10数年ぶりに名作Shall we ダンス?を鑑賞。娘達に観せたかったのですが、結果、自分が真剣に観てしまいました。
映画が公開されたのは1996年1月ですから、自分が大学生でまさに現役の社交ダンサーの頃。社交ダンス界の一人として公開を心待ちにしていたことを思い出します。
その後も何度か鑑賞しましたが、最後に観たのは2000年代半ばか。それから10数年たっての今回。(周防監督の新作カツベン公開記念の再放送)
自分が40代の杉山さんの思いや設定やに完全に共感していることに気がつきました。昔は持てなかった中年視点。
美しくてちょっぴり怖い妻と可愛い娘達に恵まれ、念願の家は手に入れてないけど仕事や家庭に大きな不満もなく、でも・・という感じで自分の設定に置き換えながら作品世界に没入。
この20年ちょっとで日本の社会も随分変わった気がします、当然、夫婦の在り方も。ただ、昭和と令和の差・・というだけではなく。
久しぶりに幸せというものを考えてみました。家族皆で幸せになろう。あと、久しぶりに踊りたくなった。
今更ですが、小野不由美さんの十二国記シリーズ。
以前から、良い!という噂は本読みとしては聞いていたものの、手に取る機会がなかったこの十二国記シリーズ(小野不由美さんの他の著作も)。
昨年末に18年ぶりのシリーズ新作長編が刊行・・と大々的に本屋で売り出していたので、いっちょ年明けの一発目に読み出すか・・と手に取り、完全に蓬莱に戻って来れなくなりました。
新潮文庫の完全版の既刊11冊を大人買い、年明けに1冊目を読んだところから、貪るように次から次へ・・と新作「白銀の墟 玄の月」に辿り着きました。
おそらくわずか半月の間に、序章である「魔性の子」から始まり「黄昏の岸 暁の天」までを初読で一気に読むような贅沢を味わっている読者はそうはいないでしょうから(普通は次作を待ち焦がれながらジッと待つはず)・・ただただ幸せに浸っております。
例えるならば今から初めてキングダムを1巻から読みだすような感じ。いや連載に間が空いたという意味ではハンターハンターか。
キングダムと違うのは、物語は時系列ではなく、同じ世界を舞台にしながらも、様々な時代と国、登場人物が語られており、それらが複雑に折り重なってゾクゾクするような重厚な盛り上がりを見せてくること。
最近巷に溢れている安易な異世界転生モノを楽しんでいる若人達には特に本作に手を伸ばして欲しい。全く別次元の読後感がそこにありますゆえ。
ということで若人ではありませんが、あと4冊ほどどっぷりとあちらの世界に沈ませて頂きます。いや、ホントお勧めです!
妻に引きずられて観始めたノーサイドゲームにどハマり。
(串カツ田中とコラボ企画も)
それにしてもビジネスの仕立てとしても興味深かったのがこちらのお膳立て。TBS日曜劇場に池井戸潤さんの書き下ろし小説を持ってくる妙手。
熱い物語の裏に熱い作り手の息吹が感じられて、ラグビーにはさして詳しく無いもののすっかり持って行かれて、なんだか自然にラグビーW杯に誘導された気がします。(TBSは直接放映に絡んでいないのに)
池井戸さんの原作もしっかり読んで万全の体制。(ドラマの方が本より完成度が上な気が)そしてドラマを超えたリアルな試合が並んだW杯。ドラマ以上にドラマな展開に興奮の連続。
果たしてラグビー協会とトップリーグは変わるのか、変われるのか。今から注目です。
日本帰国後、時々映画も観に行っていますが少々料金が高い気がします。平均すると1,800円ぐらいでしょうか。
(アラジンは日本語と英語、両方観にいってしまいました、観劇部的には。。)
(トイストーリーは泣ける)
(長女連れで行ってきました、お父さんもビアンカを選んだなぁ・・と昔を懐かしみつつ)
やっぱり1人あたり1,000円ぐらいで観たい気がします。ポップコーンや飲み物を買うとより割高にもなりますし。
(まぁ、買いますけど)
WOWOWの月額料金が2千円ちょっとだと考えると、ちょっと財布の紐がしまってしまう映画鑑賞。出来れば劇場で応援したい気持ちもありつつ、悩ましいところです。
成田に向かうANAの機中で何本か映画を観たのですが、これがたまたま誰かの人生を振り返った作品。(実在のモデルがいて半生を振り返るような作品、みなさん故人)
そう、映画になるような人生。
ボヘミアン・ラプソディは伝説のロックバンド クィーンのボーカリスト、フレディ・マーキュリーの半生を描いた伝記映画。
本当にフレディがどう考えていたなんかは凡人が知る余地もないでしょうが、クィーンの曲をもっと聞いてみたい、、と凡人に思わせるだけのインパクトがありました。それだけ楽曲が素晴らしいといえるのかな。また主演のラミ・マレックの演技が凄い。
バナナかよ・・は筋ジストロフィーという難病にかかった男性と彼のボランティアとの交流の日々を描いた作品。高畑充希にキュンとしつつ、大泉洋にもってかれます。
これまで考えが及んでいなかった介護の現場やボランティアという存在について考えるきっかけを頂きました。なんといっても舞台が北海道、道産子ですから2割増し。。原作も即購入。著者の渡辺さん、同窓の先輩だ。
そして、グリーンブック。これも米国、それも南部に暮らしたがゆえに響く内容。まだ黒人差別が色濃く行われていた時代に天才音楽家の黒人の演奏旅行の運転手をイタリア系の白人がつとめて・・という作品。(アカデミー賞の作品賞とってます)
ドン・シャーリーを演じたマハーシャラ・アリ、先日のアリータのベクターのイメージが抜けないよなぁ・・と観つつも、見事な配役だなぁと思ったり。(なにやら天才感があるので)
そして、最後にこれは自伝ではないけど、ガガ様が演技と歌声が素晴らしかった一作。ノーメイクの素顔も可愛いですよね。
また観直したくなるような良作に4連続当たって・・これは帰国(途中)から幸先が良いわい・・と。
よく飲み、よく食べ、よく読む、中年男子のライフログ〜人生の達人を目指してます。2024年4月〜ロンドン在住。