「一万冊プロジェクト」カテゴリーアーカイブ

2021年11月の読書ログ

2021年もあとわずか。11月は日経TESTの準備を優先したので読書量は少な目でした。

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11月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:1865
ナイス数:94

管理職はいらない AI時代のシン・キャリア (SB新書)管理職はいらない AI時代のシン・キャリア (SB新書)感想
これからの時代、管理職にはAIリテラシーは必須、さもなくば職場でいらない存在になりますよ・・というお話でした。肝心のAIについてはごくさわりしか書かれていなかったので、これから「文系AI人材になる」の方を読みます。。読む順番を間違えたかもしれません。
読了日:11月29日 著者:野口竜司

睡眠こそ最強の解決策である睡眠こそ最強の解決策である感想
運動よりも、食事よりも、睡眠ファーストを心がけたいと改めて思います。ただ横になっている時間を確保するということではなく(それも重要ですが)、いかに質の良い睡眠を必要な時間、継続的に生活に入れていけるか。重要なのに後回しにしがちだからこそ、意識しよう。
読了日:11月28日 著者:マシュー・ウォーカー,Matthew Walker

日経TEST公式テキスト&問題集 2021-22年版日経TEST公式テキスト&問題集 2021-22年版感想
昨年に続いて自宅で日経TEST受験の前に、通読&問題を2回解いておきました。コロナ対応にかまけて個別企業の動きは、この1年は殆ど追えていなかった気がします。関心が内向的だったのかも。
読了日:11月27日

学校が教えてくれない戦争の真実 ─日本は本当に「悪い国」だったのか (もっと日本が好きになる親子で読む近現代史シリーズ)学校が教えてくれない戦争の真実 ─日本は本当に「悪い国」だったのか (もっと日本が好きになる親子で読む近現代史シリーズ)感想
歴史というものは常に勝者の側の視点で紡がれてきたこと、物事の見方には幾つもの視点、角度があるということ、を忘れてはいけないとあらためて感じます。
読了日:11月26日 著者:丸谷 元人

終電の神様 (実業之日本社文庫)終電の神様 (実業之日本社文庫)感想
終電を取り巻く人間模様のドラマ、別に神様は出てきませんがなかなか読ませます。女装している人って実は意外といるのでしょうか。
読了日:11月25日 著者:阿川 大樹

星の子星の子感想
家族の物語のその後は読者に委ねられる終わり方は久しぶり。ちひろは少し疑問を感じながらもその世界から出ていかないことを選ぶような気が自分はしました。それにしても宗教の闇はある気がします、人は何かを信じたいものだから。
読了日:11月21日 著者:今村夏子

パリわずらい江戸わずらいパリわずらい江戸わずらい感想
浅田さんの洒脱なエッセイ集は少し疲れた通勤帰路で読むのに最高。(もちろん、機内でも楽しんで読んでました)定期的に出てくる永遠のダイエットネタがたまりません。
読了日:11月15日 著者:浅田 次郎

水野仁輔 カレーの奥義 プロ10人があかすテクニック水野仁輔 カレーの奥義 プロ10人があかすテクニック感想
カレーは飲み物ですというのが昔流行りましたが、カレーは読み物だったのか、というのが本日の発見。今晩はカレー番長のレシピで基本のスパイスチキンカレーを作りました。カレーは本当に奥深い。
読了日:11月13日 著者:水野 仁輔

EV (角川春樹事務所)EV (角川春樹事務所)感想
有名な災害三部作を通じて現代の予言者と呼ばれる高嶋哲夫さんによる、日本産業界の屋台骨である自動車産業の未来を占う一作。マジでやばいと思います、このEVの話が出たのは10年以上前からですが、何も準備が出来ていない気がします。そして世界は着々と日本が誇るハイブリッド車をスルーする形で意図的にルールの枠組みを作ろうとしている。。。じっくりと精読しました。
読了日:11月12日 著者:高嶋哲夫

読書メーター

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さて12月は@29冊の濫読をずずっと進めて、年間200冊の大台に乗せるのを目標にしたいと思います。読む気になればいける気がします。

■ 9冊(2021年11月)
■ 171冊(2021年)
■ 2,682冊(30〜47歳)

2021年10月の読書ログ

前月より採用しました読書メーター感想を月別にブログ用にまとめて吐き出してもらう機能、控えめに言っても最高です。

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10月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:4821
ナイス数:98

