「オススメ本、漫画、映画」カテゴリーアーカイブ

ジャック・ライアン〜海外ドラマ視聴メモ

ずいぶんと久しぶりの海外ドラマ。

日本で暮らしていた頃はTSUTAYAで海外ドラマを借りて妻と観ておりましたが、なぜか海外(米国)で暮らすようになって4年半、ドラマは殆ど観ておりませんでした。ここが本場なのに。

これはテレビが娘達のYoutube再生機になったから、というのが大きな理由だと思います。自分、TVはこちらの生活ではほぼ観ておりませんし、最近は映画も出張時の機内か映画館で見る程度。

それがAmazonからのオススメPrime Videoのメールを眺めていて懐かしいジャック・ライアンの名前を発見、思わず鑑賞しはじめて久しぶりにドラマの魅力を再確認。そう、すぐに終わりが来ない、続きのある楽しみ。(なかなかに時間食い虫ではありますが)

本作ジャック・ライアンはAmazon Videoが製作したオリジナルドラマ。Amazonの独自コンテンツを観たのはこれが初めてですが、しっかりとした出来で驚きました。

トム・クランシーが書いた一連のジャック・ライアンシリーズの基本的な設定をもとに、時代は現代に移した本作。CIA分析官として働く若き日のジャックの活躍が、原作の小説ファンにはたまりません。知性溢れる一方、かなりマッチョに描かれているのもイイですね。

原作となる小説は、日米開戦から合衆国崩壊あたりのジャックが大統領に就任したとこで読む手が止まっておりました。調べると、その後も数作品が刊行され、さらにトム・クランシーご自身が2013年に亡くなられた後は共著者に引き継がれてまだ続いているのだとか。

あの分厚い本を英語版で読む気にはなりませんが、また手に取ってみようかなぁ。。(それまで購入していた本は2011年に捨ててますが→片付けはトキメキが大事

そう、そして海外ドラマ。英語字幕で観ると、やはり英語の訓練としては有用な気がします。海外ドラマで英語耳・・などと言いながら以前はもっぱら海外ドラマを日本語字幕で観ていた気がしますので、英語をキャッチする耳の力が上がったのかもしれません。(上がっていないと困りますが)

ちょっとあらためてスタートしてみようかしら、海外ドラマを英語字幕で観ようプロジェクト。英語学習を楽しみながらやろう、のコンセプトで。(単にあなたの娯楽目的でしょという妻のツッコミが入りそうですが)

ジャック・ライアン、海外ドラマ視聴再開を決めるのにふさわしい作品でした。これはオススメです。

■ 海外ドラマを英語字幕で観よう・・0008/1000

・ジャック・ライアン シーズン1 全8話

ヒューストンで読む宇宙兄弟

先日の週末、ヒューストン来訪のゲストの方と共に家族全員で初めてNASAのジョンソン宇宙センター(JSC)に出かけました。

前回は商工会のイベント企画に皆を連れて行こうとしたんですが、次女が発熱し長女と二人だけで出かけたんですよね。(→ヒューストン観光〜NASAジョンソン宇宙センター

(サターンVと我が家)

ここで思わず再燃したのがNASAへの思い・・ではなくて(元々何も燃えておりません)、名作漫画「宇宙兄弟」を再度読み出したい・・という思い。

2014年、ちょうどヒューストンに赴任する直前、その時点の既刊23巻まで読んだところで手が止まっておりました。(→あちらヒューストン)現在は34巻まで出ているみたいです。続きを読むのではなく、再度じっくりと最初から。

早速、1巻から8巻は商工会の図書館で借り、9巻から15巻は棚に見当たらなかったのでKindleで買って再読、以降の16巻から23巻までを再び図書館で借りて再読。さぁ、ここからが未読ゾーン、この5年あまりに連載されていた部分です。

せりかさんはとうとう念願のISSに到着、ムッタも初の宇宙まで50日、これはいい展開だなぁ。。

それにしても、やはりヒューストンで自分が暮らし、NASAも何度かこれまで訪問してますので、日本で23巻までを初読みした時とは読み手の自分の準備もちょっと違いますね。(米国の生活感や、NASAの敷地内の雰囲気もよく書けているなぁと感心)

これから24巻から34巻までをじっくり楽しんで読んでいきたいと思います。(今更ですが未読の方には全力でオススメします)

ヤマザキマリさん研究中

ふとしたことで、以前読んだテルマエ・ロマエという壮大な古代ローマと現代日本の風呂についての漫画を読み返したくなりKindleにて大人買い、ポチリ。・・・傑作だ・・・。

続いて我らが阿部寛主演の邦画「テルマエ・ロマエ」2本も鑑賞。これもなかなかよく出来ている・・・。

そうこうするうちに興味の方向が著者のヤマザキマリさんに向かい、いつものように彼女の既刊を貪り読む方向へ。(研究開始)



