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チェースとの10日間バトル

米国生活では常に何かしら小規模なバトルが展開されている気がします。金融機関だったり、何かしらのサービス会社だったり、お相手は様々ですが。

今回の対戦相手は、大手金融機関のJPモルガン・チェース(もちろん投資銀行部門じゃなくて個人を相手とする商業バンク部門)。それも、6月に契約更新したばかりの通勤車のリース契約の初回リース費用支払いを巡って。(ちっさ・・!)

事の起こりは、マツダディーラーを通じチェースが僕のクレジタビリティを気にして審査が滞っているようだ、、というところから。(これまで丸3年近く一度も支払いが遅れたことがないのになぁ)

求められるままに幾つか書類を追加提出し審査通過完了を待っているうちに最初のリース費用支払い期限が。ところが、なぜか既存のチェースのオンラインアカウントに、リースローンが登場せず。

これは不可思議、審査の遅れのせいか?などと考えつつ・・と10日ほど手段が見つからず放置していると、今度はいきなり支払い督促の連絡! いや、だから払いたいんだって。

すると電話口の男が、自分に支払い銀行口座の番号とパスワードをよこせは俺が支払ってやろうとのたまう。完全に支払い滞納者扱い。

「ふざけんな、なぜこの電話一本でお前のことが信用できるのだ!振り込め詐欺だったらどうするんだ。」と電話を切る。そもそも出張先の日中に電話を受けたのでこちらもやや短気。

あらためて電話での自動音声支払い手続きを自分で実施。毎度ながら凄く時間がかかりますが何とか完了。(米国はこうした自動音声対応が多くて、本当に面倒なんです)

しかし、なぜオンライン上での支払い手続きが出来ないのか、そもそもリースローンがオンラインの口座に紐付け出来ないのかが分からず、チェースのカスタマーサービスにメールで照会。

数回のやりとりをへてようやく分かったのが、チェースの内部処理の過程で自分のFirst/Last Nameがひっくり返って登録処理されている事が判明。契約書は正しい情報なので、単なる銀行内の入力ミス。(多分、インドとかでやってるんでしょうね)

おまけに支払いが10日間以上遅れたからと20ドルの支払い遅延金まで請求されており、この20ドル含め初回のリース費用支払いが銀行口座から引き落とされてることを確認し激怒。

あちこちたらいまわしとなりながら文句言いまくり、ようやく登録の名前の変更処理(正しいFirst/Last Nameに)、オンライン上での口座紐つけ処理、そして20ドルの返金処理、今後の毎月の自動支払い設定・・・全て集結させるのに、最初の督促電話から数え10日間ほどかけました。

米国あるある、ですがバトルが終わるたびにほっと一息。

・・・と思ったら今度は、電力小売の会社から来週8/14までに支払いなければ電気止めるからね・・とのオレンジの紙がポストに! うわっ、あぶな。

未読メールの山を調べてみると、毎月の電力料金の自動支払いを設定していた会社が、僕の契約を他の会社に譲渡しており、新たに支払い手続き設定をしなくてはいけなかったという事が判明。慌ててオンラインアカウントを作り支払い手続きを・・

こうしたことが次々と押し寄せてくるので、まったくもって退屈しません。

チップも悪くない

外食の際など、どう考えてもこのサービスでこの金額は高すぎるよね、、と感じてしまう米国のチップ制度(特にニューヨークでの飲食時など18〜20%が驚きの値段になることも多々)。

ところが、最近気持ちよく払えたチップが3回ほど会ったのでメモ。

1つ目。

月に2回うちの庭の芝を刈ってくれるメキシカンなおじさん。その日も朝からギラギラに暑い中で仕事をはじめていたので、裏庭の木の枝をもう少し刈っておいて欲しいと追加の要望はきっちり伝えつつ「いつもありがとう」と手渡し。おじさん、満面の笑み。帰宅したら、めちゃくちゃ裏庭が綺麗に刈られていました。

2つ目。

シャワーのお湯が出なくて大家さんを通じ給湯システムを直そうと数日の格闘。念のためガス漏れの可能性を消しておいて欲しいと頼まれ、ガス会社に連絡したところ、金曜の夜中に技術者の方が来る騒ぎに。(確かに本当にガス漏れが発生していたら大変なので・・避難はしませんでしたが)