震災キャラバン (集英社文庫)震災キャラバン (集英社文庫)感想
さすが災害小説の名手だけあって、手触り感のある東日本大震災を舞台とした物語。もちろん、そんなにうまくもいかんだろ・・というところもあるが、希望は欲しい。
読了日:10月05日 著者:高嶋 哲夫

([お]12-2)みつばの郵便屋さん 先生が待つ手紙 (ポプラ文庫 日本文学)([お]12-2)みつばの郵便屋さん 先生が待つ手紙 (ポプラ文庫 日本文学)感想
郵便屋さんシリーズ2作目。全てが普通で地味な小野寺先生の作品にしては珍しく主人公がイケメン設定なのですが、これがジワジワと他作品との差別化としては効いている気がします。これぞイケメンマジック。
読了日:10月06日 著者:小野寺 史宜

人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか (新潮新書)人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか (新潮新書)感想
天才の思考はまことに抽象的でわかりづらいのだけど、それこそが大学研究者とと作家の兼業という独創的な仕事のスタイルを作り上げ、おそらく今も自身の趣味の世界で心から遊び続けている森先生の原動力なのだろうと思う。ということであちこち何が言いたくか分からなくても良いこととする。
読了日:10月07日 著者:森 博嗣

天使と悪魔のシネマ天使と悪魔のシネマ感想
天使と悪魔の攻防を小野寺ワールドで描くと・・という短編集。これまでの小野寺作品の登場人物達がチラチラと出てくるのも20数冊読んできたおっかけファンとしては嬉しい。
読了日:10月08日 著者:小野寺 史宜

首都感染 (講談社文庫)首都感染 (講談社文庫)感想
パンデミックを描いた2010年刊行の恐ろしい予言書。ただ、我々もコロナに襲われている身なので、幾つかの重要な違いが良くわかります。大きいのは致死率の違い。コロナは現時点で2.2億人に感染し455万人が死亡。この小説のように致死率60%だったら1.3億人の死亡です。作中では世界の12億人が亡くなっていますからね。。ワクチンや治療薬開発までの期間、そして政治指導者のグダグダぶりでは現実の厳しさも感じます。。
読了日:10月11日 著者:高嶋 哲夫

トッカンvs勤労商工会トッカンvs勤労商工会感想
テーマはぐー子の成長物語なのかもしれないと感じながら読んだ徴税お仕事小説の第二弾。体裁で塗り固めらていく人生、なのかなぁと思いつつ読了。様々に登場する脇役達がライトノベル感ありますが、次作にも手が伸びます。
読了日:10月13日 著者:高殿 円

熊本くんの本棚 ゲイ彼と私とカレーライス熊本くんの本棚 ゲイ彼と私とカレーライス感想
読了したものの、なぜ書店でジャケ買いしたのかその時の自分の精神状態を疑問に思ってしまう。濫読だと色々な本に出会う・・の実証ということで。記録には残しますが特に誰にも勧めません。
読了日:10月16日 著者:キタハラ

ひとり飲みの女神様 (メゾン文庫)ひとり飲みの女神様 (メゾン文庫)感想
ひとり飲みが好きそうな女性を見かける機会が増えました。酒場放浪記などからするととてもライトですが、ラノベですから、それもまた良しで。出てくる日本酒は良いものばかり。
読了日:10月18日 著者:五十嵐 雄策

両利きの経営両利きの経営感想
成熟企業におけるイノベーションについて再度考えを巡らせるのには格好の良書。知の探索にきちんと継続してリソースを注ぎ込めるか、そこは結局リーダーシップの領域なのだと思う、生半可な覚悟では出来ない。また、深化と探索に同時に取り組むべきなのは組織のみならず個人も同じとも感じた。
読了日:10月19日 著者:チャールズ・A. オライリー,マイケル・L. タッシュマン

とにもかくにもごはんとにもかくにもごはん感想
安定の小野寺作品、今作の舞台は子供食堂。大きな事件はないけど心がどこかほっこりと落ち着く、整っていく、そして最後に嬉しい小さなサプライズ。
読了日:10月19日 著者:小野寺 史宜

ワーママはるのライフシフト習慣術ワーママはるのライフシフト習慣術感想
特別目新しいポイントはなかったですが、夫婦仲を良くする切り札は過処分時間を平等にすることとあり、子持ちの場合は当然子供がいない時の自由になる時間のことなので実践したいと思いました。仕事場に遊びに行っていると思われているので、そこは妻の理解も微修正したい・・・。
読了日:10月21日 著者:尾石 晴(ワーママはる)

