ダンサー同士なんだから言葉はいらない、踊って語ろうぜ、ぃぇぃ・・・なんて訳もなく、結構、カップル練習では言葉でイメージを確認している感じがします。
言語化できるということは、理解できたということとかなり近い。勿論、再現性という意味では課題が残りますが、感覚の記憶だけに頼るよりも信頼できます。
言語化といっても、「はさみの片刃同士のようにお互いが常に重ならないイメージ」とか、一般的にはまず浸透しなそうな表現ですが、自分がしっかり分かればまずはそれで良い。
という訳で、理論派パートナーあきさん(仮名)は僕以上に色々な表現を言葉で繰り出してきます。全ては僕のイメージを正して良い方向に向かわせる為なのですが、これが結構難しい。
一生懸命、脳細胞を活性化させて彼女の言葉に耳を傾ける練習の日々。彼女が何を言いたいのかわからないことも多いのですが、たまーに、ふと理解できたり。
今日で2009年、早や50回目の練習(レッスン含む)。だんだんと彼女との練習もコツがつかめてきた気がします。
ポイントは、何を聞いて、どう脳内に変換して伝えるか。
<発言の事例>
「右の肘から左の肘を意識しないと。横に張ってる意識が全く感じられないわ。」
踊り出す前に「肘を横に張って踊るのを意識します。」と宣言しているそばから全否定・・全くって・・ここで、イチイチ彼女の言葉を挑発として受け止めてはいけません。
まずは、適当に、何を言われても心地よく好意をもてる女性を脳内にイメージ。そうですね、とりあえず今日は綾瀬はるかとかに変換。
「そうね~、結構良く踊れているけど、もう少しホールドを横に張る意識がもてるかしら。そして、右の肘から左の肘が感じられると踊りがグッとよくなると思うわ。」
「うんうん。」 (深呼吸をしながら脳内変換中)