小さな村の物語モンティエーリ編

ローマ空港でレンタカーして、高速から山道を走ること約4時間。たどり着いたのがトスカーナ州はモンティエーリという小さな村、人口は約1,200人・・のさらに郊外。

そう、私の母が訪ねたかった小さな村、第321回の舞台です。

遠かった・・・。

村の中心部はなかなか栄えているように見えましたが、100メートルも行かないうちに終わる。そして再び山道。

目指す宿が見えてきました・・、ここだ!

し、渋い。さすが13世紀の修道院を改修したというだけあります。噂のオーナーが早速ウェルカムしてくれました。こちらも、自分はロンドンからだが、母は遠く日本から、あなたの出演していたドキュメンタリー番組がきっかけでしたと伝える、オーナー大興奮。

4室しかない小さなホテル。1部屋でいいかと予約してましたが、まさかの弟と二人でダブルベッドで寝ることに。まぁ、これも旅の思い出です。

初日の夕食は近くの村のおすすめの地元の方しかいかないであろう料理店のテラス席を予約して頂き、そちらへ。二日目の夕食はオーナーの息子さんが腕をふるう、自分の農園で育てた野菜達の料理を堪能しました。そして2回の朝食も素敵だったなぁ。

本当に朝に収穫したばかりの果物達の新鮮なこと。地元のサラミやチーズ、焼きたてのフォカッチャや栗の粉を使ったスイートの素朴な味わい。

日中は近場の村や史跡をめぐり、夜は田舎ならではの星空を見上げた二日間。なんともゆったりと贅沢な時間でした。

ちょっとお茶目なオーナー氏。

先祖代々500年以上所有しているという栗農園も見学させてもらったり、昔ながらの製粉をしている栗小屋を見せてもらったり、まさにドキュメンタリー番組の世界に飛び込んだ感じ。

栗の木と栗小屋。農園というか、ほぼ栗林。

なかなか、ここに辿り着くまでは大変だったなぁ、、とは思い返しつつも、やり切って良かったと思えた瞬間でした。母には他にも訪ねた小さな村がイタリアには山ほどあったようなので、それこそ元気でいればまた来ても良い訳ですし。

今回は2泊でしたが、もう1泊ぐらいしても良かったかも。居心地の良い空間でしたし、毎食美味しかったのはイタリア・トスカーナならではか。

母の夢の実現に便乗して、息子二人もすっかり小さな村を堪能。