地球幼年期の終わり【新版】 (創元SF文庫)地球幼年期の終わり【新版】 (創元SF文庫)感想
30年ぶりに再読。今年は三体を読んで地球外生命体への内なる関心が高まっているので名作古典SFへも回帰。この物語が1953年に書かれているという事実に改めて震えます。人類の進化はどこに向かうのか。
読了日:10月23日 著者:アーサー・C・クラーク

竜宮城と七夕さま竜宮城と七夕さま感想
久しぶりの浅田先生のエッセイ、JAL機内誌連載のもの。さすがの安定感、こういう文章をサラリと書けたら・・いいなぁ。。それだけの引き出しとなる体験も必要でしょうが。
読了日:10月29日 著者:浅田 次郎

([お]12-3)みつばの郵便屋さん 二代目も配達中 (ポプラ文庫)([お]12-3)みつばの郵便屋さん 二代目も配達中 (ポプラ文庫)感想
シリーズ3作目。新たに仲間に加わった二人がそれぞれにいい味をだしています。働くことの意味を穏やかに見つめ直す、そんな感じでお茶菓子となる一冊。秋宏の母親がなかなかに魅力的。
読了日:10月30日 著者:小野寺 史宜

LIFE SHIFT2: 100年時代の行動戦略LIFE SHIFT2: 100年時代の行動戦略感想
大きく変化する社会を開拓する覚悟を持とう、という著者からのエールを受け取った感じがします。人は何歳になっても学ぶことができる、も同じ。個人も、物語、探索、関係性のキーワードで自身のライフタイムの行動戦略を考えることが大事ですね。
読了日:10月31日 著者:アンドリュー・スコット,リンダ・グラットン
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小野寺さんの既刊作品はほぼ読み終わり、高嶋哲夫さんの過去作を漁り中な10月でした。一応ビジネス本も少しは読んでます。

■ 15冊(2021年10月)
■ 162冊(2021年)
■ 2,673冊(30〜46歳)

2021年9月の読書ログ(読書メーターまとめ)

2021年から読後雑感を残している読書メーターがブログ用にまとめデータを吐き出せることが最近分かったので、今月よりこれを採用することにします。本の画像表示をするためにAmazonアフィリエイトのリンクを貼るのは手間だったので。

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9月の読書メーター
読んだ本の数:22
読んだページ数:7201
ナイス数:168

ひりつく夜の音ひりつく夜の音感想
安定の小野寺ワールド19冊目。今回の舞台は音楽。若者を描く機会が多いが、中年を書かせた方がしっくりくるように感じるのは、自分が中年だからなのかもしれない。親子であることをお互いに触れない二人、この周りくどさが堪らない。
読了日:09月01日 著者:小野寺 史宜

家族のシナリオ家族のシナリオ感想
とても難しい家族設定と人のつながりを良くぞこんなシナリオに書き上げたと思う小野寺ワールド20冊目。テーマは演劇、舞台はいつものみつば。
読了日:09月02日 著者:小野寺史宜

本日も教官なり本日も教官なり感想
中年教官の主人公と別れた娘の距離が少し縮まっていく流れがたまらない安定の小野寺ワールド21冊目。舞台もいつものよつばやソーアンなので落ち着く。読了日:09月03日 著者:小野寺 史宜

それ自体が奇跡それ自体が奇跡感想
小野寺さんの手による夫婦三部作。男性読者的視点では彼の挑戦に大いにエールを送りたいところですが、やっぱりナシなんだろうかなぁ。そして、小野寺さんはサッカーを舞台に描くのが上手い。
読了日:09月04日 著者:小野寺 史宜

太郎とさくら太郎とさくら感想
父親が違う姉弟の距離感が少しずつ縮まっていくのが良い。そして姉の父である野口さん。こうやって人生がうまくいかない人はきっといると思うけど、そこにも救いがあるのが小野寺さんワールド。本当に悪い人はいないと思いたい。
読了日:09月04日 著者:小野寺 史宜

今日も町の隅で今日も町の隅で感想
小野寺ワールドの短編集。もはや、みつばもソーアンもあのスーパーも、そこで暮らす人達が実在するような気がしてくる24冊目。どこかの話にチラッと出てくる人たちそれぞれに大事な人生があって、全てはままならぬけど、日々は続いていくんだと言っているような何気ない日常を切り取った話の数々。良い。離婚率は高め。
読了日:09月04日 著者:小野寺 史宜

