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NYで焼き鳥〜YAKITORI TOTTO

和食の中で好きなジャンルといえば、まずお寿司が筆頭ですが、焼き鳥もかなり上位。(焼きトンも同じぐらい大好き)

ただ、焼き鳥も焼きトンもなかなか米国では美味しいものには出会えません、というか、ちゃんと本格的にやっているところは少ない感じ。美味しい鶏や豚はいると思うのですが、下処理にやたら手間かかりますし、焼きトンの内臓系にいたっては流通で鮮度を維持するのが難しいからだと思います。

NYで過ごした週末、以前トライして満席で断念した焼き鳥のお店に行ってきました。

■ 焼き鳥トット (YAKITORI TOTTO→公式HP

開店時間17時半少し前についたのですが、既に開店を待つお客さんの列・・・! なんとかギリギリでカウンター席に座れたのですが、少々受付の女性と一悶着。

1時間後の18時半から予約が入っているので1時間以内に出るのが条件というのです。こんなカウンターの隅の席に予約の人を通すの?と思うのですが、そうだと。単に1人客をいびっているだけではないかと疑いましたが、さもなければ1時間から2時間待ちだ、と高圧的な姿勢なのでやむをえず着席。

うわー、グレープフルーツサワー!久しぶり。(でも1杯10ドルだと、全然庶民値段じゃない)

少々、肉のポーションは小さめでしたが、焼き加減はばっちり。ひざなんこつ、せせりやはつもと、ソリレスなどの希少部位も軒並み焼いて頂き、大満足。

時間を気にしながら急いで食べていたのですが、隣の空いていた席に同じく1人客の方が遅れて着席。日本人の方でしたので暫し独りの時間を楽しまれたのを見計らい、質問。

「18時半までと言われました?」「いいえ、特に何も・・」

そこで担当のサービスの女性にあらためて、僕に時間のしばりがあるかを伺うと、いぇいぇどうぞごゆっくり・・との反応。あの受付女性、単に単価低そうな1人客をさっさと回転させようとかましたなぁ、、

気分切り替え、心と腰を落ち着け、生ビール、熱燗と飲みはじめ、あれこれ焼き鳥を頂きながら隣の方と談笑。予定の19時半までカウンターで存分に楽しむことができました。(20時からミス・サイゴン開演だったので・・)

カウンターでしっかり飲んで食べて、お会計150ドル。近所のミシュラン1つ星の鳥心と同じ値段(→鳥心@ニューヨーク)あちらはコースと飲み物の値段だけで150ドルなんで、もっと高価ですけど。さすがどちらもマンハッタン価格。

酒蔵、蕎麦トット、ラーメントットと、グループ各店舗には大変お世話になっており、味は折り紙付。でも今回はあの受付女性の高飛車な対応には疑問符をつけさせて頂きます。(他の席に予約客をもし通したのなら一言告げるとか・・。)

でもカウンターの独り客はやっぱり小一時間で自主的に退店すべきなのかなぁ、、(はしご酒する次の店がないですが)

ミス・サイゴン〜ミュージカル観劇メモ

先日のブロードウェイでの観劇部活動メモの続き。ウェイトレスに続く第二弾はミス・サイゴン。

初演は1989年のロンドン・ウエストエンド。ブロードウェイでは1991年に開演して10年のロングヒット。その後も世界各地で上演されてきました。そして、ブロードウェイでは、ロンドンに続き2017年春から1年ほどの再演。

1970年代ベトナム戦争末期のベトナム・サイゴンを舞台に、バーで働きはじめた初日にアメリカ兵クリスと出会い恋に落ちたベトナム人少女キムの悲恋を描く、、というおなじみのストーリー。

高畑充希さんが何かのインタビューで、いずれキム役をやってみたいと語っているのを読んで、それでは、、と足を運んだのですが・・・

正直、気持ちがキム側に入りすぎてしまい、クリス、お前何やってんだよ!・・・と腹が立つことこのうえなし。(誰の立場?笑) 数歩ゆずってあの時連れて帰れなかったのはやむをえないとして、なぜ帰国して1年もせずにエレンと結婚しているのかと。

