2021年8月の読書メーターまとめ・・を発見

なんと、読書メーターで毎月読んだ本のまとめを自動生成してくれる機能がありました。これを来月から編集することでいい気がします。ライフログ的には記録が残ればいいので。。

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8月の読書メーター
読んだ本の数:30
読んだページ数:8097
ナイス数:167

定年待合室 (潮文庫)定年待合室 (潮文庫)感想
自分は定年前の数年をどう過ごすだろうか・・と思いながら手に取った一冊。何にせよ自分のコミュニティを現在の職場以外に1つ2つは持たないとやり切れないだろうな・・ということを再度感じさせました。最終話の買い物難民問題は田舎や郊外では他人事ではないので、全国的に処方箋が欲しいところ。やはり地域に根差した移動販売車がいいのだろうか。
読了日:08月01日 著者:江波戸哲夫

上流階級 富久丸百貨店外商部II上流階級 富久丸百貨店外商部II感想
第二巻となる続編では、桝家と実母の存在感とやり取りが秀逸。ヒロインの静緒はますますのご活躍ながらも何となく影が薄くなっていく不思議。上流階級という自分が知らない世界を楽しむファンタジー。そもそも百貨店にも行かないし。
読了日:08月03日 著者:高殿 円

近いはずの人近いはずの人感想
妻はもっとも身近な赤の他人、という日本愛妻家協会の言葉を思い出しました。もやもやが続きますがラストで少し主人公が前向きになれたのは救いです。ドラマじゃない日常って、こんなものかもしれない。そういう意味でリアル。
読了日:08月08日 著者:小野寺 史宜

縁感想
人と人の縁がつなぐ連作短編って作りが好きです。小野寺さんらしい人への優しい視線。些細なことで外れていく道がギリギリのところで戻ってきた終わり方、ホント良かった・・・と胸をなで下ろしました。いい人ばかりじゃないのが、また良い。
読了日:08月09日 著者:小野寺 史宜

トカジノフトカジノフ感想
イカれた方達がこれでもかと暴れる短編集。世の物騒な事件をみていると、既にリアルとフィクションの世界には境界がないとも思います。
読了日:08月10日 著者:戸梶 圭太

戦闘妖精・雪風(改) (ハヤカワ文庫JA)戦闘妖精・雪風(改) (ハヤカワ文庫JA)感想
初版が35年近く前に書かれたとは思えないSF軍事小説。古典としてよく名前が挙がってくるので初読みです。戦闘機械達の戦争にはもはや生身の人間は不要なのか。
読了日:08月11日 著者:神林 長平

タクジョ!タクジョ!感想
安定の小野寺先生によるお仕事小説。緩やかな世界の中で、普通の人たちの日常が温かく描かれます。ちょいちょい他作品と同じ世界であることを感じさせる繋がりがあるのも楽しい。夏子、頑張れ。
読了日:08月12日 著者:小野寺 史宜

隠居生活10年目 不安は9割捨てました隠居生活10年目 不安は9割捨てました感想
幸せかどうかは自分で決める、という姿勢には共感します。同じように隠居したいとは思わないけど。
読了日:08月12日 著者:大原扁理


上流階級 富久丸百貨店外商部 III (小学館文庫)上流階級 富久丸百貨店外商部 III (小学館文庫)感想
もはや安定感のあるお仕事小説第三弾。敏腕外商員の貫禄が漂う静緒を通して描かれる知られざる富裕層の世界。もうこのまま枡屋とずっと暮らせば良いと思ってしまいますね。
読了日:08月13日 著者:高殿円

出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと (河出文庫)出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと (河出文庫)感想
素敵な書店員さんの冒険譚であり成長物語。インパクトある書名もさすがですが、内容は地に足ついた自分探し。期待通りに色々飛び出して来る魑魅魍魎的なみなさんも含めて世界は面白いなと本好きな一人として思いました。
読了日:08月14日 著者:花田菜々子

ビンボーの女王ビンボーの女王感想
ちょっとしたきっかけ、負の連鎖で転がっていき貧困の谷に落ちると上がるのは大変・・ということは実際あるのだろうなと考えさせられます。ドラマのようにそこから逆襲できるかはノンフィクションながら、自分は無縁と決めつけないでいたい。
読了日:08月14日 著者:尾崎将也