帝国ホテル 厨房物語 私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)帝国ホテル 厨房物語 私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)感想
帝国ホテルで長らく料理長を勤められた村上信生さんの自伝。戦争に出征しシベリアに抑留され・・など時代に翻弄されながらフランス料理の黎明期を切り拓いてきた姿にジーンときました。辻静雄さんの人生を描いた美味礼讃と合わせて読むとなお感動が増します。いまだ泊まったことのない帝国ホテルへの憧れがアップ。
読了日:09月06日 著者:村上信夫

学生時代にやらなくてもいい20のこと学生時代にやらなくてもいい20のこと感想
大学生の頃の朝井リョウさんのエッセー。この脱力感、癖になりそう。もともと脱力系エッセー嫌いじゃない。自分が書くとなると難しい・・と思います。
読了日:09月09日 著者:朝井リョウ

書店ガール (PHP文芸文庫)書店ガール (PHP文芸文庫)感想
書店を舞台にしたお仕事小説。ヒロイン二人が最初はどっちもどっちで盛大に争っているのですが、徐々に息があってくるのが気持ち良い。組織がまとまる鍵となるのは共通の敵の存在か・・とも。シリーズの続きにも手を出してみます。
読了日:09月11日 著者:碧野 圭

新型コロナワクチン 本当の「真実」 (講談社現代新書)新型コロナワクチン 本当の「真実」 (講談社現代新書)感想
免疫学の専門家の手による著書。新型コロナとワクチンについて、そのメリットとデメリットも一貫して冷静な筆致でまとめています。その上で、世界中のワクチン接種の事例や統計を見ながら、当初は慎重な姿勢だった著者が重症化リスクを下げるためにはワクチンを摂取すべきという判断に至った点は重要と感じた。もっともらしいガセ情報やフェイクニュースが溢れる世界で適切なリテラシーを保持するのは簡単ではないが、極端な姿勢や言い切りの意見については注意が必要という点は医学に限らないと感じる。自分は全員がワクチン受けるべき派。
読了日:09月11日 著者:宮坂昌之

富士山噴火富士山噴火感想
今の時代に読んでおくべき本と勧められたので高嶋哲夫さんの防災エンターテイメントを初読み。出来過ぎすぎるプロフェッショナル達の活躍に魅せられながら、これは・・近未来に向けたシュミレーションとして大事だなと思い一気読み。他作品もこれから読んでみたいと思います。読了日:09月15日 著者:高嶋 哲夫

書店ガール 2 最強のふたり (PHP文芸文庫)書店ガール 2 最強のふたり (PHP文芸文庫)感想
書店を舞台にしたお仕事小説第二弾。ペガサス書房の嫌な面々がいなくなって少しサッパリ。最近は図書館とAmazonポチりばかりで、リアル本屋はとんとご無沙汰ですが、やっぱり本屋にも足を運びたくなる一冊。読了日:09月17日 著者:碧野 圭

トッカン―特別国税徴収官―トッカン―特別国税徴収官―感想
国税の徴収を舞台としたお仕事小説。最近出会った高殿円さんを追いかけて。税にまつわるそれぞれの立場の人間模様の描写がすこぶる面白く、出てくるキャラも立っていて、続刊に期待が高まります。
読了日:09月19日 著者:高殿 円

M8 (集英社文庫)M8 (集英社文庫)感想
高嶋哲夫さんによる防災三部作の一作。自分自身がいつかくる災害対策は必要だと思いながらも、どこか後回しにしていることを痛感します。せめてリアルな小説を読むことで心の準備から。まずは東京直下型地震・・・怖っ。
読了日:09月19日 著者:高嶋 哲夫

ジェミニの方舟 東京大洪水ジェミニの方舟 東京大洪水感想
高嶋さんの防災三部作の2作目読了。発刊順では3作目ですが作中の時間軸では2作目となることを事前に知ってこちらから。洪水は自分自身の過去の経験も含めてリアルに感じました。備えていれば避けられる部分は多いとも。読了日:09月20日 著者:高嶋 哲夫