またサイゴンやバンコクの女性達の切り取り方がいかにも西洋からアジアを上空から見下ろした感じで、アジアンとしてはやりきれず。(劇場の男性陣は大いに盛り上がっているものの・・・)

というわけで自分の中ではレミゼとは比べるべくもなく(同じコンビでの製作ですが)、観劇部の一員としては一度観ればOKかな〜と。

ただしエンジニア演じているジョン・ブライオンズははまり役で一見の価値があるかと(ロンドンの再演に続いての登板)あのギラギラした感じ、かなりの迫力です。

願わくはアジア出身の俳優達にもここ以外にもどんどんブロードウェイ出演の機会が出来ますように。

単身生活ふりかえり

8週間の単身生活2017も終了。今回のテーマとした幾つかの習慣改善の試みがどれぐらい進んだかをレビューしてみます。(→単身生活2017がスタート

■ 生活習慣改善

朝6時起きの人になろうとしてみました(→朝6時起き習慣インストール)。まずは、寝る時間と起きる時間、体調の相関関係を詳しく追ってみたところ、7時間睡眠が必要な人だ・・という残念な事実が判明。(→早起きのために睡眠時間確保

そこで発想を変え、7時間睡眠を出来るだけ確保する前提で自分の時間割を見直しはじめてます。ポイントは7時間は寝るけど、7時間以上は寝ない。休日含め活動時間のパフォーマンスを最大化すること。時間管理の肝の一つと思うので継続取り組みです。

■ 運動習慣・・からの減量

運動習慣が多少つきました。しかし、まだ減量という見える結果には至っておりません。足の指の負傷が癒えてから週2〜3回の5Kジョギング習慣が大分と定着し、14回出走。筋トレも結局週末だけですが7回。ゴルフはあまり出来ず5ラウンドのみ。ダンスは全く気が向かず0回・・というのが8週間の実績。

実体重は81キロ前後で推移、ピークより少し中央値は下がったものの、80キロは一度も割れず。全体に見た目は少しすっきりした気もしますが、はて。年末79キロという大目標に向け要活動継続。年明け1月には2回目のハーフマラソン挑戦も。

■ インプット習慣

読書は2ヶ月で24冊と数量は抑え目でしたが、大作小説やビジネス書で良作との出会いが多かったので満足度高め。

やはり数打ちゃ当たるという事実がある一方、数に走るだけではダメだということも確認。未読だった雑誌類も読み終え暇に出しましたのでスッキリ感↑ 手持ちのハード本、Kindle内の未読作品の積ん読本一掃キャンペーン実施中です。(→積ん読一掃キャンペーン

■ アウトプット習慣

アウトプットの表の主軸は仕事、裏はブログと自分専用のノート。ブログは編集長交代という変化もあり、引き続き方向性について模索中。併せ2009年末分までの編集作業を実施(データ移行時に改行等がイマイチとなったので)。10年近く前の日々の記録を追いながら、過去から未来を考える作業、これも継続中。

殆どの習慣改善が引き続き継続要なのは、習慣というものを変えていくのが簡単ではないから、と過去のブログを読み返しながらも実感しています。

それにしても妻子が帰ってきただけで、モノクロだった帰宅後の時間が急に一気にカラー化したような大変化。

冷酒とおにぎり〜SAKAGURA

やはりNYの夜に足が向いてしまうのがSAKAGURA。アメリカにいるとは思えないほど立派な日本酒メニューのラインナップと懐には全く優しくない値付けが見事。

グラスが50ドル超するプレミアムな日本酒達が並んでます・・・高級ワインに負けず高値売りを頑張って欲しいと思いつつも・・・月給取りなめんんなよ、とも。(普通の純米酒や本醸造はグラス10ドル〜で飲めますよ、それでも高いけど)

定期的に通ってはデモノを探しています。ここでいうデモノとは米国への輸出販路を確保して、最初に名を売るために少しお得な値段で卸していそうな酒蔵探しのこと。

あとはメニューを眺めつつの利き酒師自主練。

■ →NYで日本酒〜SAKAGURA
■ →米国で利き酒師自主トレ

基本的にお得なメニューは一つもないと思っていたのですが、とうとう発見。そう、それが、定番のおにぎり。

(明太子おにぎり、4ドル)

