「米国で美味しかったもの」カテゴリーアーカイブ

マンハッタンでトルコ料理〜ALATURKA

先日来、僕の外食辞書に新たに加わったのがトルコ料理という選択肢(ヒューストンでもトルコ料理→故郷の味〜帝国の味)。

先週のNY出張ではトルコ出身NY在住だった同僚を連れていたので、彼女がマンハッタンで一番とお勧めするトルコ料理の店を訪問。

■ ALATURKA(→公式HP

(落ち着いた雰囲気の店内、不思議な楽器での生演奏が素敵)

前菜はMEZEというのですが、冷たいの温かいのおまかせでMEZE色々、タコのグリル、そして肉はファミリープレート的に各種盛り合わせで・・と完全にトルコ料理初心者丸出しのオーダーを。

ビールも勿論トルコで!と言うとEFESというブランドが。この味・・飲んだわ、、自分の新婚旅行で・・(初々しかったあの頃→食いしん坊万歳〜新婚旅行トルコ編

ブログに記録した瞬間に忘れがちなんですが、、ちゃんと、地元NO.1のEFESも悪くない!と書いてありました。ビール大国ドイツからの移動なので少々書きぶりは辛めですね(→ビール党

様々なMEZEという前菜達が!定番のフムス(ひよこ豆のペースト)やナスのディップだけではなく、スパイシーなものや、温かいひき肉系のもの、ヨーグルトなど、初めての味が沢山。

そしてメインの肉が・・・

どどーん!

一瞬、彼女の顔が曇り、こんなに食べれるのかしら、そしていくらになるのかしら・・と不安になったのを見逃しませんでした。大丈夫・・食べるの僕ら得意ですから。(そして食べ放題、飲み放題、払い放題も・・)

何が何やら、口に入れるまでよく分かりませんが、豚がないのだけは確実。牛、鶏、羊、それがひき肉になっているパターン、味付けが違うパターン、様々。(なんとかケバブ軍団)

彼女が目を丸くするぐらい綺麗に完食して食後のコーヒー。

(中身半分ぐらいがコーヒーの粉というか泥)

コーヒーを飲み終わった後にカップをソーサーに押さえてひっくり返して、残ったコーヒー粉の形で占いをしたりするのだという話を彼女に教えてもらいました。女子とかで盛り上がれそう。。(逆におっさんがコーヒー占いを真剣に語っていたら怖い)

料理のプレゼンテーションも味も大満足。気になるお会計もお一人100ドル弱ということで(そこそこワインも飲んで)、マンハッタンとしてはリーズナブルな方。異国情緒が楽しかったです。(既に異国という話は置いといて)

フィラデルフィアに料理の鉄人の店〜MORIMOTO

今週のフィラデルフィアにて、今晩は流石にちょっと美味しいものでも食べたいね・・とYelpを物色。幾つかの日本食レストランの中から$$$$が多い店をチョイスして出てきたのが此方。

なんでしょうか、この近未来な雰囲気の外装は・・・

・・内装はもっと凄かった、完全にSF映画のセットかと。若干男二人で潜入するのを躊躇しました。

■ MORIMOTO(→公式HP

いったいこの店はなんなんだ・・と入店後に慌てて情報収集すると、アイアンシェフ・・の単語が。何!?と日本語でもググると、料理の鉄人、それも三代目和の鉄人、森本正治さんの店!?

・・・すいません、和の鉄人といえば道場六三郎さん、そして跡を継いだ中村孝明さん、しか知りませんでした。1998年2月〜から三代目として登場されていたそうですが、ちょうど就職して上京する時期だから、テレビなんて観てなかったしな。

そう、和の鉄人の店で何を食べるべきか・・・メニューをパッと眺める感じだと創作和食と寿司が主軸。

という訳で初訪店ですので無難に?おまかせの料理&日本酒で身をまかせることに致しました。(イケメンのサービスの兄さんの眼に気合が灯るのを感じました)

鮪トロのタルタル。
これに併せる最初の一杯は福光屋MORIMOTOオリジナル純米大吟醸。福光屋といえば金沢の老舗酒蔵、加賀鳶で有名なところ。

真鯛のカルパッチョ。
雪の茅舎の純米吟醸と。・・確か秋田だったよな、と蔵の所在地を確認したりと、なんだか利き酒師の知識点検的に。真鯛はしっかりと熟成させているのか、とても味わい深い。

