なぜテキサスにウォッカ?というのが最初の印象のテキサス産ウォッカのTito’s(ティートスと呼んでますが、日本語読みだとチトーかな)。ダラスの同業の方に意外なテキサス土産の一つとして勧められたのが最初の出会い。
半信半疑で酒屋で試しに購入し飲んでみると、ボトルで10数ドル後半と廉価な割に飲みやすい味。以来、我が家のハードリカーゾーンでロシア産の正規ウォッカとレギュラー争い中。(最近はTito’sが定着しています)
きっとどローカルな少量製造の一本に違いないと思っていたのですが、なんとニューヨークのラガーディア空港で大広告に遭遇し見る目が変わりました。
調べてみると創業者のBert Beveridge氏、通称Titoさんはテキサスのウォッカ王と呼ばれているそうな。90年代後半に一念発起されハンドメイドのウォッカ作りを初め、これが大当たりして今や数千億の資産家の仲間入りだとか。(少し甘い後口の味わいは、芋や小麦より、とうもろこしを多めに使うからという説明も。そもそもウォッカ作りの常識がさほど分かっていませんが。)
Wikiには2017年の全米のウォッカ市場の7.1%のシェアをもつというデータもあり堂々の全米ブランド。2016年の販売量は750ml換算で45百万本というから相当な量です。
飛躍の転機となったのが2001年のサンフランシスコでのスピリッツコンペティンション、ウォッカ部門で良い賞をもらったこととあります。(公式HP→San Francisco Spirits Competition)
このコンペの最近の結果などをHPで眺めてみるとスピリッツのカテゴリー分けとか色々面白いので、もうすこしじっくり読み込んでバーボンやその他の掘り出し物を探すツールに出来ないかな・・と思います。
Tito’s、テキサス州サンアントニオ出身でオイル&ガスの業界で働いていた男が、趣味だったハンドメイドのウォッカ作りに転進し大成功・・といういかにもアメリカンドリームなストーリーが楽しい一本です。見かけたらお試しを!