「僕ら観劇部」カテゴリーアーカイブ

美女と野獣(実写版)〜感想(ネタバレあり)

一般公開から遅れること1週間、ようやく、楽しみにしていた美女と野獣の実写版映画を家族で観に行ってきました。

(娘達もお揃いのベルシャツで準備万端)

あ、日本での公開は4月21日(金)・・とあるので、米国が先行なんですね。

個人的感想としては、ディズニー好きなら当然観るべき!ということで。・・そもそも私、ディズニープリンセスの中でもベル推しですし、同じ読書好き・・だし。

ストーリーは古典である原本の筋書きにかなり忠実で、丁寧な印象を与えます。その分、現代映画になれた身としては少々もっさりした展開に感じるかも。(特に前半部分)

あとは当たり前ですが、凄い特殊効果や恐ろしいモンスターも出てきませんので、刺激に麻痺した身には物足りないものの、子供が観ても安心という点も。(劇中の一番の恐ろしい存在が狼ですから・・・)

(ラクジャリーシートを4席予約。結果的には3席で十分)

野獣がよくCGで細部まで表現されておりますが、なぜかどう見てもトランプ大統領の顔にしか見えないのは僕だけでしょうか・・・(呪いがとけた後の王子の姿は超イケメンです)

次女は集中力が持たず妻が連れて早々に途中退場。自分は長女と一緒に最後まで観切りました。(妻は別途、ママ友仲間のディズニー会で再度鑑賞予定)

おなじみの定番の曲がかかると心が踊り、追加の楽曲も悪くなく、豪華な衣装もいちいち見応えがあり、なによりハーマイオニーあらためベル役のエマ・ワトソンがただただ美しい・・・。ディズニープリンセス2割増しの効果もあり、大満足でエンドロールを迎えました。

ただひとつ難癖つけるとしたら、ダンスのシーンはもう少しうまく仕上げることが出来なかったかなぁ、ぐらい。ダンサーなのでダンスには厳しいのです。(野獣よりも自分はうまく踊れると思いますが、あの蹄の足ではさすがに難しかったかな、、とか)

(また近いうちに再鑑賞すると思います)

School of Rock〜ミュージカル観劇メモ

久しぶりの1週間まるまるNY出張(できれば国内出張で家を開けるのは連続3泊4日程度までにしたいのですが、叶わず・・)。

日曜入りながら、最近の悪天候続き、上司・先輩からの不意の懇親指令に備えていたのですが、結果的にポカリと空いた日曜の晩。ホテルに荷物を置いてすぐさまダッシュしたのがブロードウェイの安売りチケットオフィス。

時間に余裕があれば目当てのシアターを直接襲撃して安いチケット(当日キャンセルとか余りとか)を狙うのですが、時間が無いときはここで良しとしています。(割引率は正規価格の40〜50%)

日曜日は大部分のシアターが定休なので候補はわずか。ブロードウェイで未観劇なのはCatsかChicagoかSchool of Rock、はたまたBeautifulか。CatsとBeautifulと共に天秤にかけましたが、本日の観劇はSchool of Rockで!

客引きのおっさんのアドバイスで、楽しみたいならこれだよ!というのに素直に従いました。2003年公開の映画は面白かったな・・という記憶はありますが、ミュージカルはどうかしら?

席はオーケストラながら一番後ろ、音響のすぐそば。Yちゃんなら絶対取らないだろうな、という席。でもラストミニッツだからいいか。40%引きの70ドル弱でした。

あらすじ的には、売れないロック大好き男デューイが家賃を払うために同居している友人の名前を語って名門私立学校に臨時教師として潜り込んで、子供達と一緒にバンドバトルに殴り込みをかけるという・・いかにもな王道ストーリー。

オープニングでオペラ座の怪人で有名な巨匠アンドリュー・ロイド・ウェーバーの言葉で、子供達の演奏はリアルだから楽しんで・・的なアナウンスが流れて会場が盛り上がります。