TSUNAMI 津波 (集英社文庫)TSUNAMI 津波 (集英社文庫)感想
高嶋哲夫さんの防災三部作のラストとして読了。時間軸としてはこの後に起こる富士山噴火も含め、4つの災害の中でも一番怖かった。。(災害の被害規模としても最大です)それにしても本書が東日本大震災の前に書かれていたということに改めて戦慄を覚えます。
読了日:09月22日 著者:高嶋 哲夫

ビジネス小説 もしも徳川家康が総理大臣になったらビジネス小説 もしも徳川家康が総理大臣になったら感想
歴史上の偉人達を蘇らせて最強内閣を組成、コロナ禍で日本政府の舵取りを任せるという奇抜な設定がなんとも面白い。人選も含めて細部には突っ込みどころもありますが、この発想の素晴らしさだけで一読の価値ありかと。皆が自分だけの最強内閣を夢想出来るのは良いですね。読了日:09月23日 著者:眞邊明人

降霊会の夜 (朝日文庫)降霊会の夜 (朝日文庫)感想
人生には、あの時こうすれば良かったという後悔が誰にもあることを感じさせる、今回も浅田節な作品。前半の戦後小説と、後半の恋愛小説的な流れを一つにまとめる試みが成功したかは?な部分もありますが、彼の人生の違う時期を異なる角度から眺めたと言えるのかも。真澄にサヨナラと言って欲しかったのは私だけではないはず、そりゃないよ、ゆうちゃん。。
読了日:09月25日 著者:浅田次郎

タナボタ!タナボタ!感想
初めて災害が起きない高嶋哲夫さん作品。でも、しょうもない国会議員を多数抱えるのはやっぱり国家にとっての災害という意味での問題提起かも、と。災害大国日本としては、立派な政治家と官僚が揃っておいてくれないと困るな・・ということを改めて感じます。東日本大震災時の時の内閣・与党の低レベルな右往左往ぶりは、忘れられません。読了日:09月25日 著者:高嶋 哲夫

奇食珍食 (中公文庫)奇食珍食 (中公文庫)感想
さすがご自身を味覚人飛行物体と呼ぶ食の権威、小泉武夫先生だけあって世界各地の食文化を丸々と受け止める中で、こんなにも奇食珍食に出会ってきたのかと驚かされます。個人的には臓物系は大好きですし、たいがいの食材を楽しめる気がしますが、昆虫食だけは積極的になれる気がしません。
読了日:09月26日 著者:小泉 武夫

書店ガール 3 託された一冊 (PHP文芸文庫)書店ガール 3 託された一冊 (PHP文芸文庫)感想
書店が舞台のお仕事小説第三弾。今度は東日本大震災も絡めて物語が広がっていきます。二人のヒロインがどうなっていくのかが気になって次巻にもついつい手が伸びるのがシリーズものの魅力ですね。
読了日:09月28日 著者:碧野 圭

乱神乱神感想
高嶋哲夫さんを追いかけていたらまさかの歴史小説、これがめちゃくちゃ楽しめました。鎌倉時代・・まだ始まってまもない武士の世界におし寄せてくる元の大軍の恐怖。そこになぜか漂着した十字軍の英国騎士。Ghost of Tsushimaをプレイしたばかりなので完全に脳内でカラー上映されました。ラストサムライの元寇版なハリウッド映画になりそうです。当時の武士達は長弓を持った重装弓騎兵、刀を持っての白兵戦にも強いが、集団戦は苦手・・とかの考察も面白かったです。読了日:09月30日 著者:高嶋 哲夫
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ふぅ・・すごい便利。。時間効率を追求したいのであればそもそもブログで人生の備忘録を残している場合でもないかもしれませんが、二度手間みたいなのはとにかく嫌いなので。

先日、読書量を見える化とはこういうことか・・と感心したばかりですが、この何でもダダ下がっていく時代に、せめて読書量ぐらいは右肩あがりであって欲しい。。。

■ 22冊(2021年9月)
■ 147冊(2021年)
■ 2,658冊(30〜46歳)

読書量を見える化とはこういうことか〜読書メーター

2021年の新習慣として導入した読書メーターですが、すっかり本を読んだら一言感想を残すのがルーティーンとなりました。もう寝る前の歯磨きやこのブログ更新と同じ状態。。

継続の原動力は、やはり感想を残すと同じ作品を読んだ他のユーザー達から「いいね!」がついたりするのが楽しいから・・という単純な理由。

特に意見を交わす訳でもなく「いいね!」を送りあうぐらいの淡い交わりが良いのです。(キレキレの読後感想を残している人はどんな本を読んでいるかもやはり気になったりします)

