21世紀の人類に向けて自らをハック〜21 Lessons

2021年より、週1冊ペース、年間50冊を目標に教養に、響く、効く1冊を、いつもの濫読に織り込んでいきたいと思います。

記念すべき1冊目はツンドク本の山の中から、こちら。

ユヴァル・ノア・ハラリ氏の3作目の著作。サピエンス全史では人類の過去を、ホモ・デウスでは人類の未来を描いたイスラエルの知の巨人が今回描くのは「今、ここ」に焦点をあてた一冊。

「今、ここ」に集中する感覚は、ヨガで行う瞑想であったり、マインドフルネスのZEN的な価値観に通じます。

歯応えのある文章を読みながら(知的体力が必要です)、ちょうど新年に日経ビジネスへハラリ氏が寄稿された以下内容に至った背景をより深く理解出来るな・・と感じました。

<寄稿内容の骨子>
・歴史的に世界は人類史上類を見ない平和と繁栄を享受
・しかし、成熟したリベラルな国際秩序が危機に
・人類への脅威とは核戦争、生態系の破壊、テクノロジー
・脅威自体がグローバルな国際協調なくして解決できない
・全ての人々が人類と地球に対して忠実になる必要がある
・家族、仕事、地域、国家に加え、人類にも忠実になろう
・グローバリズムとは、グローバルなルールに従うこと
・アルゴリズムやAIの支配を受けず、規制して有用活用
・AIの改良資金と時間を、人間の心の研究と開発に投入
・新型コロナへの対処は政治問題であるが国際協調は機能せず
・今後数十年は生存と繁栄のためストレスに満ちた時代
・感情的知性と柔軟な精神のためのトレーニングへの投資
・生涯を通じて学び続け、繰り返し自己改革をすること
・折れない心〜レジリエンスを持ち、感情をバランス
・既成概念を取り払い、未知への挑戦をする
・成功体験に縛られず、失敗を覚悟する
・もうあまり時間は残されていない

ホモ・デウスの未来を待つまでもなく、人類は既に人間がハッキングされる時代に生きてるという指摘は恐ろしくも感じますが、自覚があるかどうかの備えは大事だと思います。

誰かにハックされるぐらいなら、自らをハックしたい。(人生を主体的に生きたい)

さて、次は世界から自らが暮らすニホンに目を向けてみます。

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