音楽の才能に溢れる子供達が沢山出てきて単純に楽しい・・!という点に加えて、校長先生が実は美しい女子・・というロマンス要素も意外にあって、スカッと楽しめる快作に仕上がっています。トニー賞は取れなかったかもしれないけど、これはありじゃないかなー。。(2016年のトニー賞を獲ったのはHamilton、券が高すぎて当分いけない気がします・・)

ロックには格別の思い入れはない自分でも楽しめる楽曲、子供達の超絶演奏っぷり、そしてRosalieが美しかった・・ということでオススメです。単純に面白い・・という点ではKinkey Bootsに次ぐかも。

Rosalie役のMs. Jenn GambateseはWickedの国内ツアーのグリンダ役を過去に演じたこともあるとガイドで知って、国内ツアーはやはりブロードウェイ・デビューの登竜門なんだろうな、との理解を深めました。

図らずも観劇(感激)チャージの機会に感謝です。

巴里のアメリカ人、僕ら徳過瑟斯の日本人

先週末はひな祭りイベント。我が家のレディー達のすこやかな成長を願っての年中行事。

まずは娘達の成長の鍵を握る母達のリフレッシュイベントとして妻がYちゃんと連れ立ってミュージカル鑑賞へ。

(An American in Paris、邦題は巴里のアメリカ人)

自分は未鑑賞ですが、1951年の名作ミュージカル映画をもとに2015年にブロードウェイで上演されトニー賞も4部門を受賞。ミュージカル好きなYちゃんのお勧めだったとか。

(観劇前の軽食)

行きはダウンタウンの劇場まで私が送り、帰りはOさんが迎えにいくというコンビネーション。長女達は家で遊び倒させ、次女はそれぞれの車中で昼寝をとらせるという完璧な睡眠時間管理。

なんと通常席ではなくボックス席だったとか。よく見える一方で、はじからゆえ見切れるところもあったそうな。

元の映画が、「雨に唄えば」と共にジーン・ケリーが主演するミュージカル映画の傑作と言われているそうなので、近々鑑賞してみたいと思います。「雨に唄えば」も雨のシーン以外を思い出せないので観ないとです。(パパママが日本で4月で「雨に唄えば」を鑑賞するそうで感想聞くのが楽しみ。)

巴里のアメリカ人。僕ら徳過瑟斯(テキサス)の日本人・・。紐育(ニューヨーク)ぐらいなら聞いたことありますが、テキサスの漢字表記は記憶にありませんね・・・

バケツ(→俺のバケツ)にも「44. 年間2回はミュージカルを観劇」が入ってますし、自分もそろそろ2017年1本目の観劇の機会を物色したいと思います。

キング・オブ・ポップを偲ぶ〜Thriller Live in London

キング・オブ・ポップとは、マイケルジャクソン本人に対する敬称であり、彼の2008年発売のベストアルバムのタイトル。

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先日ロンドンを訪問した際、到着日が日曜午後だったこともあり夜は一人でどう過ごそうかな・・・と出発前日にパラパラと観光案内サイトなどを眺めた上で直前にThriller Liveのチケットを購入。

Thriller Liveはジャクソン5時代とその後のソロ時代のマイケルジャクソンの楽曲を使い2時間半のパフォーマンスに仕上げたショー。ロンドンに出かけて米国発祥の稀代のエンターテイナーのショーを見にいくのも面白いかなぁと行ってきました。

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場所はミュージカル劇場が密集するピカデリーサーカス地帯。

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席の場所はラストミニッツ買いなので良くはなかったですが、50ポンド弱(6千円弱)だったので文句は言えませんね。ボックスオフィス受け取りにしておいて問題なく拾えました。

次から次へと繰り出される曲のどれもが耳になじみのあるヒット曲ですので息つく暇もないほどの2時間半。ボーカル班、ダンサー班が何名ものメンバーで構成されており、どんどん衣装やステージも変わりながらスピード感がありました。

