2016年、いままでもキーワードとしてあげてきた「何気なく生きない」というテーマを毎晩のようにお付合い頂くビールにも適用し、あらためてビールの魅力を再確認したいと思います。
もちろん、ビール研究も「利き酒師トレーニング」の一環です。
■ トリアエズビールからの卒業
そんなことを考えるきっかけになったのは、こちらの本がたまたま図書館で目に入ったから。
この「知識ゼロ」からシリーズ、他にもシャンパン、ワイン、世界のワインと持っており入門書としてはうってつけのレベル。このビール入門は初めて手に取りましたが、良書!
世界にはビールのスタイルが85種類もあるというのは新しいトリビアです。(沢山あるとは思っていましたが・・そんなに!メモメモ)
自分の場合、トリアエズビールから抜け出すきっかけになったのは、2002年より2年間ドイツに赴任した20代の終わり。地元デュッセルドルフのアルトは勿論、隣町ケルンを中心とするケルシュ、南部のヴァイツェンやデュンケル、隣国ベルギーのベルジャン・ホワイトエールやクリーク、英国のパプで何時間も立ち続けで飲んだスタウトや本家本元のチェコのピルスナーなど、様々な性格のビール達に出会い、一気に世界が広がりました。
欧州生活で最終的に一番の贔屓となったのはデ・コーニンクというベルギーの庶民ビール。琥珀色のペールエール(上面発酵)で、モルトのコクとホップの苦みのバランスが抜群なところが自分の好みです。
日本帰国後は、世界に誇れるピルスナーであるサントリーのプレミアムモルツや郷里限定のクラシック(サッポロの地域限定ビール)を贔屓にしており、アメリカン・ペールエールのヨナヨナなども好きでした。
そして2014年よりの米国生活。冷蔵庫ストックの主軸は地元テキサスのシャイナーボックというアメリカン・ラガーの箱買いですが、意外にも、水のようと揶揄されるアメリカン・ライトラガーにもしっかりなじんでいます。特にバドライト・ライムがお気に入り(笑)
ビール飲みながら講釈たれるオッさんは鬱陶しいですが、したり顏で「黒ビールが・・」などと説明する輩には「それってスタウト?それともシュバルツ?」と鋭く球を返してもよいと思います。(スタウトはギネスのような上面発酵の芳醇なエール、シュバルツは下面発酵の切り口鋭いラガーで、確かにどちらも色は黒色ですが、味わいは全然違う)
米国は実は世界に冠たるクラフトビール(地ビール)大国。信じられないほど沢山の種類のビールが売られています。お気に入りのアメリカン・ペールエール、アメリカン・IPA探しを妻と楽しむのは、米国生活3年目の良いアイディアかも。(そして利き酒師トレーニングの他流試合の一環として)
・・あまり深みにはまると、腹筋のシックスパックはますます遥か彼方に去るかもなので量はそれなりに抑え目で。