小説から学ぶ経済

日経新聞は毎日眺めているものの、少々インプットの質が落ちている気が。そもそも受け側の問題意識や、基礎知識が足りていないことが問題か。

(「ちゃんと勉強しろよ、40歳」)

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赴任前にちょっと興味があって買ってあった問題集を解いてみる。どのぐらい新聞を全方位で読めているかの確認がてら。

すると企業の経営戦略や雑学的な知識、知恵を応用する系の問題は解けるものの、金利や債権の動き、市況商品の動きなどの金融系への理解が弱いことに気付く。

そう言われると広い意味での為替や市況の上がり下がりを追う訓練もしてなければ資金調達とかもしたことないしなぁ。

という訳で、ちょっと新聞記事の行間を埋める知識補完として経済小説的なものを読み進めてみようかと。(警察小説ではイカン)まずは既にデビューからの3作品を読了済みで安心の黒木亮さんから。(発刊順ではないけど、タイトルから選ぶ感じで)

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黒木さんは都銀を皮切りに海外留学から英国勤務、ロンドンの証券会社をへて、三菱商事ロンドン支店でプロジェクト金融部長として腕を振るわれた方。

緻密な取材を基にリアルなビジネス現場の雰囲気も感じさせる筆運び。しっくり来る感じですので暫く過去作品を読ませて頂こうかと。

漠然とした理解であった格付け会社の実態、ヘッジファンドの中でも空売り屋と呼ばれるビジネスのスタイルの意味、企業再建の手法について理解が深まった気が。(小説を読んでいるだけともいえますが、経済を学んでいるとも)

■ 84冊 (2015年)