遅ればせながらの2022年ミュージカルびらき。先日ホリプロのブラッドブラザーズを東京国際フォーラムにて観劇してきました。
2021年はライブで観たミュージカルが9本。2022年はそこまで機会はないかな。配信を自宅で観た分は数えてませんが、あれはあれでのなかなかの観劇体験。

本作は1983年にロンドンのウエストエンドで初演が演じられた歴史ある作品で、日本でも上演30周年と続いているので・・根強いリピーターが沢山いそう。
数奇で悲劇な人生を歩む二卵性双生児を演じるのは柿澤勇人さんとウエンツ瑛士さん。ヒロインが木南晴夏さん、他にも豪華な俳優陣が揃っておりました。
双子の産みの母である堀内敬子さんが大熱演、初見の柿澤さんは他の作品でもう一回観たい!、ウエンツはテレビの印象よりずっといい感じだなとか勝手な個人的感想を自分の中で残しつつ、やっぱり伊礼さんは格好いいわ、、、という安定の満足感。
歴史ある古典作品にありがちな時代観の変化やセリフ回しへの違和感が残る脚本は置いといても、人は育つ環境に左右されるものだなぁというのは普遍的な要素、迷信というものが暗示する緊張感、これも普遍的な世界観かもしれない、などと感じました。
やはり観劇は楽しい。
義父母と一緒に娘達を連れてミュージカル観劇。劇団四季のアナと雪の女王、先日ようやく行ってきました。

しかし・・「FROZEN」がどうして邦題が「アナと雪の女王」なんだろうか、内容的には「エルサとアナ」だけどなぁ、、と思いつつじっくりと観劇。
ミュージカルはオリジナルのブロードウェイ版は帰国前に一人で観劇していたのですが(→FROZEN)、内容的には日本語の四季の方がずっとしっくり入ってきました。

エルサの三井莉穂さん、アナの三平果歩さん、素敵だったなぁ。
ミュージカル界の至宝が失われた直後でしたので、なんとも言えない緊張感が劇場に溢れていた気もしました。気のせいかもしれませんが。。
7歳の次女がしっかりと長丁場の観劇も集中を切らさず楽しんで、今年のライオンキング、ピーターパンに続いての観劇体験。自分は上京して社会人になってからのミュージカル観劇デビューですから、、どんだけ〜〜という感じです。
皆で出かけるとなかなかの出費ではありますが、これこそコト消費の典型、人生を楽しむ投資。
私はレミゼ2回やウェイトレスを含め、2021年は合計9回のリアルなミュージカル観劇。どれもこれも楽しませて頂きました。2022年もエンターテイメントの灯が消えないことを願って劇場に足を向けたいと思います。
行って参りました、北斗の拳のミュージカル化作品「フィスト・オブ・ノーススター」@日生劇場。

数ヶ月前に観劇打診を受けた数ヶ月前、何をあり得ない話をしているのだ・・と思ったのですが、超豪華な俳優陣に心を動かされて私の分の予約もお願い。段々と本番が近づくに連れてオープンされた歌唱披露や、電車内広告などに気持ちが高まり、思わず北斗の拳もラオウ編までを復習。(→北斗の拳、どんな話?)
観劇後最初にやったことは、12月の残りの自分の予定をチェックして再観劇が出来ないかの検討でした。つまり、凄く良かった。
もちろん2.5次元を意識した笑い要素や愉快な衣装などもありましたが、やはり圧倒されたのはよく練られた物語と豊かな音楽、そして実力派揃いの俳優陣が本当に楽しそうに演じていたこと。

そしてライブで歌うのを聞かせて頂くのは2回目、ユリア役の平原綾香さんの圧倒的な存在感。歌姫とはまさにこのことか。
ケンシロウ役は大貫さんクラスの身体能力を持ってしか演じられないと思われますので、再演が成立するのかは今から心配となります。(オリジナルキャストで観劇できて本当にラッキー。。)
どうか多くの方にこの素敵なミュージカルが届きますように。
部屋とワイシャツと私、的な。
落語を聴いた後に会場の蕎麦屋さんにて日本酒飲んで、蕎麦で締める的な素敵なお江戸企画にお誘い頂きました。

三遊亭司師匠による独演会。なんと今回で120回、10年続けられている伝統の会に・・はじめまして。
日本橋にある藪伊豆総本店の3階の畳敷のこじんまりとした会場に密を避ける感じで少し距離をとって観客は20数席。高座とのこの距離感は小劇場的でたまりませんね。
初めての噺家さんとの会合は緊張するものですが、「時そば」や「千早ふる」がたまたまに志の春師匠で聴いた話だったこともあり割とすんなり世界に飛び込むことが出来ました。締めは「出世豆腐(徂徠豆腐)」。もとは講談のお話から亡くなった師匠の師匠が落語にされた話なども伺いながら、江戸の人情噺に心を漂わせる至福なひととき。

そして蕎麦屋的なおつまみを頂きながら日本酒を3合ほど飲んで、締めにせいろをたぐりこむ幸せ。

(この蕎麦つゆが濃い感じが老舗感)
何人も贔屓の師匠を作って追いかけるのも大変か・・と思いつつ、また三遊亭司師匠の話も聞きに行ってみたいなとも。
いや、次は・・寄席に行ってみるのが先か。
先日、目黒区のイベント(→めぐろdeらくご)でお見かけした時から赤毛となった立川志の春師匠の独演会@おひつじ亭。こちらの会場で独演会を楽しませて頂くのも3回目。
落語の世界にダイバーシティを持ち込もうと奮闘される志、ますます応援ですね。英語落語やシモハルなんて試みは勿論、オンラインの英語や音源を売り出してみたりと多彩なアプローチ。

(撮影OKタイムの赤毛の師匠)
やっぱり贅沢と感じるのはこうした小さな会場、息遣いが感じられるような距離感の中で全身で浴びる落語。この日は最後のお話の「子別れ」がやっぱり良かったかなぁ。人情噺、好きです。。
物語の余韻を噛み締めながら日本酒でもしみじみと飲みたかったのですが、この日は翌日が人間ドックなので水も飲めず、おまけに夜のウェブ会議傍聴で一気に現実世界へ強制送還。
落語観劇の後に蕎麦と日本酒という展開は、来月の企画までお預けです。(落語好きな先輩にご案内頂きまして、立川流ではない噺家さんの独演会へ)
よく飲み、よく食べ、よく読む、中年男子のライフログ〜人生の達人を目指してます。2024年4月〜ロンドン在住。