「独学のススメ」カテゴリーアーカイブ

お釈迦ポンな経済学部卒です

お釈迦ポンな経済学部卒です。

失敗小僧というYoutuberさんがいます。

世の時事ネタなどをお題として、ご自身の考察や経験をただひたすら喋り倒すという稀有な表現を追求されている方なのですが、この方が独自に運用するお言葉の一つが、お釈迦ポン。

基本はネガティブな表現に使われます、お釈迦ポン。個人的に響きが気に入っていますが、まだ実生活では口に出して使ったことはありません。

そんな方が、大学の学部選びの回でかなり鋭い意見を発信されており、ハッ!としました。

■ 経済学部と文学部は趣味の世界でお釈迦ポン

経済学部はヲタの世界であって、事業経営に興味があったりするなら経営学部か商学部に行くべし。そもそも文系の中でその後の就職に役に立つという視点であれば、法学部法律学科、これ一択で良い、、と。(・・なんか分かる。。)

その視点は学部や学科を選択する時点ではなかったなぁ、、と。

私、経済学部ですが、ギリ、経営学科だったので、厳密に言えば、半分お釈迦ポンでしょうか。必死で経済方向じゃなくて、経営方向に泳いでいかないと。。

だから・・という訳じゃないですが、積読本にあった過去100年余りの経営戦略全史を真剣に精読。本来は経営学を学んだ生徒なら、この本に出てくる72冊は全部読めていないと、、です。(実際は半分ぐらいしか読めてない・・恥ずかしい)

脱・お釈迦ポン。

(なお、失敗小僧さんをお薦め動画とするかについては、品の嗜好の中で絶妙に微妙なレベルでもあり、今のところ、お薦めしない予定です、怖いもの見たさでたまに見ちゃうのですが。。)

東武線で受験の思い出がフラッシュバック

週末、ずいぶんと昔、それこそ社会人なりたての頃に仕事でお世話になった方を訪ね、先輩と共に久しぶりの訪問。

電車を乗り継いで約1時間半、最後に乗ったのが東武線。

懐かしい車両のカラーリングにソファーの色合い。

中学2年から高校3年までの5年間、埼玉に住んでいた頃は東武線沿線の住民でした。高校は自転車通学でしたので東武線に平日お世話になっていた訳ではないですが、週末に都心に向かう際には毎回乗っていたので何とも懐かしい。

たまたま最寄り駅では共通テストのために会場に向かう受験生達の姿を沢山見かけたので、思わず自分の高校時代まで朧げな記憶を遡ったり。(自分はどこの会場で当時のセンター試験を受けたのか・・思い出せず)

覚えているのは本番、5教科800点満点で8割の640点しか取れなかったこと。足切りにはかかりませんでしたが、それまでの模試の成績から考えれば完全に失敗でした。(8割5分から9割をセンター試験で取る、先行逃げ切り作戦だったので、、)

結局、前期の二次試験でも数学が振るわず、まさかの不合格。なんとか後期の試験で滑り込んで現役合格は出来たものの、大学受験自体はやや苦い思い出です。そんな受験の思い出が一気にフラッシュバックしてきた週末。

頑張れ、受験生。

生物はなぜ死ぬのか

先日の慶応MCCの夕学五十講で小林武彦教授による「生物はなぜ死ぬのか」という講義を受けてきました。

研究に人生を捧げる方とはこういう方をいうんだなぁ・・としっくり。ご自身が興味ある研究の話題を語られる姿がキラキラとまるで少年のようでした。

■ 全ての生物は死ぬ、死ななくてはいけない
■ なぜなら死ぬことが進化には必須だから
■ 死は個体にとっては終わりだが、進化にとっては始まり
■ 進化とは、変化と選択の繰り返しの結果であって目的ではない
■ その進化の結果として、たまたま私たちがここにいる

脳のあちこちが刺激されるあっという間の2時間でした。

自分達がどこから来て、どこに向かう・・みたいな話でもあったのかなぁと。地球という星の表面にへばりついて進化してきた一生命体と自己を捉え直してみました。

そうした思考は長くは続かないのですが、日々の喧騒から離れて思索の海に泳ぎ出す貴重な機会。

ベーシックインカムの是非〜ビジネスの未来

ビジネスはその歴史的使命を追えつつあるのか。

切れ味鋭い論考が魅力の山口周さんの著作で現在と未来を見つめ直してみます。こうした深い問いに向き合うためには知的体力と教養が必要なんだろうなぁ、、と思いつつ。

「生きがい」や「幸福」というものを追求するということも社会課題であり、この解決に向けて動くことは、今まで以上に人生の一大事となりそうだな・・との思いを深めました。

様々な論点やヒントに本作も溢れているのですが、自分が今回改めて気になったのはユニバーサル・ベーシックインカム(UBI)の是非についての部分。

UBIとは「文化的で健康な生活を維持するのに必要な金額を、無条件で、全国民に対して、給付する。」という制度のこと。UBIの導入は、山口さんが考えるように、本当に、貧困の解消や格差の是正にとどまらず、ライフスタイルの多様化や社会的イノベーションの促進につながるのか。

感覚的には資本主義を否定した社会主義的アプローチのようにも思いますが、むしろ労働市場に徹底的に市場原理を働かせることになると言われると、確かにそうなのかもしれない・・とも。

たまたま偶然に選んだ仕事にやりがいも感じている自身の幸運には感謝しつつ、それでも未来の社会に思いを馳せるのは、やはり子供を授かり、自分の人生より先の時間軸を意識するからかもしれません。

どうやっても最低限生きていける社会において、それでもやりたいことはなんでしょうか。

独学の進捗(2021年6月)

独学するヒトでありたいと思います。

年初に、濫読の中に教養を学べる本も入れていこうと思い立ち(→今年は教養本を50冊〜読書戦略2021)、4月からは慶應MCCの夕学五十講も活用してライブ体験でも脳に刺激。

これまで受講したのは・・Well-beingの石川善樹さん、田端大学塾長の田端信太郎さん、島田由香さん、そして萱野稔人さんと財務官僚お二人の鼎談の4つのご講義。それぞれに異なる刺激を頂いて、理解が足りない部分は著作を読んだりしながら独りで補完。

(方法論も整理しておこうと、じっくり通読)

2021年後半は少しテーマを自分なりに設定して、掘り下げていくアプローチも開始してみようかと考えています。

小説ジャンルでは年初から追いかけ始めたSFを継続するとして、それ以外で気になるのは・・定番の哲学とかですかね、完全なる初学者ですが。哲学とか歴史について知っていることを少しずつ増やし、頭の中で考える力を層状に醸成していきたい。

机の下の積読本の山は年内で一度一掃することも並行して課題目標(ジャンルはバラバラなので濫読ですね)。手元の未読の山は常時20冊以内ぐらいに抑えて回転鮮度をあげたい気がします。

学び続けることは、うまく学ぶことよりもずっと難しく、また遥かに重要である。(「独学大全」読書猿 著より)