ここに来ると、ついつい手打ち蕎麦を食べてしまったり、自家製いか塩辛で白米を食べたりしてしまい気がつきませんでした。なんと、おにぎりが1つ4ドル。他の料理よりは安いし、明太子やお新香が酒の肴に十分なりえます。

いさぎよく最初から冷酒とおにぎりをオーダー。さらに冷酒をお代わりして明太子とお新香を楽しみ、最後はおにぎりで〆、これだと30ドル前後で抑えることが出来るか。(それでも30ドルですが・・・)

基本、NYでカウンターでお酒を飲んで少し食べると、かるーく100ドル超えてしまう自分なので、少し自主練コストを下げる道を模索中です。

七帝柔道記

表紙を開くだけで、もわっとした汗の熱気と臭気に包まれそうな青春小説。その舞台となるのがこれまた凍てつく北の大地だから、なんともいやはや。

本作品は、著者の増田さんご自身の自伝的私小説の形をとっており、実在の人物とそうじゃない方も入り乱れて登場してきますが、ほぼ実話といってよさそう。

北海道大学柔道部(当時は七帝戦で最下位が続く弱小)を舞台に、講道館が推し進める現代柔道ではなく、戦前の高専柔道の流れをくむ寝技中心の特殊なルールの中で、まさに畳の上でのたうち回りながら彼らの人生と誇りをかけ柔道に打ち込む姿を描いた快作。まさに昭和です。(実際の時間軸は1984年入学からスタートしているので、世はバブルに向かい真っ盛りの頃)

私が読みながら浮かんだのは、司馬遼太郎先生の「竜馬がゆく」で描かれたような一心に修行に打ち込む若者達の青春の輝きと、ちばあおき先生の「キャプテン」「プレイボール」のような等身大の主人公達が汗みどろ泥まみれで涙を流し成長していく姿。

自分自身も北大OBの一人ですので、北18条門から入った左手にある柔道場から教養学部の光景、物語に登場する定食屋や寿司屋の佇まいが生き生きと脳裏に蘇りました。まさかあの柔道場でこんな世界が繰り広げられていたなんて・・夢にも及ばず。

「なぜ北大に来てまで、将来柔道で食っていくわけでもないのに・・こんなに苦しい練習をしなければならないのか・・」と泣き続け、それでも練習の日々を送る部員達。周囲を見渡せば、学業はもちろん、旅行だデートだと青春を謳歌するクラスメイトの姿。

このあたりは、全日本戦の団体優勝を部の目標として本気で掲げ、週7日のダンス練習に明け暮れた北大競技舞踏部員の一人としては半分ほど実体験とかぶるものの・・・

ダンスではどんなに練習しても毎日まいった無しで締め落とされるような死の恐怖も感じませんし、部内恋愛禁止が建前とはいえ女子もふんだんに日々の中にいますし、どうやっても勝てない柔道エリートに相当するような怖い人達(道警の人達とか)もいませんでしたし(最近のジュニアあがりとかはこれかも)、つくづく自分の選んだ道で良かった・・と安堵(笑)

個性あふれる先輩・後輩の登場人物の中でも、特に広島出身の内海先輩が魅力的で、増田さんと対談されている記事などを丹念にネットで追いかけてしまいました。(それ以外の実在の登場人物や、実際に滝澤さんや増田さんが4年目の時の七帝戦の動画とかもチェック・・オタクか?)

ちなみに本書の読み方は七帝戦(ななていせん)ですが、自分達の部活では七帝戦(しちていせん)と読んでおりました。今は七大戦(ななだいせん、しちだいせん)と呼ぶのが正式名称だとか。未だに旧帝大の時代じゃないですからね。

2013年発売で手元に3年以上持っておいて今更ですが、2017年前半で読んだ本の中で最高!という評価をつけたいと思います。めっちゃ長くて、熱いので、ご注意を。

漫画もチェックしないと!