そしてもうすぐ9ヶ月ほど続いて感じるのが、自分の読書量がしっかり見える化されている!という実感です。読んだ冊数は当たり前、驚きがページ数です。

自分の場合、2021年ここまでに読んだ冊数は143冊、これは1日平均で0.53冊ペース、読んだページ総数は40,122ページ。あなたは1日150ページ読む人だったんですよ・・と。(知らんかった)

まさかページ数を測ってくるとは。。確かに、読書「メーター」の看板通り。読書量を見える化するとはこういうことなのか・・と、勉強になります。

まずは1年継続を目指して、残り3ヶ月。

2021年8月の読書メーターまとめ・・を発見

なんと、読書メーターで毎月読んだ本のまとめを自動生成してくれる機能がありました。これを来月から編集することでいい気がします。ライフログ的には記録が残ればいいので。。

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8月の読書メーター
読んだ本の数:30
読んだページ数:8097
ナイス数:167

定年待合室 (潮文庫)定年待合室 (潮文庫)感想
自分は定年前の数年をどう過ごすだろうか・・と思いながら手に取った一冊。何にせよ自分のコミュニティを現在の職場以外に1つ2つは持たないとやり切れないだろうな・・ということを再度感じさせました。最終話の買い物難民問題は田舎や郊外では他人事ではないので、全国的に処方箋が欲しいところ。やはり地域に根差した移動販売車がいいのだろうか。
読了日:08月01日 著者:江波戸哲夫

上流階級 富久丸百貨店外商部II上流階級 富久丸百貨店外商部II感想
第二巻となる続編では、桝家と実母の存在感とやり取りが秀逸。ヒロインの静緒はますますのご活躍ながらも何となく影が薄くなっていく不思議。上流階級という自分が知らない世界を楽しむファンタジー。そもそも百貨店にも行かないし。
読了日:08月03日 著者:高殿 円

近いはずの人近いはずの人感想
妻はもっとも身近な赤の他人、という日本愛妻家協会の言葉を思い出しました。もやもやが続きますがラストで少し主人公が前向きになれたのは救いです。ドラマじゃない日常って、こんなものかもしれない。そういう意味でリアル。
読了日:08月08日 著者:小野寺 史宜

縁感想
人と人の縁がつなぐ連作短編って作りが好きです。小野寺さんらしい人への優しい視線。些細なことで外れていく道がギリギリのところで戻ってきた終わり方、ホント良かった・・・と胸をなで下ろしました。いい人ばかりじゃないのが、また良い。
読了日:08月09日 著者:小野寺 史宜

トカジノフトカジノフ感想
イカれた方達がこれでもかと暴れる短編集。世の物騒な事件をみていると、既にリアルとフィクションの世界には境界がないとも思います。
読了日:08月10日 著者:戸梶 圭太

戦闘妖精・雪風(改) (ハヤカワ文庫JA)戦闘妖精・雪風(改) (ハヤカワ文庫JA)感想
初版が35年近く前に書かれたとは思えないSF軍事小説。古典としてよく名前が挙がってくるので初読みです。戦闘機械達の戦争にはもはや生身の人間は不要なのか。
読了日:08月11日 著者:神林 長平

タクジョ!タクジョ!感想
安定の小野寺先生によるお仕事小説。緩やかな世界の中で、普通の人たちの日常が温かく描かれます。ちょいちょい他作品と同じ世界であることを感じさせる繋がりがあるのも楽しい。夏子、頑張れ。
読了日:08月12日 著者:小野寺 史宜

隠居生活10年目 不安は9割捨てました隠居生活10年目 不安は9割捨てました感想
幸せかどうかは自分で決める、という姿勢には共感します。同じように隠居したいとは思わないけど。
読了日:08月12日 著者:大原扁理


上流階級 富久丸百貨店外商部 III (小学館文庫)上流階級 富久丸百貨店外商部 III (小学館文庫)感想
もはや安定感のあるお仕事小説第三弾。敏腕外商員の貫禄が漂う静緒を通して描かれる知られざる富裕層の世界。もうこのまま枡屋とずっと暮らせば良いと思ってしまいますね。
読了日:08月13日 著者:高殿円

