社会企業家という生き方

以前から雑誌の特集記事などが気になって著作を手に入れていたんです。マザーハウスの山口絵里子さん。

情熱大陸の放送などで、既に彼女をご存知の方も多いかもしれませんが、ご存知なければ是非。国際機関による途上国援助への限界を感じ、アジア最貧国のバングラディッシュに渡った山口さん。

必要なのは施しではなく、先進国との対等な経済活動であるとの高い理念を掲げて、ジュート(麻)を使った高品質バッグを現地生産し日本で販売する会社を起業。

騙され、裏切られ、それでも仲間と共に自らの道を突き進む彼女の行動力には感動しました。(そんなストーリーが同社のHPで紹介されております)

フィリピン留学中の大学生が現地生産のエコバッグを売り込みに来たことがあったんです。フェアトレードといえば聞こえが良いが、正直、魅力の無いものを買うのは寄付と一緒。

本当に付加価値のあるモノ作りができれば、生産国がどこであろうと消費者は気にしない。僕も彼女達のお店に行ってバングラやネパールで作られた製品を手に取るのが楽しみです。

そういえばうちの社員食堂でも導入されていました、Table for two。ヘルシーなメニューに20円が上乗せされており、アフリカの子供の給食一食分が寄付される仕組み。

元マッキンゼーの戦略コンサルタントの方が運営されているとは知りませんでした。社会企業家とは、世の中がもう少し良くなる仕組みを作る人という定義は素敵だなぁ。

それぞれの皆が取り組むことは違えど、小さなことでも、例え少しずつでも、我々の住む世界が良い方向に変わっていくよう働きかけることが社会企業ならば、きっとそれは自分がやってみたいことだと思います。

企業のステークホルダーと言えば株主、経営者、従業員などですが、皆が住むのは同じ社会。この社会に利益を還元していこうという考え方には大賛成。(単なるバラマキじゃなくてね)

現在の仕事を通しても、直接・間接的に意識できる余地がタップリありそう!社会企業家、2010年の注目のキーワードの一つに加えたいと思います。