結局やはり給湯システム側の問題だろう・・となってお帰りになる初老のおじさんに「夜遅くにすみません、ビールでも飲んで」と胸ポケットに差し込み。おじさん、これまた満面の笑み。

3つ目。

月曜朝から通勤車のエンジン掛からず。あ・・!と確認すると、パーキングランプが週末付けっ放しでバッテリーが上がってしまう恥ずかしい事態(人生初)。近所の修理屋にブースターケーブルがないか聞きに行くと(買えないか、ないし借りられないか)、エンジニアの兄ちゃんが一緒に来てくれる事に。

彼のプロ仕様のチャージャーで一発でエンジンはかかり、お店としては無料サービスで良いよというので、わざわざ同行してくれた彼へ「朝からありがとう」と手渡し。兄ちゃん、満面の笑み。

どの機会も5ドル、10ドルでも、まぁよかったのかもしれないのですが、20ドルを選択。これなら、今日はいい日だ!となるのではないかとの思い。多分、それぞれの方の時給に近いはず。

普段はうっとおしいチップという仕組みですが、直接こちらの感謝の気持ちを明確にカタチで渡せる(渡しやすい)というのは、悪くないなと感じた瞬間でした。

日本だと、2千円とかって直接渡すの難しいですよね。

瓜と鎌

妻子が帰還する前日の話。(件名は純文学風)

少し早めに帰宅し部屋着に着替えたところで玄関のチャイム。すりガラスから外を眺めると誰か女性が立っております。夕方に誰だろう、近所の人かな?

玄関をあけると(正確にはうちは裏口となるガレージをあけると)、見知らぬ中国系女性。そして手には・・・鎌。

鎌!?

開口一番「Do you speak Chinese?」「・・・No」

どうやら鎌でいきなり襲ってくることはないようでホッと一息。銃社会の米国で鎌で襲われたら事件だわぁ・・とかボンヤリ考えてしまいました。

聞けば裏のお隣さんで、我が家の裏庭まで侵入しているWater Melonを収穫したいということ。あぁ、最近よく見ていなかったけど、来てた、来てた、なんだか蔓が。おばちゃん、スタスタと裏庭に入っていき、Water Melonをばっさりと鎌で収穫。これはメロンというか瓜、冬瓜の類ですね。

じっと見守っていたら、煮ると美味しいよと半分くれました。

(すごく産毛がチクチク、さっきまで生きてたから)

(マウスと比べると、でかい・・・・)

やはり冬瓜でいいのかなぁ。調べてみると冬に収穫ではなくて7〜9月が収穫時期なんですね。初めての冬瓜ですが、皮を剥いて、真ん中の種のところも取って、ダシ袋と一緒に水から単純に煮てみました。

(結構な量を水から)

でけた。

あついところを、アチアチといいながら食べても良いですし、冷蔵庫で冷やして食べるのも美味しかった。これまでレパートリーには全くなかった野菜なので、今度Ranch Market(中華系スーパー)で仕入れて何品か作ってみたいと思います。煮るのは勿論、炒めてもいけそう。

裏のおばさんにその後美味しく食べたお礼を伝えると、いまなってる瓜もあと1週間ぐらいで食べ頃になるから、自分で収穫してまた食べなさいと。

(これのことか・・)