出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと (河出文庫)出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと (河出文庫)感想
素敵な書店員さんの冒険譚であり成長物語。インパクトある書名もさすがですが、内容は地に足ついた自分探し。期待通りに色々飛び出して来る魑魅魍魎的なみなさんも含めて世界は面白いなと本好きな一人として思いました。
読了日:08月14日 著者:花田菜々子

ビンボーの女王ビンボーの女王感想
ちょっとしたきっかけ、負の連鎖で転がっていき貧困の谷に落ちると上がるのは大変・・ということは実際あるのだろうなと考えさせられます。ドラマのようにそこから逆襲できるかはノンフィクションながら、自分は無縁と決めつけないでいたい。
読了日:08月14日 著者:尾崎将也

ランチのアッコちゃんランチのアッコちゃん感想
図書館で借りて再読。2013年初読なので完全に忘れているかと思ったら、割と思い出せるのが脳の不思議。読者に元気を与えるお仕事小説だなぁという感想に加え、派遣社員の立場や、上司のモヤモヤ、色々と違う視点にも感情移入出来る余地が増えたのが自分自身の変化だなぁと感じました。
読了日:08月15日 著者:柚木 麻子

片見里なまぐさグッジョブ片見里なまぐさグッジョブ感想
こんなにライトな復讐劇で良いのか・・とこちらが心配になりますが、だからこその小野寺さんワールドなのかも。今頃ですが、人生でスカートをめくったことは、ないなぁ・・ということも再確認しました。シリーズでもう一作あるそうなので、そちらも読まないと。(彼らのその後が気になります)
読了日:08月18日 著者:小野寺 史宜

みつばの郵便屋さん (一般書)みつばの郵便屋さん (一般書)感想
シリーズ初読み。安定、安心の小野寺さん本。ただ、主人公がタレントの兄に似てイケメンという設定は他作にない華やかさな気がしました。
読了日:08月19日 著者:小野寺 史宜

今夜今夜感想
人をやさしく見つめる小野寺さんの作品群を読んできたからこそ、そんな心優しき普通の人たちにもふとしたことで分かれ道がある、心の闇にとらわれると違う道がある、と感じさせる夜。想定の裏、闇夜に三日月がポツンとういているのがお洒落。それにしても小野寺作品を読めば読むほどに、どこかで出てきた主人公や周囲の人が再び作品にチラリと出てきて既視感が凄い。
読了日:08月20日 著者:小野寺 史宜

3時のアッコちゃん (双葉文庫)3時のアッコちゃん (双葉文庫)感想
アッコさんの怪人ぶりがますますと際立ってくる第2作。ブラック企業や就活など色々感じさせられるテーマ選びが続きますが、なんと言っても今作の魅力はアフタヌーンティー。
読了日:08月21日 著者:柚木 麻子

幹事のアッコちゃん (双葉文庫)幹事のアッコちゃん (双葉文庫)感想
第3作も一気読み。怪人アッコちゃんも風邪をひいたり、少し過去や弱気が見え隠れしたり、少しばかり人間味を感じさせる流れがはあるものの、最後はやはりぶっちぎって期待に応えてくれます。3作を通じて読むと、ランチの〜の主人公のこけしさんの成長ストーリーにも見えてきます。素敵な3部作、元気が出ます。
読了日:08月21日 著者:柚木 麻子

最強の「独学」仕事術最強の「独学」仕事術感想
結局、仕事の仕方を誰も教えてくれない・・というところからスタートする独学仕事術。大事なところは最初に出てくるとすれば、やはり、小さな成功体験を積み重ねて自分に自信を持つことに尽きる、のかもしれない。あとは赤羽さんお勧めのA4メモでもやもやは吐き出すこと。
読了日:08月22日 著者:赤羽雄二
トヨタの会議は30分 ~GAFAMやBATHにも負けない最速・骨太のビジネスコミュニケーション術~トヨタの会議は30分 ~GAFAMやBATHにも負けない最速・骨太のビジネスコミュニケーション術~感想
会議のデフォルトが60分ではなく30分になれば、それだけで物凄い価値を日本の企業社会に与えると思います。内容はもう別に良いから本のタイトルだけ一人歩きして欲しい、頼みます・・
読了日:08月22日 著者:山本 大平

