自分の金銭感覚の根っこにはやっぱり育った家庭、それも自分の場合は母親をルーツにしているのだなとあらためて感じたのが今回の帰省での母とのもろもろの会話を通じて。
思い返せば母親がしょっちゅう居間で家計簿をつけていたり、何かしら家計のやりくりの工夫をしているのを横で見て育ったことと、自分の現在の状況とは無縁ではないと思います。

駅前のミスドでオールドファッションが110円。昔は90円ぐらいだった気がします。習い事のスキーに行く時に握り締めた100円を毎回何に使うか本気で迷っていた小学生の頃が懐かしい。
中学までは年齢掛ける100円の月額お小遣い制。高校ではようやく月額5,000円。本や服は欲しい時に別交渉権あり。もう戻れないけど、あれはあれで貴重な日々。。(現在は1日5,000円でも生き延びられるか怪しいけど・・・)
小遣い帳から始まる原体験があるからこそ、今、家計をB/S視点で眺めたり、不動産のキャッシュフロー試算や収支の検証を細かく追いかけたり、死ぬまでの人生の資金繰りを考えることですら楽しめているのではないかと思います。
家計簿父ちゃん誕生の裏には、家計簿母さんあり・・そんなことを、変わらず家計簿をつけている母を見ながら考えました。
2020年の支出の最適化(倹約と節約)活動、第二弾。

前回の掛け捨ての生命保険に続いて目をつけたのが同じく保険系の収入補償保険。団体契約で入っており給与天引きなので存在を忘れがち。
長女が生まれた頃に生命保険と同じく加入したのですが、もし自分が死亡や高度障害状態になったら月額30万円が支払われるのが収入補償保険です。死んではいないけど働けない状況・・って大変な未来ですので。月額の保険料は現在は月額5千円強。
こちらもしばし熟考の末、解約しました。掛け捨ての生命保険と同様に手元資産があればこれを頼りに一部取り崩すことでなんとか出来るであろうという計算です。
思えば45歳にして生命保険から自由の身となりました。24歳からですからキャリアは20年ほどでの卒業。
この間、保険料を払うことでお金は減りましたが、幸いに保険金を受け取るような機会は一度もなく(一時期入っていた医療保険も含め)、ただただ安心を買ってこれたことに感謝。
さて、これで月額5千円をセーブ。年間で6万円。生命保険と併せれば年間12万円。次に狙うエリアは何でしょう。
2020年の支出の最適化(倹約と節約)活動、第一弾です。

固定費見直しの定番、生命保険についてまず考えてみました。そもそも自分と生命保険の歴史を思い返すと少々ビター。
入社2年目、24歳の若造のくせに貯蓄型2,000万円の生命保険に加入しました。外貨建て、株式連動の変額保険だったので10年加入後に解約しました。10年間、2,000万円の安心を150万円で買った感じです。(払い込みが累計で約300万円、払い戻しで150万円ほど手元に戻ってきました・・)
今なら分かります、貯蓄型なのになぜこれだけ目減りしたか。全てはあの颯爽と現れたプルデンシャル生命の営業のお兄さんの懐に契約報酬として入ったからです。もしも僕が1999年から米国株を直接買っていたら素晴らしいリターンだったでしょう。全ては金融リテラシーの低さがなせる技。(ご丁寧に生命保険に加え養老保険にまで加入してました、もう目も当てられない・・結婚後に解約)
その後、長女が生まれた後の2012年に掛け捨ての生命保険に加入しました。これは賢明な判断だったと思います。2,000万円の補償を10年定額で買っても月額4千円弱。10年たって保険料が更新(上がる)される際に見直そうともともと考えていました。
2012年と2020年では家計の資産状況も変化しているので、これを加味しての自問自答。判断の軸はいつでも、自分がいつ死んでも残る家族が豊かに暮らしていけるか?です。お金はあるにこしたことがない、、という考えとごっちゃにせずに。。。
掛け捨ての生命保険は素晴らしい商品ですが、我が家はもしもに必要な備えの厚みも出来てきたので今回解約することにします。
妻にも掛け捨ての死亡保険を1,000万円ほどかけていたので併せて解約。家計としては月額5千円のカイゼンです。年間に直すと6万円の効果。(あるいはそれ以上、今後保険料が上昇するので)
中古ワンルーム投資再開(と言うか少し気持ちを込めて加速)という新たな目標に邁進するためには原資が必要です。

そこで家計と自分自身の支出の最適化について検討を開始したいと思います。「支出の最適化」とは最近覚えた「倹約と節約」の小洒落たリフレーズです。
目標は・・年間に直して50万円ぐらい捻出出来れば良いな、、と大きく立ててみます。
まずはセオリー通り固定費の見直しから。6大固定費である、通信費、光熱費、保険、家、車、税金から。削減余地がありそうなのは通信費、光熱費と保険ですかね。車は持ってないですし、家も賃貸ですし。
あとは並行して自分の飲食交際費を削減です。これは効果も大きく分かりやすいのですが、人生に必要な支出とも思っているので頻度を多少絞るとか予算を作るとかから考えてみます。
そもそもの支出実態の把握やマインドセットもやり直してみます。目標の貯蓄率さえ維持していれば、それ以外をほぼ気にしていなかったので。
30歳頃からかれこれ15年ほど、手取り収入の四分の一を天引き貯金してきました。本多静六博士の教えに感銘を受けたのがきっかけです。
それ以前は、社会人3年目で貯金5万円、社会人7年目の30歳でようやく貯金300万円・・と、とても褒められた貯蓄性向ではなかったのですが響くものがあったのだと思います。
残念なのは、単純に貯めるのではなく、15年前からインデックス投信の積み立てを淡々とやり続けていればもっと複利で増えていたはずで・・そうした頭は全く回らず。(むしろ個別株で累損が数百万円規模で発生。。)
今後については、生活防衛資金として三年分を、一年分は念のため現金で、もう一年分はインデックス投信に徐々に積み立て、もう一年分を個別株式として、三年分の金融資産以外は全て不動産投資に入れようか検討中です。(追記:その後の検討で金融資産を積み増すことに)
その投下資金の源泉となるのが、手取り四分の一天引き貯金の習慣です。これ、急に導入しようとしても難しいので、習慣になっていることが心強いと思います。
あとは、収入がほぼ増えない一方(減るかも・・)、子供達の成長と共に支出要素が増えるばかりなので、あらためて自分自身の消費行動と家計の見直しをかけたいと考えています。

(四合瓶で二千円以上する日本酒を家では飲まないのも、習慣)
よく食べ、よく飲み、よく踊る、中年男子のライフログ〜人生の達人を目指して生きてます。2024年〜ロンドン在。