小さな裏庭に椿が1本、鮮やかな赤い花をつけます。
昨年5月頭に入居した時は既に椿も散りかけのタイミングでしたが、今年は花をつけ始めるところから全て花弁が散るまでの数週間あまりをたっぷりと堪能致しました。

椿(つばき)はツバキ科の常緑樹で日本を含むアジアの温暖地域に広く分布しているそうですが、英国でも問題なくスクスクと育つようです。花の色は赤、白、ピンクと多様な様子。
米国で裏庭の薔薇を全て枯らしたほどガーデニングの才能がないので、何も手をかけずに毎年花を咲かせてくれるとは有り難い。

アウトドアチェアを出して、少し花を愛でてみたり。
椿は中国あたりでは長寿の象徴とされて吉祥文様として用いられ、道教の神仙思想と結びついたりしているそうですが、日本では茶道の侘び寂びの美学との関連付けがあったりとか。
花が丸ごと落ちることに最初は私も少しギョッ!としたのですが、これを武士の家では首が落ちること、不吉を連想させると椿を嫌がったのか・・と納得したり。
母方の祖先は武士だったので(→母方のルーツは武士)、クビを気にすべきかもしれませんが、美しく花びらが散る姿が潔いと思えるので日本的侘び寂び茶人の感覚はあるのかも。
来年も再来年もこの椿に会いたいもの。(今のところはロンドンで出来る限り長く働いて暮らしたい)
やっぱり踊りたい。
2025年2月から再始動した趣味の社交ダンスもあれよあれよという間に3ヶ月が経過。ありがたいことにダンスのある日常を、まさかのロンドンでも手に入れることが出来ました。
英国と言えば社交ダンスの発祥の地でもあり簡単な話なのでは?と思われそうですが、習い事の社交ダンスをやるのは実は難しい土地柄とも思います。ある程度のレベル感が期待できるダンス教室が殆ど無いのです。
初心者向けの平日グループレッスンクラスなどは幾つか検索で見つかったものの心は動きませんでしたし、突然個人レッスンをお願いしたい先生を探すのもやや億劫だしな・・と。
それが友人のT夫妻のおかげで、まさかの自宅から30分内の近距離で通える競技志向のダンス教室を見つけることが出来るとは。(→きっかけはマッシモ)
こちらでは競技選手向けのボールルームとラテンのグループクラスが、平日に各々1日ずつ、土曜日に両方が開催されており、会員の皆が週4回まで受講できるフル会員か、週2回まで受講できるハーフ会員として月額で固定費用を払っております。
グループレッスン以外の時間枠で先生達の個人レッスンを受けることも出来るので(先生の予定が空いていれば)、自分はグループレッスンか、個人レッスンを週一回受けるのが現在のペース。
この3ヶ月ちょっとで合計18回のグループレッスンか個人レッスンを受けることが出来ました。おかげで、少しずつダンサーとしての身体の感や筋力が戻ってきた気がします。
PIVOT動画で「読まないと人生損する本・マンガ」を視聴していたらポチ買いが無意識のうちに進み、気がつけば積読の山が形成されておりました。まるでプレートが動いて地殻が変動して山脈となるように。
現在、Kindleの中には、未読本が25冊、漫画も10冊ほど。
バーチャルな積読だと、あまりビジュアルなインパクトがないのでついついと買い過ぎてしまうところがありますね。アナログの紙の本を買っていた時代の方が物理の歯止めが聞いたかも。(→2023年に積読山を平山に持ち込みました)
2023年から濫読しない読書術をテーマとして、年間200冊に拘るのをやめました。一応、一万冊プロジェクトの旗は卸しておりませんが、本以外にも、漫画も、動画も、雑誌も、インプットの手段は多様化しております。
最終的には紙の本に回帰して、図書館などを根城にする老人になるのではないかと思いますが、それまでは今しばらく自由にやってみたいと思います。
とりあえず自分に常に言い聞かせているのは、本代、漫画代はケチらないこと。これで。
あとは、Kindle Unlimited、楽天マガジンをサブスク中です。(合計で月1,500円ほど)
妻子がとても楽しみにしていたミュージカルを先日観劇。

SIX !
16世紀のイギリス国王ヘンリー8世の6人の妻達が集まってバンドを結成し、誰がリードボーカルとなるかを争って、それぞれの人生や苦悩を歌い上げるというとても面白い設定で描かれた新しいスタイルのミュージカルです。
歴史的に重要な転換点となった時期でもあり、歴史系エンタメと捉えても面白い作品。予習、復習で私も学びの機会として存分に楽しみました。

さらに、ダンスと歌のパフォーマンスのレベルがとても高く、また女性のパワーが各所に溢れており、男女問わず楽しめるものの熱狂的なファン層がリピートしているというのも頷けます。
離婚に斬首、死別に離婚、再び斬首の上で最後は生存・・。6人の妻達は各々異なる運命を辿るのですが、まさに当時の政治、社会情勢を反映した結果なのかもしれません。

(シャンパンがゴージャスに売られてました)
今年の日本での初公演も順調だったようで、日本語版のキャストの皆さんがロンドン公演するチケットも抑え済み。英語だと色々と掴めきれなかった歌詞を日本語で聞けるのも楽しみです。
<2024年〜@英国・・観劇9回>
→レミゼラブル
→ムーラン・ルージュ
→千と千尋の神隠し
→バックトゥザフューチャー
→アラジン
→ウィキッド
→MJ
→プラダを着た悪魔
*千と千尋の神隠しロンドン公演観劇はミュージカルではないもの、観劇部の活動ではあるので含めています。
訪日外国人数が2024年には約3,700万人、2025年4月は単月で過去最高の390万人が日本人を訪れたそうです。
これって、英国を訪れる外国人観光客数とほぼ同数ペース。(2024年に約4,100万人が英国を訪れました)
毎日、ロンドンで朝も晩も観光客と同じ電車に揺られて通勤しておりますが、東京の中心部や地元の札幌市内もこんな感じになったのだろうか・・と想像。
世界のトップ観光地といえば、1位がフランス、2位がスペイン、そして3位が米国。確かに自分も2025年はフランスに3月に行きましたし(パリディズニー)、8月はクルーズでスペインに寄港予定なので、その中の一人。フランスを訪れる観光客は驚きの1億人。
旅行・観光産業による世界経済への貢献は、世界GDPのうちの約10%。貢献度合いは各国により異なりますが、日本の主要都市が足元では注目先となっていることは間違いないと思います。
果たしてこれが貨幣格差による一過性なものか(かつての日本から東南アジアへの旅行客のように)、継続的にファンとなるリピーターを獲得することで経済、特に地域の底上げとなるのか。
自分自身も観光先での体験をユーザーとして楽しみながらも、将来これを提供したり、サポートする側に回った時に必要なコンテンツやマーケティングについて考えを巡らしていきたいと思います。
英国も日本でも、観光立国に暮らす訳なので。
よく食べ、よく飲み、よく踊る、中年男子のライフログ〜人生の達人を目指して生きてます。2024年〜ロンドン在。