他にも既刊の漫画群にてこれまでヤマザキさんの人生の軌跡をいったりきたりしながら確認。

大分とヤマザキマリさんについて詳しくなった気がします。詳しくはWikiにも書いてありますが・・

生まれは東京ながら幼少時代を北海道の千歳で過ごし(お母様が札響のヴィオラ奏者)・・って、ところで自分と同じ道産子として同年代を生きており、さらに17歳からイタリアに渡り11年を過ごした後に日本に帰国(シングルマザーとして子連れで)。

生活費を稼ぐために漫画を描き、さらに北大などでイタリア語講師を勤めたり、どさんこワイドで旅行・温泉レポータをされていた1996年〜は自分もまだ北大の学生で近い空間で生きていた訳で、なんともいえない親近感。

本当に日本人?と思えないほど枠にはまらないぶっとんだ生き方である一方、ある意味めちゃめちゃ家庭的な印象もふと受けたり、なんとも言えない魅力と才能にあふれる方ではないかと。

という訳で次は未読の漫画プリニウスをまとめ買い、いつ頃読み出そうか・・・と楽しみに計画中です。

ザ・プレデター(ネタバレあり)

少し前に観た映画「ザ・プレデター」の鑑賞メモ。(ちょっとネタバレありかもしれませんので鑑賞予定の方はご注意を)

ザ・プレデターはプレデターシリーズの4作目。シュワルツネッガーが演じた名作SFの一作目が1987年公開ですから、ずいぶん息が長い展開ですけど、これは1990年の2作目がこけたので、その後の製作再開まで時間が空いたのでしょうね。

内容的にはしっかり一作目、二作目を踏まえた同じ世界観での展開で、リブート作品的な印象も。(三作目の位置付けがやや謎)

異種交配をへてプレデターも進化したそうですけど、それより何より感銘を受けたのが人間側の強さ、特に主人公のクイン。米国特殊部隊のスナイパーという設定ですが、近接格闘から何から、強い、強い、まさに最強の軍人。。さらに息子は天才児設定ですし。。

なんとなく、敵が強くなる一方で、味方もどんどん強くなる少年漫画のバトル系のインフレ〜ドラゴンボール現象がここでも起きている気がしました。さらに最後のプレデターキラーという装備・・。。文明がずっと進化した敵(プレデター)の武器を過去に奪ったものを使う姿はどこかGANTZを思い出させたり。

プレデターといえばエイリアンの世界とのクロスオーバーのスピンオフもあったのですが、そちらは一旦止まっている様子。エイリアンシリーズは、プロメテウス、コヴェナント、と順調に1979年公開の初代エイリアンの前日譚をしっかり現代のSFX技術を駆使して描いており、次の作品の公開が今から楽しみ。

物語の感想についての詳細は控えておきますが、プレデターの立ち回りそのものが突っ込みどころ満載ゆえ、やや支離滅裂ではありますが、落ちこぼれ軍人(且つおバカ)チーム(人間側)がなかなか良い笑いと戦いっぷりを見せるので、結構見ごたえありでした。単にB級SF映画好きな僕のツボに入っただけかもしれませんが。。

高尚な映画鑑賞とは無縁のハリウッド娯楽作品を定期的に楽しんでおります。

ののはな通信(感想)

三浦しおんさんの最新作「ののはな通信」読了。装丁が可愛いそうで意外と本屋で実物は買えなかったかもしれませんがKindleだと簡単に1クリック。

オススメしたい気持ちがあるので、内容の紹介は出来る限りネタバレなしでいこうと公式紹介文の引用に留めます。

(公式紹介文、ここから)
横浜で、ミッション系のお嬢様学校に通う、野々原茜(のの)と牧田はな。 庶民的な家庭で育ち、頭脳明晰、クールで毒舌なののと、 外交官の家に生まれ、天真爛漫で甘え上手のはな。 二人はなぜか気が合い、かけがえのない親友同士となる。 しかし、ののには秘密があった。いつしかはなに抱いた、友情以上の気持ち。 それを強烈に自覚し、ののは玉砕覚悟ではなに告白する。 不器用にはじまった、密やかな恋。 けれどある裏切りによって、少女たちの楽園は、音を立てて崩れはじめ……。 運命の恋を経て、少女たちは大人になる。 女子の生き方を描いた傑作小説。
(ここまで)

物語は二人の往復書簡の形式を取るので(途中でメールが使われたりもしますが最後はいつ届くか分からない手紙に戻ります)、まずは読者は完全に覗き見気分。自分、女子高生の手紙なんて人生で読む機会なかったので、それだけでかなりの非日常体験。

その後、二人がそれぞれの人生を経ながら経験し、お互いに振り返って告白する内容が、日々の日常生活の装いをまぶしながらも驚く展開なので、(結構長い・・)と思いつつ最後まで世界感に引き込まれました。

マイペースと揶揄されがちな私ですが、時には、人って違うよね、どうしてそんなことを考えるのだろうか、なんて人並みに人との付き合いについて悩むこともたまにはあったりします。人と分かりあうこと、その難しさも含めて考えさせられました。

しかし、はなのその後が気になってしょうがない。

三浦しおんさん、パトロール継続です。