お造り三種はヅケ鮪と太刀魚。
合わせるのは七本槍の純米。あしらいがとてもお洒落。

ここで銀鱈西京味噌漬け。
お酒は李白の特別純米にごり。いいなぁ、この展開。。

ここでビックリするぐらいスパイシーなカンパチ炙り。
お酒は菊盛・・だったか、だんだんメモも記憶も怪しい。しかし、このスパイシーな揺さぶりは日本ではちょっとない感じ。フィッシーさを消す為かなぁ。

WAGYUビーフのロースト。
これも酒名不明・・どっしり系の純米だった気がするが、、はて。添えてある緑色のソースがえらく美味。

〆の五貫。
お供するのは再び福光屋MORIMOTOオリジナルの純米吟醸。

はぁ・・幸せ。

量も十分ではあったのですが、ここまで来たので少しだけ細巻きを追加してみました。(少しだけイケメンびびる・・)でも、こちとらテキサスで鍛えているので。。(胃のサイズを戻したい)

(鉄火巻き、ネギトロ、そして梅キュウ)

久しぶりに3日間ほど肉体を酷使する仕事だったので、自分へのご褒美DAYとなりました。この店で妻と二人で食事したい・・でもうちのちびっこ怪獣達連れはさすがに無理か。

最後のパンナコッタもバッチリ。

鉄人、もといアイアンシェフの店の味の冴えに脱帽致しました。お値段そこそこではありますが、オススメです。(NYのステーキ屋さんでワインなど飲んでしまうことと比べればリーズナブル)

マンハッタンで懐石〜SUZUKI NYC

NYCで初めてのレストランウィーク参加!(実際、ヒューストンでも未参加です。。)

NYでは夏と冬の二回、各3週間に渡って多数の参加レストランがお得なプリフィックスメニューを提供するレストランウィークが開催されるそうです。(→公式HP

以前からお勧め!との話は聞いておりましたが、うまいこと出張時期と重なりましたので、KCAさんにご案内頂き出かけて参りました。

鈴木。佐藤でも高橋でもなく鈴木。
NYのど真ん中ともいうべき好立地にある懐石料理のお店へ。

■ SUZUKI NYC(→公式HP

(そんな中で地下に降りていく隠れ家風)

レストランウィークで、ディナー3品のプリフィックスが42ドルと予め聞いていなければ、ちょっと後ずさってしまうような高級感ある佇まいですね。

(店内の内装もオシャレ〜、この暗さは欧米的?)

当初の作戦通り、レストランウィークメニューの3品42ドルに、日本酒のペアリング40ドルを合わせることに。

KCAさんと3ヶ月ぶりの再会を祝し、獺祭にごりにて乾杯。

1年半ほど前にブログにコメント頂いたことがご縁となって、4ヶ月ほど前にリアルに初めてお会いして、NY、ヒューストン、そしてNYと順番に食事させて頂くのが本日3回目。

この前菜の盛り合わせが、懐石の八寸っぽくて嬉しいですね。(本当の懐石の八寸は木の盆なんでしたっけ)

ユナイテッドのミリオンマイラーであり、ディズニークルーズでもずっと先をいく米国生活の先輩であるKCAさんからは、いつも色々なアドバイス、豆知識を頂いてはお世話になっています。年間70泊前後の私より更にご出張もされている猛者ですし。

蒸した鴨です。

海鮮ちらしです、これがまた美味しかった・・・

とってもお上品な感じで最後はシャーベットで〆。ペアの日本酒も獺祭にごりから、何かの純米大吟醸、そして獺祭の50とあぶなげない試合運び。少し悪く言うと冒険は無し。

今度はじっくり懐石を、あるいはお寿司を・・なんていうお試しには凄い良い機会だと思いましたレストランウィーク。ヒューストンでもやっているはずだから、一度は行ってみようかな。

KCAさんとは積もる話は一軒で解消されるはずもなく、私のたっての希望で近くの丼や(→NYで居酒屋体験)に流れ、自分の中では定番の・・カップ酒を飲みながらのもつ鍋、最後はおじや〆・・という全くレストランウィークでのプリフィックス3品の食事が存在しなかったかのような暴飲暴食にお付き合いを頂きました。さすがに翌日もたれたけど・・美味しかった。

趣味の話が色々面白いのは勿論、食べ物の嗜好があう方との気を遣わないこうした宴の機会って実はとっても貴重でもあり、楽しい時間。また是非よろしくお願いします!

メキシコでアルゼンチンステーキ〜Quebracho

メキシコシティの夜に向かったのは・・・アルゼンチンステーキ。市内近所ではオススメの人気店だとか。(でも、なぜにメキシカンではなくアルゼンチン??)

