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あなた落とす人、わたし拾う人

月末に向けて何とか帳尻を合わせようと、会社から歩いて帰宅してみました。1時間15分、7000歩ほどで帰り着ける感じです。

その帰り道、歩道橋を通過中に、黒革の名刺入れを発見。無視して通り過ぎようかとも思ったのですが、一応拾って中を検めました。

げ、名刺のみならず、免許証からキャッシュカードまでタップリ詰まってます。さぞお困りでしょうし、ここは善良な市民モード発動です。この場での最適な対応を求めて、頭脳もフル回転。

バックに流れるテーマは、ガリレオのテーマ。

まず、名刺を見て職場に電話してみます。携帯番号でもゲットできれば即解決ですので。・・・誰も出ない、、NPO法人だから残業とかしないのかなぁ。

次に免許証の住所から考えて、最寄り駅のJRか地下鉄、どちらかを利用していると推定。まずはJR駅に移動して、名刺入れを落としたという人がこの1時間以内でいなかったか確認。

こっちに来ていないということは、自分が歩いた道を探しているか、近くの交番に届出を出しているはずと考え、地下鉄駅方向に歩きながらそれらしき人を探してみます。銀行のカードを止める前に見つけてあげないと、手間が増えますからね。

そして、最寄の交番に辿り着いたら・・・ビンゴ!

肩を落としながら、警官さんの前で遺失物の書類を書き込んでいるオジサン発見。

「アベさんですね、落し物届けに来ましたよ。」

交番の警官さんはすぐに事態飲み込んで、良かったですね~と反応、しかし、肝心の当人が動転しており状況を把握できません。警官さんに「コチラの方は一体どなたですか・・?」と聞いている始末。

「単なる通りがかりのモノです。」

ようやく事態を把握頂き、遺失物の手続きをやめて、本人への直接返還という形に。

アベさん、「本当に有難うございました。お礼もせず恐縮ですが。。」(ベツニオレイシテクレテモイインダケドネ)

結局、名も名乗らず(聞かれず)、爽やかにその場を立ち去りました。20分ぐらいの寄り道になりましたが、良い事をするのはやっぱり気分が良い。警官さんに「有難うございます!」と敬礼されたのも何とも嬉しかった。

いいなぁ、下町の交番の良い警察官風で。

日本が世界に誇れるKOBAN(POLICE BOX)、是非継承していって欲しいものです。