどうみても一番では、、と。(ファンの贔屓目もあるでしょうが・・いや、やはり・・)

本当に良いものを観させて頂きました。次回は2月のオンラインでの独演会、でもやっぱり生が観たい、もっと頻繁に!

(ますます師匠に詳しくなれる一冊)

■ 志の春師匠・・4高座目

パレード〜ミュージカル観劇メモ

2021年のミュージカル観劇びらきは『パレード』から。会場は池袋の東京芸術劇場プレイハウスにて。

(池袋は先日のシアターグリーンといい、実は文化的な街)

会場は感染拡大防止を避けるための超厳重警戒態勢で、咳の一つで退場させられそうな雰囲気にこちらが緊張。

例によって妻が取りすぎてしまった券を一枚回してもらった訳なので予備知識ほぼゼロ。アメリカ史に残る冤罪事件を描いた作品らしいということだけ頭に入れての観劇です。

舞台は1913年のジョージア州アトランタ・・・。

あっという間の3時間でした。それでも僕はやっていない・・は痴漢の冤罪の話でしたが、レオに感情移入しながら燃え尽きた感じです。

当時の米国事情を想像しながら、黒人の証言によって白人の死刑が宣告されたという、南部では前代未聞の事件を当時の人々はどう受け止めたのか、とりわけ南部の人々が北部の上流階級のエリート、それもユダヤ人にさらに特別に抱くかもしれない感情をモヤモヤと想像しながらの鑑賞。

実力派揃いの俳優陣の演技と歌声を楽しみつつ(とはいえ、思い出せるほどのキャッチーな歌はないけれども)、何やら米国の現在まで続く分断の根の一つをみた気がします。

冒頭のパレードで天井から舞い落ちる紙吹雪が見事にその後の舞台となる演出には息をのみました。思えばこの華やかな冒頭シーンからその後の光と影を予感させる幕開けだったなぁ、、とも。

初オンライン落語

一瞬「オンライン英語」と読んでしまいますが、落語です。

先日人生2回目の落語観劇の機会を得て(→ようやく人生2回目の落語)、自分としては運命的にヒューストンから目黒へ立川志の春師匠との縁が繋がりましたので、ここは当初の計画に従いファンとして応援始動することを決めました。

早速今後の公演予定を公式HPで確認して参加したのが、先日のオンライン落語劇場(毎月開催)。これもコロナがきっかけで始められた新しい試みなのだろうと想像します。

(志の春落語劇場1月オンライン生配信)

演目は新作落語の「けせらせら」と、あれ・・もう一つの古典はなんだったかな(すいません)。。なんかゴキブリのシューーーっとアフタートークで笑っているうちにどこかへ。。まぁ、面白かったからいいか。。(後日確認すると「天災」でした)

しかし、日本酒飲みながらの落語というのも乙。スマホは離れたところに置いて落語に集中推奨。でもアフタートークではLINEグループでコメントを皆で返したりとオンラインならではの双方向な交流を楽しめる雰囲気も。

師匠は全国を巡って公演されているので、次回の東京での公演タイミングとオンラインの予定を併せてチェック。リアルでも月一ぐらいのペースで追えたらいいな。

以前に書きましたが、落語に興味を持ったきっかけは「どうらく息子」という漫画との出会い。(→はじめての落語デビュー

日本酒好きで漫画読みであれば尾瀬あきら先生の日本酒漫画三部作を読まないはずがないので(多分)、この出会いのストーリーも必然。

日本酒→夏子の酒→奈津の蔵→蔵人→どうらく息子→落語

立川志の春師匠を軸に未知の落語世界への探検、始めてみます。