菜の花の沖

2013年、最初に手にとった小説はこれ。

菜の花の沖〈1〉 (文春文庫)/文藝春秋
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江戸時代後期に淡路の貧農の家に生まれ苦労をしながら、海の男として身を立てて、ついには蝦夷・千島の海で活躍する偉大な商人となる高田屋嘉兵衛。

ゴローニン事件のくだりで教科書でお目にかかった遠い記憶がありますが、それ以上の前知識無し。いま1巻目を読み終わったところで、すぐにも2巻目に手が伸びるところを押さえ、家の掃除。

理不尽とも思える江戸の階級社会、地方の農村の暮らしの息苦しさ、貧しさの悲しさに胸をつかれ、我が身の幸せに安堵すると共に、これがつい200年ほど前の日本であることに考えさせられる。

自分のひいおじいさんは金沢の生まれで、銭屋という回船問屋に仕える船乗りだったそうです。それが隣の村の富農の長女と駆け落ちして樺太に渡ったのが道産子の我家のルーツ。

若き日のひいじいさんも、嘉兵衛のように水夫として船に乗り込み航海を覚えていったんだろうなと想像。社会や世間に抗い(結果、駆け落ち)、夢をもって渡った新天地で何を思ったのか。

きっと1日1日を生きることに必死だったのだろうと思いつつ、我が身を振り返る。なにげなく生きない、毎日を大切に生きる、忘れがちだからこそ繰り返したい。

2013年はインプットだけではなく、ブログへのアウトプットも意識できればと思います。ライフログなんで、まずは記録すること、そしてそこに自分らしさを加える事。

最近、らしさ、とか、ならでは、って一体ナンなんだろうという話題が職場で飛び交ってますので。

■ 1冊 (2013年)

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