パパチャーといえば、週末のランチに父親が作る炒飯の略称だと思いますが、ここにパスタも定着してきたのが2020年の変化。
(カラスミのオイル系パスタ)
もともと在宅勤務時には妻と二人での昼食にパスタでも食べようかと作る機会が多かったのですが、徐々に娘達にも市民権を。
(二色蕎麦ならぬ、ジェノベーゼとカルボナーラの二色パスタ)
最後まで抵抗していたのは食のストライクゾーンが狭い二女でしたが、何かのきっかけで開城。
意外なおまけで、それまで好んでは食べなかったベーコンまで好物に。脂身苦手だったのは食わず嫌いだったのか。
今はクリーム系がお好きなようで、ペペロンチーノをはじめとするシンプルオイル系や、トマト系への味覚展開はまだこれから。
とりあえずは、チャーハン、パスタ、そしてカレーなんかを何パターンか気楽に作れて、家族が喜んで食べてくれる・・今はこれぐらいのスキルで十分かな・・と思っています。
もっと手のこんだ料理を期待してくれる日がいずれ来るのを楽しみにしつつ、腕を磨くのはお預け。
今年は生筋子でいくらを作っていなかったなぁと思っていたので、帰省先の北海道でいくら工房を開設。
100グラムで税込753円、これが何箇所か見た中では最安値。
900グラムほど買いました。
昨年、東京の東急ストアで購入した生筋子とはやや色が違う。生筋子がオレンジ色に輝いているんです。やっぱり産地からの距離の違いが鮮度の違いなんでしょう。
昔は実家では毎年自家製いくらを作っていたと思うのですが、何年ぶりかしら・・と言いながら生筋子をほぐす母。魚卵好きな家に育ったつもりでおりましたが、実は母は魚卵好きではなかったのか・・。
(彦麿的には、宝石やーーー)
ほぐしたいくらをつけ汁に漬け込むわけですが、私が調合率を軽く間違えてしまい、薄味で作ってご飯にざぶざぶかけるはずが、しっかり醤油が強い昔の味に。。。
(味見した時には分からず・・・)
来年こそは調合を間違えずに作ろう・・と思いつつ、これも十二分に美味しい、、と思っちゃう濃口な自分。
いくら万歳。
ガストロノミーとは食事や料理から文化を考察することを指すそうです。
美食術や美食学と呼んでしまうとやや敷居が高くなりますが、旨いものを食べながら飲みながらのおっさんの戯言にまで裾野を含めればグッと入りやすくなる気がします。
辻静雄先生のエッセイを読んで気持ちを高めてみました。
以前に辻先生の半生を描いた美味礼讃という伝記小説を読んで身が震えた、その後に脂肪もついた記憶がありますが、今回も読むごとに身が引き締まると言うか、食べたいものが増えました。
「どんなものを食べているか言ってみたまえ・・君が、、」と続けるサヴァランに「朝ご飯は納豆に卵が定番です、最近はネギにミョウガを加えるのが流行です」と快活に応えた場合、何と返されるであろうかと夢想。
新コロのおかげで家族にランチを振る舞う機会も増えました。パパの炒飯、パパチャーに加えて、パパのパスタ、パパパも新たに定着させようと取り組み中です。
この日はオイル系という妻からのお題で、シーチキンとオクラのパスタ。唐辛子の辛味を聞かせたいところですが、グッと我慢。
炒飯、カレーにパスタ、と各人気ジャンルで子供向けの舌に照準を合わせる腕を磨いてきましたが、次に挑戦すべきジャンルを探っています。(刺身、手巻き寿司と焼肉系は晩ご飯用)
週末、妻子が実家お泊まりに出かけたので一人静かに迎えた夜。アラフォーの一人男メシのお時間です。
(一人なのに翌日の家族分含め食材は買いまくり)
この日の気分は肉より魚でしたので、千葉の生カツオ刺身を主軸に北海道のスルメイカを応援買いしてみました。
(本日の一人メシ全景)
左上の冷奴に山形のだしをたっぷり、右上は先日紹介のコブクロ刺し、こちらにもだしをオン。この少量で200円・・今度大量に自家製だしを製造してみます。
娘達がいないので、たまには思いっきり辛めの料理を食べてみようかと、生の青唐辛子を1本投入したイカの炒めものを。
イカ墨も肝も投入、めちゃ辛い!でもうまい。
久しぶりに青唐辛子の破壊力を存分に味わいました。普段はチョビっとペペロンチーノにいれるぐらいですので実力が正しくわかってなかった。手の指の爪の間にまで辛味が侵入して来てヒリヒリする。
そして自分が、辛いものは好きですがお腹は弱いことも再確認。
コブクロと聞けば、自分の場合は「涙こぼしてもー」と蕾が脳内で再生される訳ですが、同時に口の中ではあのコリコリした独特の食感が蘇って来る、焼きトン好き男子です。
ホーム焼きトン酒場の仲垣では毎度オーダーしてしまうコブクロ刺しですが、先日初めて自ら再現トライしたのでメモ。
(嫌いな方は閲覧注意でお願いします)
(見た目新鮮そうな生コブクロが売っていたので・・)
塩水でしっかりと洗って、下茹でをしてから、熱いうちにポン酢と合わせてみました。
(茹でるとこんな感じでかなり縮みます)
初挑戦の評価としては・・やはり仲垣で食べるのが唯一の正解であることを再確認しました。おそらく素材の鮮度の差もありますが、下処理の技術、茹で加減の見極めなど、全てがプロの仕事であることを実感しました。
コブクロ刺し以外にも、ハツ刺し、ガツ刺し、センマイ刺しにハチノス刺し、どれも絶品の刺し軍団。
自家製コブクロ刺しは、この日のアラフォーの一人メシの小鉢として登場。左手前のスルメイカのスミゴロ炒めが激辛に仕上がりすぎて悶絶しました。恐るべしは青唐辛子の破壊力です。
よく飲み、よく食べ、よく読む、中年男子のライフログ〜人生の達人を目指してます。2024年4月〜ロンドン在住。