メキシコシティで働く同僚によると、日本人ゲストを連れて行く定番の3択は、当然メキシカン、和食、そして意外にもアルゼンチンだというから驚き。

本場のメキシカンはわりと脂っこいので好き嫌いが別れ(てっきり日本人には馴染むのかと思ってましたが・・それはテックスメックスか・・)人数が多い時は避けて、美味しい牛肉をさっぱりめで食べることが出来るアルゼンチンが選択肢になるそうです。

前菜はメキシカンと大差ないし。ワカモレ(アボカド)のディップに、チョリソーとチーズ、そしてサラダ。お供にトルティーヤが。ビールも勿論メキシコのローカルブランド。

お楽しみのメインは牛肉の特盛り!?

4箇所の部位が入っておりましたが、米国とは切り分け方がかなり異なる感じでした。リブロースは分かりましたが、ここにアラチェラ(日本で呼ばれるところのハラミ、横隔膜)と柔らかいテンダーロイン、骨つきのサーロイン(ショートリブ?)あたりが加わるのがアルゼンチン的なのかもしれません。

どれもシンプルに上手に焼き上げられており、美味!

牛はメキシコ牛の場合も米国牛の場合もあるそうです。牛が同じでもこれだけ味わいが違うとなると、肉の切り出し方、焼き上げ方で随分変わるものだなぁと感じます。

お肉のお供はメキシコのカリフォルニアワイン。若干耳を疑いましたが、カリフォルニアといっても、バハ・カリフォルニア産。ベ米国カリフォルニア州サンディエゴの南は、バハ・カリフォルニア半島という名前のメキシコ領なんですよね。味も上々。

デザートではイチゴのフランベのパフォーマンス。こんなところには欧州の香りがする気がします。(気のせいか)

中米のメキシコで感じる南米の肉大国アルゼンチンの香り、そしてその背後にあるヨーロッパの文化。たかが料理とはいえ、色々考えると想像が膨らみますね。そして腹も当然膨れました。

コロラド名物〜ロッキーマウンテンオイスター!

コロラド州デンバーでの初めての晩御飯、皆で向かったのはダウンタウンの老舗ステーキハウス。

■ Buckhorn Exchange (→公式HP

Denver’s Original Steakhouseの名に恥じなく、なんと創業は1893年と100年以上の歴史あり。ドアをあけて店内に入ると、これまたぶったまげる感じのディスプレイ。

(何か無数の視線を感じる・・・)

店内所狭しと剥製達がたんまり・・。すいません、これから美味しく食べさせてもらいますんで、、という気分に。

メニューが古新聞的なのはオシャレ。USDAビーフは勿論、バッファローに各種ゲームミートな皆さんが大集合。英語ではゲームですが、フランス語のジビエ、の方が耳に馴染んでいるかも。狩猟によって食用に捕獲された鳥獣のこと。狩猟肉とも。

コロラドのローカルビールを飲みながらメニューを熟読しておりますと、目に飛び込んできたのが前菜の中にあるこちら。

■ ロッキーマウンテンオイスター

あぁ、これがかの有名なオイスター様か!と興奮してオーダーを依頼。やはり、こちらのお店に案内した場合の定番だと。

スモークしたサーモンやソーセージと共に登場したのが噂のロッキーマウンテンオイスター。

からりと香ばしく揚がっております。食感は少しフニャっとする感じで硬くはありません。鳥の皮と砂肝の中間ぐらいかなぁ。ビールにとてもよくあうツマミです。日本人的にはマヨネーズに七味を合わせても良さそう。

この日のゲストの皆さんの中にはこのオイスターを知らない人が多く、一体これは・・・と訝しげに皆さん食しておりました。昔々ロッキー山脈がまだ海の底だった頃にオイスターが・・というおバカな説明を挟んで最後に種明かし。

なんと、こちら牛の○丸、あるいは睾○。

アメリカやカナダの西部、牧畜が盛んで牛の去勢が行われている地域の伝統料理なんですと。豚や羊、子牛なんかのブツも食材として使われる事があるのだそうです。いやはや珍味。

メインにはバッファロー(水牛)とエルク(鹿)のコンビネーションを頂きましたが、あまりに前菜のオイスターの存在感が強すぎてすっかり脇役に。他にもコーニッシュゲームヘンやクイル(うずら)など気になるメニューが幾つか。

二階には素敵なバーカウンター。ここでカップルがカクテルを飲みながら、つまむのがロッキーマウンテンオイスター・・・いやぁ、コロラド恐るべしです。(野球場でも売っているぐらい普通のスナック的に受け入れられているそうです)

皆様も機会ありましたら、是非お試しを!