犬公方の時代なら死刑

いやはや、人生2回目です。

● 犬食べちゃいました

1度目は1999年の韓国出張の折、そして今回。

日頃から、「食べられないものはない」 を自称し、当地でも日本人には難易度高めと、もっぱら評判の、「チュンビロン(南部ではホビロン)」 と呼ばれる

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● 孵化しかけの鳥さんのゆで卵

も普通に食べることのできる私ですが(むしろ好み)・・・「お犬」様には、やっぱり抵抗があり、今まで3ヶ月のベトナム滞在期間中、対峙を回避してきたのですが・・・とうとうこの日がきてしまいました。

馬主が、桜肉(馬肉)を食べたくないというように、幼少より家では犬を飼っていた一日本人として、心理的抵抗があることは、否めません。

しかし、犬肉を食べるということは、当地のれっきとした「食文化」 であり、文化に敬意を表すために、可愛いから「食べてはいけない」などと言う「捕鯨反対」にも通じる勝手な人間の論理に屈しない為に、

ベトナム人同僚の好奇の視線を一身に浴び、ココロの中でそっと手を合わし、食したその犬肉は・・・・

● 美味

揚げ、炒め、煮込み、腸詰め、なかなかに多彩な料理の数々。豚肉ともまた違う風味の味わい。月の前半に食べると運が逃げる、というものらしく、普通は月の後半に犬肉は食べるものらしいです。

でも、腹も満ちてきた頃に、突然階下より聞こえてきた・・・・

● 「キャイーーン」

という仕込み(断末魔の声)を聞いて・・さすがに箸の動きがフリーズしました。(その後食べられず)

顔色をひとつも変えずにもくもくと食べ続けるベトナム人同僚(社内No.1美女)が、

「え?わたしハノイ娘だから、別に気にならないわよ。」

ベトナム女性のたくましさをまたひとつ実感した、昼ご飯でありました。

ベトナムで闇鍋

よく仲間でやってみようかという話にはなるけど、実際、ガチンコではやったことがなかった・・・

● 「闇鍋」

といえるようなものをとうとう食べちゃいました。

この「闇鍋屋」の場所ですが、ハノイから国道1号線沿いに南下、305キロほど走った山間部。薄暗いオープンエアの席で、同行の荒くれ運ちゃん達が頼んだのが・・

● ぐつぐつと煮込まれた謎の鍋

その不気味さに、しばし無言。・・・・見回せば、みんなそれを食べているので、店の名物なんでしょう。いかんせん、手元までも暗いので、

● 具材不明

どうも主となるのは、ベースとなる鍋にどんどん追加する春菊系の菜っ葉。これはなかなかの美味。

しかし、ベースとなる鍋の中身がよく分からない。まずは魚、、白身のなかなか上品な味。その後、「お頭」が出てきたので、

● ナマズ系 と判明

気味が悪いのが、細長い、裂けたような肉片。微妙に皮に縞模様があるような・・・。しばらく味わった後、蛇ではなく、

● 田ウナギ と想定

そして、ナスのような風貌ながら、ボソボソとした物体。これは分からず、聞いてみると、

●バナナ、と判明

あとは例によって、木の根っこのようなスパイス類やら、その他、ダシがでそうな物体達。・・・このあたりは深く内容を追求するのは止めました。

そして、完食寸前の僕の鉢に最後に飛び込んできたものが、

● 長さ25cmほどの白髪

思わず、老婆がダシとして煮込まれているのではないか?と疑ってしまった「闇鍋屋」の夜でした。

ハノイのある休日

2004年8月から2005年6月の約10ヶ月、ベトナムの首都ハノイに長期出張しておりました。

その当時のごくありふれた日曜の記録が発掘されたので備忘録がわりに転載します。当日は週休1日だったので、日曜日が待ち遠しかったものです。

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日曜の朝はちょっと意図的に寝坊して9時過ぎ起床。普段平日は7時前起床、週休1日なんで贅沢な2度寝。昨晩寝る前に、先日借りた「せかちゅー」なる小説をざざっと一気に読んだせいか何か夢を見る。起きた瞬間にはすっかり内容忘れてたけど。読後は、ふ~んって感じだったけど(涙腺ちょっと緩みましたが)何か無意識下に響くものがあったのか。

シャワーを浴びて日曜午前恒例のDVD鑑賞。本日はトム・ハンクス主演の「The Terminal」。祖国が政変に巻き込まれアメリカ入国前にパスポートが無効になってしまい、JFK空港の国際線乗り換えターミナルに閉じ込められ暮らすことになってしまう男の話。最近のトム・ハンクスは外してばかりな気がしますが本作はなかなか楽しめる内容。例によって話の肝になる部分の会話(英語)が今ひとつすっきり理解できず、ちょっと消化不良。

外出装備一式(ベトナム語関連グッズ、デジカメやらアイポッド、文庫本など)をリュックに詰めいざ外出。とりあえず市街中心部のホアンキエム湖まではタクって、そこから旧市街、3週間ぶりの行きつけのブンチャー屋へ。この「ブンチャー」という焼肉つけ麺が大の好物なんです。ブンというのは、米でできたしらたき的な腰のない麺。それを炭で焼いた豚バラやつくねなどの焼肉をぶち込んだ少し酸味のあるつけ汁につけて食べるつけ麺料理。お好みでニンニク、唐辛子、酢をつけ汁に加えて食べるのです。あとはサイドに揚げ春巻きと、山盛りの草。野菜というより、これは草。パクチーなどなどです。レタス系の葉っぱと、しそっぽいのは美味しいんですが、あきらかにその辺に生えてそうなにがーい草も混ざってます。ビール一本つけて、しめて2万ドン(140円)なり。

ぷらぷらとパトロール先のCD/DVD屋へ。いつも海賊版購入でごめんなさい・・と思いつつ新着を物色。最近店番の姉さん(本日ゴックさんであることが判明)も僕にうちとけてきて、選んだDVDの質の悪そうな奴は事前に取り替えてくれるようになりました。既にここで40枚ぐらいはDVD買ってるから間違いなく上客だろうし。付近は安宿があつまっている通りで、他の客は欧米のバックパッカーが殆ど。まだ見ていないDVDが25本ぐらい部屋にあるのに、しょうこりもなく10枚ほど買う。新着では「エイリアンvsプレデター」をゲット。B級な匂いがプンプンして、観るのが楽しみ。

ちょっと一休みにいつものカフェで、香りの良いおとしたてのベトナムコーヒーを1杯(100円)。ベトナムがブラジルに次ぐコーヒー輸出国だなんてさっぱり知らなかった。友人情報ゆえ検証してませんが。そして我が万歩計のカウンターを5,000歩以上にする為に待ち合わせ時間までホアンキエム湖(1周1キロちょいぐらい)の周りをしばしウォーキング。耳に響くは小田和正の「自己ベスト」。それにしてもアイポッドは買ってよかったと満足できるアイテムです。MDプレイヤーはもう持ち歩かないと思う。

その後は、ベトナム人大学生と4:4でお茶飲んで、カラオケ行って歌って、晩御飯に魚介食べて、彼女達のバイト先のクラブに同伴出勤して、ベトナム語をがっちり実戦勉強して帰宅。後半は全部ひっくるめて100万ドン(7000円)なり。(民間ODAと割り切ってます)

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確かにこんな週末でした!

人生初ブログを書いたのも実はベトナム・ハノイ。(毎日更新が習慣化したのはもう少し先の2007年頃から)懐かしい。