実家での週末、母親から面白かったよ!と勧められた一冊。
発酵学者の小泉武夫先生のドキュメンタリー風小説。
小泉先生の著作、日経夕刊での超長期連載、食あれば楽ありなどをはじめとして、主にエッセイ系を結構読んでおりましたが、2014年発刊のこちらはチェック出来ておりませんでした、不覚!
そして、この本、めちゃめちゃ面白い。。。(小泉先生の著作で最初にこの本を引くって・・母、引きが強い)
福島、阿武隈の山奥で自給自足で暮らす漁師の義っしゃんと賢い猟犬のもとを我らが小泉先生が、夏と冬に訪ねていってその暮らしぶりにびっくり・・な感じのストーリーなんですが、なんですかこの魅力的な描写、特に食べ物。背筋がぞぞっとしました。
自分のルーツは漁師といっても、山ではなく、海のほうなのですが、どこか似た部分はあるのかもしれない、と思ったり。
早速、次回帰省時に母にプレゼントしようと小泉先生の著作新刊と、エッセーのベスト版、他にもジャケ買いで数冊の著作を購入。もちろんプレゼント前に私も読んでから渡そうという算段。
あとは夕刊連載を最近読んでいなかったな・・と、日経電子版で小泉先生のエッセーのフォローを行い、過去記事を遡って貪り読み開始。発酵仮面、味覚人飛行物体とか、懐かしいわ・・。
自分自身が、突然田舎暮らしをしたいとか、自給自足の狩猟漁撈生活したい・・なんて発作が起きたわけではありませんが、そうした暮らしへの憧れというか、内面からわき起こる興味は否定できないので、少し自分なりの自然回帰も検討してみたいと思います。とりあえず実家の片付けで渓流釣りの竿をひとセット確保。