SHOE DOG(シュードッグ)SHOE DOG(シュードッグ)感想
ナイキ創業者のフィル・ナイト氏の自伝。AmazonやNetflixの創業話も凄いと思いましたが、その何段か上をいく無茶苦茶ぶりが凄い。これが今も変わらないアメリカの勢いか。オニツカタイガーや日商岩井とナイキがこんな縁や確執があったとは驚きでした。これからは近所をジョギングするシューズを選ぶ時でもストーリーを知りたくなりますね。
読了日:08月22日 著者:フィル・ナイト

夜の側に立つ夜の側に立つ感想
ちょっと意外な展開と、らしくない終わり方をみせる小野寺さんの作品。色々なきっかけになるのは、お隣の成瀬さん・・。こう心がザワザワする読後感も、ありかもしれない。
読了日:08月23日 著者:小野寺 史宜

ナオタの星 (ポプラ文庫)ナオタの星 (ポプラ文庫)感想
売れないシナリオライターのナオタ。魅力的な女性に囲まれて、やや羨ましくも感じるが、はよ働けや・・とも。良いシナリオが描けたとは思います。次は自分のために。
読了日:08月24日 著者:小野寺 史宜

パワードスーツパワードスーツ感想
面白そうな世界観設定も活かせず、込めたメッセージも明らかではなく、エンターテイメント性にも欠ける、、と少々辛口な感想です。登場人物一人一人が何をしたかったのか。。
読了日:08月25日 著者:遠藤 武文

転がる空に雨は降らない転がる空に雨は降らない感想
小野寺さんによる2人のプロサッカー選手の人生が交錯するお話。かなり本格的にサッカーの世界にはどっぷりながら、そこはやっぱりいつもの小野寺さんワールドです。ふとしたことで転落する人生、それぞれに灯る小さな希望。いい。
読了日:08月26日 著者:小野寺 史宜

牛丼愛牛丼愛感想
牛丼チェーン店を取り巻く人間模様。小野寺さんの作品にはいい人ばかりが登場・・と思うとしっかり裏切られる部分もあって、読者も油断は出来ませんね。全体に広がった人間関係や伏線は回収し切れず、あまり掘り下げられず、一連の作品群の中では読後感は下の方かな(偉そうですみません)。
読了日:08月27日 著者:小野寺 史宜

それは甘くないかなあ、森くん。それは甘くないかなあ、森くん。感想
森くんは、確かに甘いかもしれないが、なかなか良い友人に囲まれているし、彼ら彼女らの人生にも意味を与える存在。いいプレーが3つ続くと点になる・・の反対がある、というのは印象に残った。ギリギリのところで踏みとどまれるかどうか。ツネと樹里ちゃんにここでこうして再会するのをしみじみと楽しめるのは小野寺ワールド10数冊目ならでは。
読了日:08月28日 著者:小野寺 史宜

その愛の程度その愛の程度感想
はっきりしない主人公と、はっきりと意思を示す周囲の女性との対比が面白い。確かに愛も、程度の問題なのか。そこに人生を振り回される子供からするとたまらないが。顔は大事、は何となく共感する。敢えてもやっとさせる読後感も小野寺ワールドの表現のカタチの一つと思えてきた17冊目。
読了日:08月29日 著者:小野寺 史宜

経済的自由をこの手に! 米国株で始める 100万円からのセミリタイア投資術経済的自由をこの手に! 米国株で始める 100万円からのセミリタイア投資術感想
本題の米国株投資、ETF、投資信託よりも、サラッと書かれていた太陽光発電投資が果たして今後も持続可能なのかが気にはなります。自分は・・その一歩は踏み出せない気がするなぁ。それが億り人に向かえるかの差とも。
読了日:08月29日 著者:たぱぞう

東京タクシードライバー東京タクシードライバー感想
先日、小野寺史宣さんの「タクジョ 」を読んで、タクシーの世界への関心が高まっていたので興味深く。小説好きですが、時に良質なノンフィクションは易々とフィクションを超えていくなと思う時があります。タクシーに乗るたびに、このドライバーさんはどんな物語を抱えているのだろうと思ってしまいそう・・聞かないけど。
読了日:08月30日 著者:山田清機

ホケツ!ホケツ!感想
これぞ小野寺さんの作品の魅力が詰まった一冊と思った18冊目。サッカーを題材とした小説を幾つか書かれておりますが、補欠が主人公というのはやはり斬新。キングにきちんと言い返せた大地は偉かった。人生を主体的に生きるとは、こうした日常の連続の中にあるように思います。
読了日:08月30日 著者:小野寺史宜

8月の濫読記録、30冊でした。