ランチのアッコちゃんランチのアッコちゃん感想
図書館で借りて再読。2013年初読なので完全に忘れているかと思ったら、割と思い出せるのが脳の不思議。読者に元気を与えるお仕事小説だなぁという感想に加え、派遣社員の立場や、上司のモヤモヤ、色々と違う視点にも感情移入出来る余地が増えたのが自分自身の変化だなぁと感じました。
読了日:08月15日 著者:柚木 麻子

片見里なまぐさグッジョブ片見里なまぐさグッジョブ感想
こんなにライトな復讐劇で良いのか・・とこちらが心配になりますが、だからこその小野寺さんワールドなのかも。今頃ですが、人生でスカートをめくったことは、ないなぁ・・ということも再確認しました。シリーズでもう一作あるそうなので、そちらも読まないと。(彼らのその後が気になります)
読了日:08月18日 著者:小野寺 史宜

みつばの郵便屋さん (一般書)みつばの郵便屋さん (一般書)感想
シリーズ初読み。安定、安心の小野寺さん本。ただ、主人公がタレントの兄に似てイケメンという設定は他作にない華やかさな気がしました。
読了日:08月19日 著者:小野寺 史宜

今夜今夜感想
人をやさしく見つめる小野寺さんの作品群を読んできたからこそ、そんな心優しき普通の人たちにもふとしたことで分かれ道がある、心の闇にとらわれると違う道がある、と感じさせる夜。想定の裏、闇夜に三日月がポツンとういているのがお洒落。それにしても小野寺作品を読めば読むほどに、どこかで出てきた主人公や周囲の人が再び作品にチラリと出てきて既視感が凄い。
読了日:08月20日 著者:小野寺 史宜

3時のアッコちゃん (双葉文庫)3時のアッコちゃん (双葉文庫)感想
アッコさんの怪人ぶりがますますと際立ってくる第2作。ブラック企業や就活など色々感じさせられるテーマ選びが続きますが、なんと言っても今作の魅力はアフタヌーンティー。
読了日:08月21日 著者:柚木 麻子

幹事のアッコちゃん (双葉文庫)幹事のアッコちゃん (双葉文庫)感想
第3作も一気読み。怪人アッコちゃんも風邪をひいたり、少し過去や弱気が見え隠れしたり、少しばかり人間味を感じさせる流れがはあるものの、最後はやはりぶっちぎって期待に応えてくれます。3作を通じて読むと、ランチの〜の主人公のこけしさんの成長ストーリーにも見えてきます。素敵な3部作、元気が出ます。
読了日:08月21日 著者:柚木 麻子

最強の「独学」仕事術最強の「独学」仕事術感想
結局、仕事の仕方を誰も教えてくれない・・というところからスタートする独学仕事術。大事なところは最初に出てくるとすれば、やはり、小さな成功体験を積み重ねて自分に自信を持つことに尽きる、のかもしれない。あとは赤羽さんお勧めのA4メモでもやもやは吐き出すこと。
読了日:08月22日 著者:赤羽雄二
トヨタの会議は30分 ~GAFAMやBATHにも負けない最速・骨太のビジネスコミュニケーション術~トヨタの会議は30分 ~GAFAMやBATHにも負けない最速・骨太のビジネスコミュニケーション術~感想
会議のデフォルトが60分ではなく30分になれば、それだけで物凄い価値を日本の企業社会に与えると思います。内容はもう別に良いから本のタイトルだけ一人歩きして欲しい、頼みます・・
読了日:08月22日 著者:山本 大平

SHOE DOG(シュードッグ)SHOE DOG(シュードッグ)感想
ナイキ創業者のフィル・ナイト氏の自伝。AmazonやNetflixの創業話も凄いと思いましたが、その何段か上をいく無茶苦茶ぶりが凄い。これが今も変わらないアメリカの勢いか。オニツカタイガーや日商岩井とナイキがこんな縁や確執があったとは驚きでした。これからは近所をジョギングするシューズを選ぶ時でもストーリーを知りたくなりますね。
読了日:08月22日 著者:フィル・ナイト