しかし、一人で歌もダンスも全て超一流のレベルだったマイケルとは本当に凄い存在だったのだなぁと実感します。ステージでは見た目がマイケルにかなり似た白塗りの人が出てきますが、ダンスはうまいけど、本気で歌がやばくて違う意味で笑えるので注目です。

恒例の南ちゃんを探せ・・でなはくて、未来のスターを探せ、ですが、ボーカル班の中ではアジア系のAlex Koがダントツの迫力。ダンサー班の中では、男性ではLeslie Bowman、女性ではAlishia Marie Blakeが光っていました。

ミュージカル観劇ほどは↑なかったですが、時差の眠気が飛ぶほどには興奮のエンターテイメントでした。マイケルジャクソン好きにはオススメです。

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そういえば、先日のヒューストン動物園でのハロウィンイベントでも昨年同様にスリラーの振り付け講習がありましたし、米国ではこのダンスは盆踊りなみの認知度なのかもしれないと思いました。

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(ノリノリの妻)

 

 

 

Les Miserables(レミゼ)〜ミュージカル観劇メモ

先日のJERSEY BOYSに続くブロードウェイ参観。選んだのは鉄板の古典、Les Miserables(通称レミゼ)。

米国ブロードウェイで観るのはこれで3回目、毎年1回は観劇(感激)して感動をチャージさせて頂いている神作品です。(東京の帝劇でも何度か観劇)

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(何度観ても新しい発見がある気がします)

本日驚いたのは、まさかのアジアン・エポニーヌ。前回、前々回と観た時は黒人・エポニーヌでこれはこれで新鮮だったのですが、本日はメインのBrennyn Larkさんではなく普段アンサンブルの一人で控えのEj Zimmermanさん。お名前からして中国系米国人か。

冒頭のアンサンブルの一人として登場された瞬間に、お、本日のアンサンブルの注目はこの子かな、と思っていたのですが(南ちゃんを探せ的な、、古いか)、まさかのエポニーヌ本人でした。

Brennyn LarkさんはアイーダのAida役の経験もあったりするようで歌もスタイルも素敵な方。(→エポニーヌ役デビューの記事)それでなくともエポニーヌはコゼットを喰いがちで、配役によっては「マリウスよ・・俺だったらエポニーヌを選ぶよ、、」と思わされることも。

本日のEjエポニーヌは同胞アジアンとしてはとっても嬉しいながら、コゼットとの力関係が見た目的にも丁度良い感じに収まり(歌は十分に上手いですが)、絶妙なエポニーヌの不幸感とラストの幸福感が醸し出され個人的にツボでした。

そして学生リーダーのアンジョルラス役のMark Uhreさんがかっちょよかったので、マリウスのおぼっちゃんぶりがうまく引き立っていたと思います。一人一人の役者の光り具合もさることながら、やはり群集劇ですのでバランスが大事。。

・・・なんて素人観劇家のくせして一丁前に感想をつらねているところでハッと気がつきました。

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かれこれ6-7年前に社内の観劇好きな集まりに誘われ末席に加わった観劇部。一緒にミュージカルやステージを観に行った際のレビュー飲みで彼ら彼女らが熱く語り合っていたのが、自分が考えるレミゼの最高の配役。誰が誰を演じて、どうこう・・的な。

初めて輪に入った時は何をこの方達は真剣に語りあっているんでしょーか・・とポカーンとした訳ですが、いやぁ、気がつけば自分もその世界に足を踏み入れはじめています、遅ればせながら。そして我が妻も確実に。。。

いずれ妻と二人でNYに半月ぐらい逗留して連日連夜ブロードウェイでミュージカル鑑賞、そんな旅もしてみたいなと思います。(幾らかかるんだろうか・・今のうちにしっかり稼がなくては)