新人戦という名の儀式

週末、北の大地にちょこっと帰って参りました。丁度、大学同期のシックさんより新人戦の情報を入手し、軽い気持ちで覗きにいったんです。

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新人戦とは、4月に新大学生となって何かの拍子にダンス部に入部してしまった若者達が、強化練習~夏合宿という洗脳期間を経て部員の一員となる儀式(イニシエーション)なんですが

10数年ぶりに目にするその世界は、想像を通り越して口があんぐり開いてしまうと言うか、、選手全員、口・・開き過ぎだし。。

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男達はさておいても、世間では一応「女子大生」と名乗れるようなうら若き乙女たちがピチピチの赤いレオタードに身を包んで(通称:紅ショウガ)この状況。

彼ら、彼女らを応援する為に応援席に集まったご両親やクラスメイトは一体何を思うのか。。というか、これが本当に社交ダンスだと気付いているのか。。。

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(夜道でこのクイックに追いかけられたら、絶対泣くと思う)

1年生に教えることといえば、バシッとホールド張って、思い切り笑って(つまり、口あけて)、遠くから遠くに思いっきり動く!というのが伝統の北大なんですが、ここまでとは驚きました。

あたりまえのことをバカになってちゃんとやる

あたりまえのことをバカになってちゃんとやる

小宮一慶さんの著作で良かった中に、こちらの本があるのですが、

A..あたりまえのことを
B..バカになって
C..ちゃんとやる

あたりまえのことでもないし、ちゃんともできてないけど(踊りとして色々正しくない)、ムチャクチャ、バカになって、徹底しているという点で価値があるなぁ、と。

上を向けと言われれば天井を仰ぎ、笑えと言われればアゴが外れるぐらい口を開き、動けと言われれば膝が床につきそうなぐらいロアをして、スケートのように床を滑る。

自分の限界のリミッターを外すことが、果たしていつから出来なくなったのか。(・・・だから、地獄の研修とかあるんだろうな。)

確実に18年前に自分も通ったはずの儀式を目の前にしながら、もの思いました。頑張れ1年生、未来のダンサーを目指して。