これで裏の家とも瓜を通じて交流開始か。

アラフォーの男メシ〜2017夏

妻子が帰国し平日の夜に料理をすることももうなくなりました。有難いことに妻が晩御飯を用意してくれます。

ただ、朝食と昼のお弁当は今後も自己責任なので軽い準備、調理は必要ですし、週末の食事準備は夫婦で分担していく予定。

単身中の自炊画像を整理しつつアップ。

トマトと卵の中華炒め。正式名称は西紅柿炒蛋。ちょっと温かい一品を出したい時にも重宝しそうな一品。酒の肴にもご飯のおかずにも。

これはdancyuレシピで作った方。レシピでまず作り、気に入ったものはその後に自分流に消化していく過程で何度か作ります。

体重増加傾向時は糖質オフも織り交ぜつつ。

RANCHマーケットで見つけた異常にお得なリブアイやサーロインを焼いてみました。Whole Foodsに比べては悪いですが、問題なく食べられるレベル。

すき焼き風。

残ったほうれん草のおひたしでポパイ丼。

ソーセージもたまに茹でたり、残れば炒めたり。

家計と財布に優しいという意味で、タンパク質は肉が中心、それも鶏肉が多かったかな。主にもも肉をチキンカレーとして消費。

1皿目を晩御飯に食べる時もありましたが、基本は平日ランチ用に作っては冷凍し備蓄。ランチもなんやかんや10ドルはかかるので、ちょこっとだけセーブ。

トレジョーの冷凍食品、餃子と焼売は鉄板ですね。単身生活が続くなら買い込んでおきたいレベル。オススメです。

さて、今週の朝食のご飯のお供と、ランチの準備(冷凍したチキンカレーとご飯)は大丈夫かな。朝食は、納豆と卵を主軸に、たまに魚卵が混ざればもう何も言うことはありません。

アラフォーの男メシ、これからは週末を中心に活動継続で。

キャッツ〜ミュージカル観劇メモ

先日のブロードウェイ観劇部活動の第三弾、最終幕はキャッツを初観劇。

かれこれ10年ほど前に劇団四季のキャッツを観に行ったことがあるのですが、その時はさほど感銘を受けなかったんです(申し訳有りません。。)。観劇の経験値が少なかったのと、単純に同時期に観た劇団四季のライオンキングやウィキッドと比べて、話が無い!?と感じたからかと。

日本からの出張者をご案内。その方も学生時代にブロードウェイで観て以来だから30年ぶりだなぁ・・何も覚えてないよ、と。ロンドンの初演が1981年、ブロードウェイが1982年、、本当に古典ミュージカル作品ですね。はたして、この数年の観劇部活動がどう働くのか・・

入り口でフィイスペインティングをやってます。うわぁ、上手い!!(きっと本当の美術の方でしょうか)そう、自分もフェイスペインティング見習いです(→新米フェイスペインター

筆運びや、どんな画材を使っているのだろうか、、としばらく見入ってしまいました。(はよう前に進めと促される)

キャッツは、猫達が都会のゴミ捨て場で歌と踊りを繰り広げる、、という群集劇的なものなので、あまりそこに筋や意味を求めてもいけないのだろうと思い、ただ目を見開き目の前の世界を楽しむことに集中してみました。

幕間ではステージ上を解放しており、初めてのブロードウェイのステージデビュー!? 思ったよりも狭いし、少し斜めになってます。よくこんなところで踊れるな・・・

(演じている方々の視点)

気がつけばあっという間。メモリーのメロディーに涙を誘われるのはお約束として、やはりブロードウェイという世界最高峰の舞台だからなのか、単に自分の目が少しばかり肥えたからなのか(10年前より肉体は確実に肥えてます)、10年前の劇団四季の観劇の記憶とは全く違うレベルで楽しめました!

何が楽しかったのでしょう(自問)。

まずは踊り、というかバレエのレベルが高い!そして歌うまい!鍛え抜かれた肉体が舞う姿を目で追いまくり。主に白い猫(Victoria)のお尻と、赤い猫(Bombalurian )の胸を視線の拠点にしたのは言うまでもありません。

そしてその愛くるしい表情と、強い目線、しなやかな動きに虜になったのがSillabubを演じたJessica Cohenさん。もうたまらん・・。本日のベスト猫。

WHO’S WHOによると、これがブロードウェイデビュー。他の殆どのメンバーと同じバレエ出身の人なんですね。(このCATSの前にAn American in Parisの全米ツアーに出ていたというから、ひょっとするとうちの奥様達がヒューストンで観ていたかも。)

いつまであるかわかりませんが、→彼女をインタビューした30分のラジオ番組があったので視聴しちゃいました

(猫じゃなくても美人)

声も可愛く聞こえる、歯切れの良い語り口が更に魅力的。是非、今後の彼女の活躍も応援したいですね。とりあえず、もっと前の席を取ってCATSをまた観に来るか・・・