失ってわかる価値〜声編

あって当たり前のものがなくなって、改めてその価値を思い知るというのはよくある話。カラダ関係では、やっぱり五感を司る器官が一番大事かなぁと思っていたのですが、今回失ったのはまさかの声。これが実に不便、つまり大事という学び。

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(FT・・・日経新聞の子会社か。。)

華氏100度(摂氏36度)の灼熱のヒューストンを飛び立ち、寒風吹きすさぶ摂氏15度ぐらいの雨のロンドンに降り立った私。うひゃーこれは寒いわ・・と寒暖差に目を回しつつも、マフラーもコートも無しで初日から街をウロウロ。

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(広場でボリウッドのダンサーたちが踊ってました)

翌日は朝3時半起きというハードな行程で(時差もあって体調も万全ではないながら)ロンドンからノルウェーに移動。当然のように薄暗いノルウェーも寒い、寒い。

ここらあたりで、徐々に喉が炎症をおこし、しだいに声を失っていき、気がつけば2日目の晩にはほぼ無声映画状態。それが3日目も4日目も続くというまさかの悪夢。(幸い発熱などは伴わず、喉の炎症=喉の風邪だけで何とかしのげましたが)

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(こんな建物が普通に市内に残っているロンドンって凄い)

しかし、仕事で来ている訳ですから打ち合わせやら何やらが連日設定されている訳で、声が出ない出張者というのはまさに自分も相手も想定外。

極め付けは5日目に設定されていた終日の会議で自分が持っていた30分のプレゼンパート。この時には発声機能自体は回復に向かっていたものの、極めてかすれ声のゲストスピーカーとなってしまったことを猛省。資料とか時間かけて用意したのになぁ、、笑いは取れましたが。

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発症から1週間ちょいたった帰国後の今も本調子ではないガラガラ声。普段から体調管理の重要性を訴えているビジネスマンのはしくれとしては情けない限りです。でも声というのは盲点でした。

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(テムズ川も相当潮の満ち引きがありますね、オフィスが沈みそう)

やはりコートを持たない判断をした際に代わりに持参するはずだったマフラーを荷物に入れ忘れたのが最初の敗因。そして忘れ物に気づいた後も欧州の寒さを甘く見たのが第二の敗因。防寒具を買おうと思えば日曜着で時間あったから人災です。

冬も対して寒くならないヒューストンに暮らして3年目、道産子も耐寒能力が下がっていることを自覚しないと。