「僕ら観劇部」カテゴリーアーカイブ

赤毛の師匠〜落語鑑賞メモ

先日、目黒区のイベント(→めぐろdeらくご)でお見かけした時から赤毛となった立川志の春師匠の独演会@おひつじ亭。こちらの会場で独演会を楽しませて頂くのも3回目。

落語の世界にダイバーシティを持ち込もうと奮闘される志、ますます応援ですね。英語落語やシモハルなんて試みは勿論、オンラインの英語や音源を売り出してみたりと多彩なアプローチ。

(撮影OKタイムの赤毛の師匠)

やっぱり贅沢と感じるのはこうした小さな会場、息遣いが感じられるような距離感の中で全身で浴びる落語。この日は最後のお話の「子別れ」がやっぱり良かったかなぁ。人情噺、好きです。。

物語の余韻を噛み締めながら日本酒でもしみじみと飲みたかったのですが、この日は翌日が人間ドックなので水も飲めず、おまけに夜のウェブ会議傍聴で一気に現実世界へ強制送還。

落語観劇の後に蕎麦と日本酒という展開は、来月の企画までお預けです。(落語好きな先輩にご案内頂きまして、立川流ではない噺家さんの独演会へ)

めぐろdeらくご〜落語鑑賞メモ

目黒区の企画である「めぐろdeらくご」。今年1月に立川志の春師匠に再会出来た素敵な機会が再び、です。(→ようやく人生二度目の落語

老若男女、さらには親子で楽しもうというサブテーマもありますので前回同様に長女を連れて行ってきました。

本日の演目は「初天神」と「死神」。子どもが多く集まるということで分かりやすい笑いの演目を当初は多めにしていたそうですが、今回、あの終わり方となる「死神」を入れてきたのは幅を広げていこうという試みだということです。(10歳にも響いてました)

私自身は前回RAKUGOインザダークで「死神」を暗闇で聞いたばかりでしたので、視覚と聴覚が与える違いを比較しながらとても楽しみました。

子供達の無邪気な質問の中で「どの話が好きか?」という質問がありました。志の春師匠の答えは「井戸の茶碗」。

社会人3年目だった師匠が、立川志の輔師匠の「井戸の茶碗」を初めて聴いて、落語を仕事にしようと弟子入りをするきっかけとなった思い出の話だそうです。

私がヒューストンで人生初めての落語として立川志の春師匠の高座を聴いた時の最後の話も「井戸の茶碗」。(→はじめての落語レビュー)・・なんだか嬉しくなりました。(私の場合は会社は辞めませんが)

ザ・パンデモニアム・ロック・ショー

週末、青山なんて縁遠いエリアに出かけて観劇。

ザ・パンデモニアム・ロック・ショー(→公式HP

ロック・オペラってどんな表現世界なんだろう・・と予備知識ゼロで飛び込んでみましたが、昭和テイストなノスタルジーに溢れた物語を力強いロックな楽曲が彩る素敵な舞台でした。

先日のmonochrome manと同じく(→観劇メモ)、キャストの中村百花さんを追いかけての観劇(先生、素敵〜!)、なかなか自分達では選ばなそうな機会を頂けたことに感謝。

あともう暫く、東京と大阪のそれぞれの公演が無事に千秋楽を迎えられますように・・と心の中で応援してます。

RAKUGOインザダーク〜落語鑑賞メモ

2021年の新習慣はほぼ毎月の落語鑑賞。7月以来の立川志の春師匠の高座は@代官山。

RAKUGO・・インザダーク? 暗闇の落語??

事前に会のコンセプト少しも理解しないままに会場に辿り着きましたが、それもこれも志の春師匠の話が聞けるならなんでも・・と盲目的に追いかけているファンならでは。

こちらは・・志の春師匠ならぬシモハル師匠が降臨した会場、あの時は笑ったなぁ。。。(→初めてのシモハルの会

古典からの新作創作に留まらず、英語に下ネタまで幅広く取り組まれる志の春師匠が今回初挑戦されたのが、視覚を封印し聴覚や嗅覚に訴える新落語。

ダイアログインザダークにインスパイアされたのだとか。話は聞いたことはあるけど私も未体験のインザダーク。なんとアイマスクをしての落語鑑賞です。

暗闇の中で2本の落語を聴かせて頂いのですが、最初の「ねずみ」はマスクとアイマスクのダブル圧迫感でイマイチ世界に入り切れなかったのですが・・2本目の「死神」はまさにインザダークが生きる作品。マイクの音響効果をたくみに利用されて耳元で死神が囁くような臨場感に痺れました。

今回、改めてナマの落語は視覚でもかなりの情報量を得ていることも再確認しました。そういう意味ではラジオ(音声)だけで聴かせる落語は難易度は高い。

伝統の上に立ちながらも新たな世界に果敢に挑戦をされる同年代の師匠の姿に本日も刺激を頂きました。引き続き追っかけます。

ピーターパン〜ミュージカル観劇メモ

先日、6歳の次女を連れて2人でピーターパンを観劇。

妻と長女のAチームは一昨年に同作品を観劇済みなので、今回はBチーム単独での出動。事前予習でWOWOW放映のブロードウェイ版録画を皆は観ていたのですが、まぁだいたい知っている通りのあらすじ・・かなと思い自分はほぼゼロで会場へ。

過去作の展示も沢山あり、さすが40周年を迎えた息の長い作品だなぁ・・との月並みな感想が。そして歴代ピーターパンの豪華ラインナップを改めて確認して戦慄。

(初代は榊原郁恵さん・・歴史を感じます)

やはり、5代目の笹本玲奈さん(もはや大御所)、8代目の高畑充希さん(→ウェイトレス観ました)、9代目の唯月ふうかさん(→先日のエポニーヌ!)あたり、駆け出しのミュージカルファンでも気になる豪華な女優陣。

そんな流れで本日の10代目ピーターパンの吉柳咲良さんを初めて間近に観劇させて頂いたのですが、やばい・・かわいい・・と。(40代としては圧倒的に貧困な語彙力が露呈)。タイガー・リリー役の宮澤佐江さんにも目を奪われたのですが、やっぱりここはピーターパン推しかなぁ、、と。

ピーターパンと聞いて頭に浮かぶのが、大学一年の必修の英語テキストだった「ピーターパン症候群」。大人なのに精神的に子供のままでいる心理傾向について書かれた話だったのですが、何だか印象的でした。

頑なにネバーランドに残ることを選んで大人になりたくないピーターパン。世話焼きで母親気取りなウェンディ。今あらためて物語を味わってみて、少しワガママだけど自立心が旺盛なティンカーベルが、素敵な女性のかも、と思いましたとさ。