響いた。
何も飾らない、人間 堀江貴文さんがそこにいた。
- ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく/ダイヤモンド社
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一体どんな編集の方が彼をくどいたのだろうか。あるいは堀江さん自らが自分を語り、自分を理解して欲しいと思ったのか。
今までいくつか読んできた著作の彼とは大分と異なる彼がいた。
決して恵まれているとはいえない環境の中からコンプレックスを抱え生きてきた。
時代の寵児となり、そして沢山のものを手に入れ、そして失った人生。でも、それでも前向きに再度ゼロから一歩を踏みだそうとする姿。
響く。
家庭や職場で理解されず、深い孤独を感じる時がある。わかってもらえるような努力やコミュニケーションも足りないとも思う。
普段あふれるはずのポジティブな気持ちが足りなくなると何も出来る気がしない。この孤独な世界で生きていくことを恐れる気持ちで一杯になる。
そんな時、小さなイチを自分は積めるか。
自分の人生を動かせるのは自分だけ。
ありがとう、堀江さん。
■ 148冊 (2013年)
実家に帰省した際に、ふと書名にひかれて10数年ぶりに再読。
「おじいさんの台所」3部作。(既に普通に書店では売ってなさそう1作目は1984年の作品。)
- おじいさんの台所―父・83歳からのひとり暮らし特訓/文藝春秋
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- おじいさんの台所 二年目/文藝春秋
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- おじいさんの台所の死―ひとり暮らし7年間/文藝春秋
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妻に先立たれた著者の父親が、83歳から一人暮らしに挑戦する実話。30年近く前の作品ですが、家族のもめごとや、老人の孤独などは現在も同じ。
初めて読んだ時はあまり自分には共感する方向には響かなかったでしょうが、今は子の立場どころか、おじいさん自身にも自分を重ねる歳になりました。
母も今は元気とはいえ65歳。(既に夫=私の父、に先立たれ田舎で一人暮らし)5年、10年、20年先は?・・どう暮らすことが幸せかと色々考えてしまいます。
自分自身のエンディングは勿論のこと、家族のことももっと良く考えないと・・そんなことに考えを巡らせ過ごした帰省の旅でした。(やはり想像力は普段から十分に働いておらず、対象が間近にいて初めて働くもの)
■ 145冊 (2013年)
いわずとしれた人気作家の未読文庫本を一気に読了。
心が震えました。
- ボックス!(上) (講談社文庫)/講談社
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- ボックス!(下) (講談社文庫)/講談社
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- 風の中のマリア (講談社文庫)/講談社
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- 輝く夜 (講談社文庫)/講談社
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特に高校のアマチュアボクシングを描いた青春小説ボックス!が素晴らしかった。爽やかさでは「一瞬の風になれ」を彷彿させます。(あと、はじめの一歩とか)
そして、風の中のマリアは驚くことに昆虫小説!?マリアはオオスズメバチの戦士なんです、何ですかこの変幻自在ぶりは。
既読の、永遠のゼロ、モンスター、海賊と呼ばれた男、そして影法師。今回の3作、全て異なる世界を描きながらも共通する骨太なメッセージ。
まだ57歳、これからも素敵な娯楽作品を量産して欲しいものです。2013年、また次作を追いかけたい作家さんが1人増えました。
応援しなくちゃ。。(=未読のハードカバーも買い始めようか、、どうしようか、、)
■ 141冊 (2013年)
あまちゃん、全156話。
すっかり半年間堪能させて頂きました。
(娘の遊び続けようとするところ、どこか自分に似たかもしれません)
帰宅してからHDDに撮り貯めたあまちゃんを2、3話ずつ続けて観るのが妻との貴重なコミュニケーションの機会。
さらに取引先のシニアな皆様とも貴重な共通言語でした。「コミッション倍返しだ!」「じぇじぇじぇ!」とか。(一部は半沢)
来週からは、ごちそうさん。
ついつい夜食を食べたくなるような展開とならないかが心配。
半沢直樹、全10回の放映を心から堪能させて頂きました。
(倍返しだ!!)
池井戸先生の作品の中でも、バブル組シリーズ3冊は印象深い作品でしたが、ここまでの大人気ドラマに仕上がったのは、やはり脚本の力か。
原作をあらためて読み返してみて、今回のドラマ化で練り上げられた諸点を考察。派手な演出や名優達の渾身の演技もさることながら、緻密な筋立てに感服。
ロスジェネの部分だけで良いから早くドラマで続編やって欲しい。
- オレたちバブル入行組 (文春文庫)/文藝春秋
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- オレたち花のバブル組 (文春文庫)/文藝春秋
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- ロスジェネの逆襲/ダイヤモンド社
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- 自分はロスジェネ世代。 会社にはバブル世代、いるなぁ。ようこそ、わが家へ (小学館文庫)/小学館
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それにしても、元銀行員の池井戸先生って出向に相当に悪いイメージある感じ。
■ 125冊 (2013年~)
よく飲み、よく食べ、よく読む、中年男子のライフログ〜人生の達人を目指してます。2024年4月〜ロンドン在住。