「僕ら観劇部」カテゴリーアーカイブ

パレード〜ミュージカル観劇メモ

2021年のミュージカル観劇びらきは『パレード』から。会場は池袋の東京芸術劇場プレイハウスにて。

(池袋は先日のシアターグリーンといい、実は文化的な街)

会場は感染拡大防止を避けるための超厳重警戒態勢で、咳の一つで退場させられそうな雰囲気にこちらが緊張。

例によって妻が取りすぎてしまった券を一枚回してもらった訳なので予備知識ほぼゼロ。アメリカ史に残る冤罪事件を描いた作品らしいということだけ頭に入れての観劇です。

舞台は1913年のジョージア州アトランタ・・・。

あっという間の3時間でした。それでも僕はやっていない・・は痴漢の冤罪の話でしたが、レオに感情移入しながら燃え尽きた感じです。

当時の米国事情を想像しながら、黒人の証言によって白人の死刑が宣告されたという、南部では前代未聞の事件を当時の人々はどう受け止めたのか、とりわけ南部の人々が北部の上流階級のエリート、それもユダヤ人にさらに特別に抱くかもしれない感情をモヤモヤと想像しながらの鑑賞。

実力派揃いの俳優陣の演技と歌声を楽しみつつ(とはいえ、思い出せるほどのキャッチーな歌はないけれども)、何やら米国の現在まで続く分断の根の一つをみた気がします。

冒頭のパレードで天井から舞い落ちる紙吹雪が見事にその後の舞台となる演出には息をのみました。思えばこの華やかな冒頭シーンからその後の光と影を予感させる幕開けだったなぁ、、とも。

初オンライン落語

一瞬「オンライン英語」と読んでしまいますが、落語です。

先日人生2回目の落語観劇の機会を得て(→ようやく人生2回目の落語)、自分としては運命的にヒューストンから目黒へ立川志の春師匠との縁が繋がりましたので、ここは当初の計画に従いファンとして応援始動することを決めました。

早速今後の公演予定を公式HPで確認して参加したのが、先日のオンライン落語劇場(毎月開催)。これもコロナがきっかけで始められた新しい試みなのだろうと想像します。

(志の春落語劇場1月オンライン生配信)

演目は新作落語の「けせらせら」と、あれ・・もう一つの古典はなんだったかな(すいません)。。なんかゴキブリのシューーーっとアフタートークで笑っているうちにどこかへ。。まぁ、面白かったからいいか。。(後日確認すると「天災」でした)

しかし、日本酒飲みながらの落語というのも乙。スマホは離れたところに置いて落語に集中推奨。でもアフタートークではLINEグループでコメントを皆で返したりとオンラインならではの双方向な交流を楽しめる雰囲気も。

師匠は全国を巡って公演されているので、次回の東京での公演タイミングとオンラインの予定を併せてチェック。リアルでも月一ぐらいのペースで追えたらいいな。

以前に書きましたが、落語に興味を持ったきっかけは「どうらく息子」という漫画との出会い。(→はじめての落語デビュー

日本酒好きで漫画読みであれば尾瀬あきら先生の日本酒漫画三部作を読まないはずがないので(多分)、この出会いのストーリーも必然。

日本酒→夏子の酒→奈津の蔵→蔵人→どうらく息子→落語

立川志の春師匠を軸に未知の落語世界への探検、始めてみます。

ようやく人生二度目の落語

緊急事態宣言サバイバルで、飲食店以外でもう一つ心配なのがエンターテイメントの観劇の世界。

我が家は妻がリーダーとなり、主としてミュージカル界を支援しようと勝手に決めておりますが、以前に自分が気になった落語にも足を運ぶ機会が出来たので長女を連れてお出かけ。

「めぐろ de らくご その9」という目黒区子供向け文化イベント。開催を知ったのは通りがかりに見かけた区民向け掲示板という超アナログ手段。(前回の開催を見かけた時は予定が合わず、今回は満を辞しての参加)

人生初落語がヒューストンという意外にも国際派?の私ですが(→はじめての落語デビュー)、その際一目惚れした立川志の春さんが2020年4月に真打ちに昇進された・・・と聞いて気になっていたんです。この目黒区イベントに出られると知って更なる運命を感じました。(目黒区民なんでしょうか?)

本日は同じ立川志の輔師匠に師事する弟弟子の立川志の太郎さん、クラウンのふくろこうじさんと3人でのパフォーマンス。

相変わらずのキレの良さに自分自身が満喫したのは勿論、人生初めての落語でも長女が大喜びだったので、エンターテイメントの中での落語の実力をまざまざと感じ取りました。

志の春さんは誠実なお人柄がにじみ出つつ・・の巧みな話術で、完全に会場中の子供達の心を掌握。長女が喜んで質問を投げかけている姿には親目線で感動。。。

本日の演目は、立川志の春師匠は古典落語の時そば、志の太郎さんも同じく古典から親子酒でした。(そう、真打ちに昇進されたので、これからは師匠とお呼びしなくてはいけませんかね!)

2017年の初落語の後、日本帰国したら立川志の春さんを応援しよう!と思っておりましたが、遅ればせながら有言実行でいきます。早速、今後の公演予定をチェック。

レプリカ〜ミュージカル観劇メモ

年内最後のミュージカル観劇は池袋の小さな劇場で。こちらのシアターグリーンには大きさの異なる劇場が3つ集まっているそうですが、今回が初めて。池袋という街が久しぶり。

検温や座席間引きなど含めて感染予防対策もしっかりされておりました。コロナ禍でも観劇の灯を消すなとの関係者の皆さんの努力がここでも。

予習ゼロでやってきた本日の演目はレプリカ。妻が追いかけている浅井さやかさんが率いるミュージカルカンパニーOne on Oneのオリジナル作品です。本作は初演が2016年で、これまで何度か上演されているそうな。

 

ヒロインがWキャストで、以前ライブを聞きに行った千田阿沙子さんの回じゃないのかーと思ったのですが、あっという間に田宮華苗さんのヤヨイに魅了される中年男子。

たった3人で演じられる小作品なんですが、すっかり非日常な世界に飲み込まれました、いいわぁ。。。これは次回作品も、そりゃ行きますよね。。また、皆さんの舞台が観劇したい。(会場を見渡すとそういうファンしか来ていない気が)

プロデューサーズ〜ミュージカル観劇メモ

少し前に夫婦で出かけたミュージカルも忘れずに観劇メモ。

1968年の映画を2001年にミュージカル化したブロードウェイ作品でトニー賞の各賞をとりまくった作品だそうな、知らなかったです。興業大失敗を目指し、最悪の脚本に俳優、演出家を集めたのに何故か成功しちゃう・・って安定ストーリーですね。

主役マックスは井上芳雄さん。妻が井上さんの全ての公的活動を追いかけていますので、知らず知らずのうちに自分も身近に感じてくるから不思議ですね。実際に演じているのを観るのは、エリザベートにシャボン玉だから、3回目です。

Wキャストのレオ役はこの日は大野さん。ウーラ役が木村晴香さんでミーハーに嬉しかったり。アラジンのジャスミンの吹き替えは圧巻でした。フランツ役の佐藤二郎さんはさすがの存在感。

妻は私の芳雄さんにあんなに下ネタのセリフを言わせるなんてと怒っていましたが、すっかり自分は楽しませて頂きました。

こうして満席で観劇できる普通の世界が少しずつ戻ってきたのを失わないように、皆で消毒して、密は避けながら慎重に慎重に。