夜の側に立つ夜の側に立つ感想
ちょっと意外な展開と、らしくない終わり方をみせる小野寺さんの作品。色々なきっかけになるのは、お隣の成瀬さん・・。こう心がザワザワする読後感も、ありかもしれない。
読了日:08月23日 著者:小野寺 史宜

ナオタの星 (ポプラ文庫)ナオタの星 (ポプラ文庫)感想
売れないシナリオライターのナオタ。魅力的な女性に囲まれて、やや羨ましくも感じるが、はよ働けや・・とも。良いシナリオが描けたとは思います。次は自分のために。
読了日:08月24日 著者:小野寺 史宜

パワードスーツパワードスーツ感想
面白そうな世界観設定も活かせず、込めたメッセージも明らかではなく、エンターテイメント性にも欠ける、、と少々辛口な感想です。登場人物一人一人が何をしたかったのか。。
読了日:08月25日 著者:遠藤 武文

転がる空に雨は降らない転がる空に雨は降らない感想
小野寺さんによる2人のプロサッカー選手の人生が交錯するお話。かなり本格的にサッカーの世界にはどっぷりながら、そこはやっぱりいつもの小野寺さんワールドです。ふとしたことで転落する人生、それぞれに灯る小さな希望。いい。
読了日:08月26日 著者:小野寺 史宜

牛丼愛牛丼愛感想
牛丼チェーン店を取り巻く人間模様。小野寺さんの作品にはいい人ばかりが登場・・と思うとしっかり裏切られる部分もあって、読者も油断は出来ませんね。全体に広がった人間関係や伏線は回収し切れず、あまり掘り下げられず、一連の作品群の中では読後感は下の方かな(偉そうですみません)。
読了日:08月27日 著者:小野寺 史宜

それは甘くないかなあ、森くん。それは甘くないかなあ、森くん。感想
森くんは、確かに甘いかもしれないが、なかなか良い友人に囲まれているし、彼ら彼女らの人生にも意味を与える存在。いいプレーが3つ続くと点になる・・の反対がある、というのは印象に残った。ギリギリのところで踏みとどまれるかどうか。ツネと樹里ちゃんにここでこうして再会するのをしみじみと楽しめるのは小野寺ワールド10数冊目ならでは。
読了日:08月28日 著者:小野寺 史宜

その愛の程度その愛の程度感想
はっきりしない主人公と、はっきりと意思を示す周囲の女性との対比が面白い。確かに愛も、程度の問題なのか。そこに人生を振り回される子供からするとたまらないが。顔は大事、は何となく共感する。敢えてもやっとさせる読後感も小野寺ワールドの表現のカタチの一つと思えてきた17冊目。
読了日:08月29日 著者:小野寺 史宜

経済的自由をこの手に! 米国株で始める 100万円からのセミリタイア投資術経済的自由をこの手に! 米国株で始める 100万円からのセミリタイア投資術感想
本題の米国株投資、ETF、投資信託よりも、サラッと書かれていた太陽光発電投資が果たして今後も持続可能なのかが気にはなります。自分は・・その一歩は踏み出せない気がするなぁ。それが億り人に向かえるかの差とも。
読了日:08月29日 著者:たぱぞう

東京タクシードライバー東京タクシードライバー感想
先日、小野寺史宣さんの「タクジョ 」を読んで、タクシーの世界への関心が高まっていたので興味深く。小説好きですが、時に良質なノンフィクションは易々とフィクションを超えていくなと思う時があります。タクシーに乗るたびに、このドライバーさんはどんな物語を抱えているのだろうと思ってしまいそう・・聞かないけど。
読了日:08月30日 著者:山田清機

ホケツ!ホケツ!感想
これぞ小野寺さんの作品の魅力が詰まった一冊と思った18冊目。サッカーを題材とした小説を幾つか書かれておりますが、補欠が主人公というのはやはり斬新。キングにきちんと言い返せた大地は偉かった。人生を主体的に生きるとは、こうした日常の連続の中にあるように思います。
読了日:08月30日 著者:小野寺史宜

8月の濫読記録、30冊でした。