民間交流〜ギリシャ編

移民大国の米国で暮らしていると、それこそ様々な国から来た方と言葉を交わしたり仕事する機会もあるのですが(Uberに乗った瞬間から国際民間交流)、この日の夜は少しばかりの緊張感。

向かったのは平日のハロウィン当日、今年は長女が仲良くしている現地校クラスメイト宅に家族でお邪魔しました。他にもあちらのご家族が仲良くお付き合いされる数家族が集まったのですが、これがザ・ギリシャナイト。

(やる気満々の娘達、この数日お菓子狩りを満喫してましたな)

(近所に同じく集合していた日本人家族達とも合流し皆でお菓子狩りに向かう子供達)

ギリシャナイトになるであろうことは予見されていたので、ランチ時にWikiなど眺めなつつ古代から最近までのギリシャのざっとした歴史、地理、隣国との関係などを復習というか予習。

それもそのはず、本日はギリシャの外交官、領事邸ご訪問。まずは初めまして〜から、ごく当たり障りのない出身や現在の仕事、これまでのキャリア(勤務地)などの交換からスタート。

(絵画が多いのも欧州的な住まいの感じだなぁと)

同年代のパパではありますが、そこはさすが外交官。ボストン大学で政治学、ジョンズ・ホプキンスで国際関係学の修士とか・・・って如何にもなアカデミックのバックグラウンド。これは繰り出される話題が高尚になる予感。(脳に軽く汗)

本日の手土産は近所のMatsu Sushiで調達したツナとサーモン細巻き、そして日本酒。あとは妻が用意したハロウィンスナック。

まずは得意なはずの食べ物の話題からスタート・・・ですが、みなさん日本食への造詣も大変深い。英語力のメンテを怠っていたせいで、日本酒の一歩踏み込んだ説明、精米歩合とか日本酒の醸造行程、麹の働きなんかがスムーズに口から出てこないなぁ。。(もう少し準備しとかないと)

ギリシャの政治経済の話題になると、近現代ではあまり良い話が少ない気がするので(内戦終了後の高度経済成長をのぞき)・・・ぐぐっと時代の針を戻し古代都市国家や民主主義のゆりかごと讃えられたことに話を向けたり、隣国の旧ユーゴ、マケドニア共和国との名称問題をギリシャ側からコメントしてみたり、と本日のWiki一読でリフレッシュした知識をフルに運用。

おかげで4人のギリシャ人の方達をそれなりには納得させると共に、大学でギリシャ史かなんか専攻でもしたのか?との有難い問いかけも。(いやー、新聞とWikipediaの記事を読むぐらい、ですがと反応)

領事なお父さんからは、80年代後半に自動車製造業を中心に絶好調だった日本経済がなぜその後のバブル崩壊から失われた20年に突入したのだろうか、など自分には高度な質問が次々と繰り出され、「本当にこの回答でいいのか・・」と不安を抱えつつ、あれやこれや私見をコメント。国の財政赤字から、少子高齢化まで、あんまり日本語でもこんな話しないよねという話題をカバー。

ギリシャのロゼ、白ワインを頂き、さらにギリシャ産のスピリッツ(30度のリキュール)、スキノス・マスティアを頂きながら楽しい時間を過ごしました。

(食料庫からオススメのギリシャのオリーブオイルとスキノス・マスティアを出してきて、お土産に!と持たされました)

次回は我が家でお返しにジャパン・ナイトできっちりおもてなししないと。良い日本酒達もまだ冷蔵庫に控えていますし。

帰宅後に確認したのは・・東京都市圏の人口は約3,500万人であっているか(千葉や神奈川の一部も含めて3,800万人で正解)、失業率は5%以下で推移(直近は2.5%)であっているか、でした。

ギリシャは人口1,000万人ですから、東京の巨大都市ぶりにマジで?という反応でしたし、失業率が50%を超えている公務員大国ですから、日本の低い失業率は脅威的だったと思います・・

こうして考えるたびに日本に生まれたことには感謝です。あとは個人次第か。