「オススメ本、漫画、映画」カテゴリーアーカイブ

図書館戦争

GWに出会った有川浩さんの代表シリーズを一気読み。やはり自らのモチベーションさえあればいくらでも読書時間などひねりだせますね。(これを勉学に応用したいところなのですが、、、)

正直、「ベタ甘」と呼ばれる恋愛的なくだりではもどかしさに身もだえてるお年頃じゃないなと思いつつ存分に世界を堪能させて頂きました。(ジャンル的にはSF小説でもあります)

図書館戦争シリーズ 文庫 全6巻 完結セット (角川文庫)/有川 浩
¥4,122
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シリーズ累計で125万部とは凄い人気、アニメ、漫画、映画とマルチメディア展開もしっかり。10万部も売れればベストセラーのビジネス書とは大違い。

シアター! (メディアワークス文庫)/有川 浩
¥641
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これで既読13冊、未読作品は10冊弱ですがハードカバーばかりなので、あとは少しずついきます。それにしてもまだまだ見逃している面白い作家さんがいるんだろうなぁと思うとワクワクです。

■ 60冊 (2012年)

そこにストーリーがあるか

GWの時間を利用して久しぶりに一冊精読。

ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business …/楠木 建
¥2,940
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最近周りで1冊のノートを大事に長く使って読書メモをつけているという話を2つ続けて聞いて一念発起。今までその手のメモはあちこちに散逸していたので、今度こそと新たに一冊購入。

Do, or do not. There is no try.

ワクワクするような競争戦略のストーリーの数々をじっくりと読み込ませて頂きました。我が組織や人生に置き換えつつ、考えつつ。

抽象化と具体化を往復する事で物事の本質は見えてくる・・・なるほど。ベストプラクティスを疑い、背後にどのような論理が隠れているかを考える癖をつけるには。

良い競争戦略は良い筋立てのストーリーがあり、その起点となるのはコンセプト。脳のあちこちが刺激される良いビジネス書でした。

■ 53冊 (2012年)

美味礼賛

MUST BUYな一冊に出会いました。
これだから、読書はやめられません。

美味礼讃 (文春文庫)/海老沢 泰久
¥740
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辻調理師学校の創始者であり、日本に本当のフランス料理を紹介した辻静雄氏の半生を描く伝記小説。食いしん坊の僕だからというわけではなく、その凄みに背筋が震えました。

まさに自らの命を削って向き合うその真摯な姿、うまい料理が毎日食べれて素敵だねーとかいいそうな輩に読ませてやりたい。 いや、3日3晩フレンチのフルコース漬けにしてやりたい。
(自分には無理)

とりあえず読み終えて、妻に一言。
「フレンチ、食べに行こう」と。

プロフェッショナルサラリーマン ― 「リストラ予備軍」から「最年少役員」に這い上がった男の仕事術/俣野 成敏
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2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)/神田 昌典
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あまりアタマに何も残らず通り過ぎてゆく。自らのアンテナの感度の問題もあるけど、そんなときはサラサラ流す事でOK。

この読書で絶対何かを得なくては・・・と考えるのも面倒、というか欲張り。少なくとも、仕事帰りの電車で活字を手に取っている自分を褒めたい。

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義/ティナ・シーリグ
¥1,470
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20歳といわず、37歳でも遅くないよね、きっと。

■ 40冊 (2012年)

桜宮サーガ

今まで手を出さずに見送ってきた海堂尊ワールド、とうとう開けちゃいました、扉。もう風邪療養の為に寝ているのか、まとまった読書の為に寝ているのか分からない状況に。

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)/海堂 尊
¥500
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チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)/海堂 尊
¥500
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まさにメディカルエンターテイメントな世界。医龍みたいな筋立てをなんとなく想像していたから驚きました。

ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)/海堂 尊
¥500
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ナイチンゲールの沈黙(下) (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)/海堂 尊
¥500
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個性際立つ登場人物達が動くしゃべる、本当に小気味よい。

色々と重いテーマもかかげながらも、あくまで軽やかにスピード感ある展開。

ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)/海堂 尊
¥500
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ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)/海堂 尊
¥500
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著者は現役のお医者様、それも超速筆だというから、凄い人っているもんなんだなぁと感嘆。小説を書く側にはとてもまわれないとつくづく思います。

ブラックペアン1988/海堂 尊
¥1,680
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そして、伊坂幸太郎作品にも通じるクロスオーバー的な手法。異なる作品間を同じ登場人物達が同じ世界観をもちながら登場してくるという上手さ。

病院がある桜宮市から、桜宮サーガとも呼ばれているそうです。ある意味、どれもこれもシリーズとそのスピンオフみたいなものだから見逃せません。

そんな著者の術中に思い通りはまって、あっという間に7冊読んじゃいました。妻は、「ちっ、またカイドウか・・」と目の敵にしていますが、これはカッパエビセンです。

いやはや。昔、リーマンダンサーズ仲間のF君がナース合コンでもネタに使えると言っていましたが、確かに大学病院の世界ってそんな感じなのかなぁと想像させる緻密な描写。

こうしてみると、警察小説も、病院小説も、銀行小説もみんな同じ匂いがする。人が集まるところに組織があり、組織あるところにはドラマがおきる、という感じで。

続く作品群も既に10冊ほど集めましたが、あまり本ばかり読みふけっているとうちの将軍(ジェネラル)にしばかれそうですので、週末はほどほどに。

■ 175/200冊

やはり気になるのはゾフィー

Pen (ペン) 2011年 9/1号 [雑誌]/著者不明
¥650
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中吊り広告が気になり、キオスクにて即購入。ウルトラマンはやはり偉大なキラーコンテンツです。

こうして歴代のウルトラシリーズを俯瞰して眺めながら円谷プロの功績を称えるのもおつですが、ウルトラ兄弟の相関関係図や、各シリーズの分析や背景、人気怪獣達の紹介には引き込まれます。

自分でも驚くぐらいセブンあたりの怪獣を鮮明に覚えておりました。そういえば家にウルトラ図鑑みたいな本があって、繰り返し見ていた気がします。(但しあったのは本だけで、映像では見たことがありません、我が家では禁止だったようで)

そうなると、ちょっと過去の作品を改めて見直してみたくなるような。平成のウルトラシリーズすらそもそも見ておりませんし。

最近エヴァンゲリオンの劇場版をTSUTAYAで借りて見直してみたあたりから、どうも眠っていたプチオタク心(探究心?)がはけ口を求めているような気がします。

出来ればその情熱を、特撮やアニメや漫画ではなく、歴史小説や古典映画に向かせたいものなのです。妻の冷たい視線が想像できますし。