ダンサーからの手紙

B級戦、さっくりと散った夜に、パートナーのあきさん(仮名)の本気メールを頂きました。この場合、本気(ほんき)と書いて、本気(マヂ)と読みます。

あの晩、「・・今日はお疲れ様。もっとうまくなります・・・」とメールした僕への返信。

「もっと上手くなりますって言ったって、私がいない時に練習してないでしょう?明らかには上手くなってきてはいるけど、練習やレッスンで気付いたことを次回の練習でやっているだけでは効率が悪いし、先生にも相手にも失礼だと思うよ。練習の時もシャドウやウォークを殆どしないのは、シャドウでの練習の仕方がよく分っていないからだと思う。カップルでの踊りはカップル練で出来るけど、自分個人のテクニックや動きの精度の底上げって、カップル練では中々できないのよ。これは別に苦言や押し付け、落ちて苛々しての八つ当たりではなくて、本当に冷静な意見です。絶対的な個人での練習不足っていう。勿論「私より下手なんだから一人で練習すべきよ」なんていう驕った気持ちでは一切ないです。私も日々精進で「二人の踊り」をよりよくするために努力しているよ。仕事が忙しいのはお互い様だけど、シャドウレッスンなら30分で、21時半からでも入れるんだから、ダメな自分から目を背けないでお互いもっと上を目指しましょう!」

びっくり 長っ!! そして・・熱っ!!

たっぷり20回以上メールを読み返して、無くさないように大事に保護しました。これからも読み返したくなると思うので。

色々考えましたが、やっぱりこんなに真っ直ぐにダンスに向き合える彼女を尊敬します。ここで、「いや、僕は仕事が・・・」とかしょぼいこと言ってられませんよね。

どうにも落ち着かないのは、考えてみると初めてのことなんですよ。自分より、ダンスが好きで、もっとやりたい人と踊るのが。。彼女の思いを込めた長文メールに対して、ここは気合いをこめて一言だけ返しました。

スマイル 「御意。」

・・どうやって取り組むかは、これから考える・・という行き当たりばったりですが。(注:「御意」・・目上の人に対して、同意・肯定を示す返事の言葉。ごもっとも。おっしゃるとおり。)