「利き酒師トレーニング」カテゴリーアーカイブ

ディズニークルーズ2017〜マティーニ飲み比べ

今回のディズニークルーズ2017での初体験となったのが夫婦でのリカーテイスティング参加、平たく言いますと利き酒体験。大人限定(当然か)の船内BARやCAFEで開催されています。(有料&要予約)

ウィスキーやコニャックなど幾つかの選択肢があったのですが、我々はマティーニの回に申し込み。

初めて踏み入れるキャデラックバー。参加しているのはペアの方が多く20名ほど。バーテンダーさんがマイクを握り達者なトークを展開。

まずは基本のマティーニからおさらい。レシピはジンが45mlにドライベルモットが15ml、3:1。よりドライ(辛口)な味にするには加えるベルモットを減らしていくのだとか。

ジンも、主なものでもボンベイサファイヤやタンカレー、ビーフィーター、ヘンドリックスなど色々あるので、好みのジンがあれば指定するのが良いそうな。自分はジントニックではボンベイ派だったけど、マティーニではどうだろうか。

ベルモットは白ワインに香草やスパイスをブレンドして作るフレーバーワイン。フランスのものはドライ、イタリアはスイートなものが主流だとか。今回使ったのは一番有名なノイリープラット社のドライ・ベルモット。

基本のジンのマティーニのあとはウォッカマティーニ。名前の通りジンの代わりにウォッカを使ったもの、最近はウォッカの方が米国では人気なのだとか。

マティーニにまつわる有名なチャーチルやジェームスボンドの話から、ドライベルモットの代わりにライムジュースを使えばギムレット、オリーブの代わりにカクテルオニオンを入れればギブソン、、というように様々な他のカクテルの話まで、さすがバーテンダーさんの話は昼に聞いても面白い。

続いて柑橘系やリキュールと合わせた性格の違うマティーニを二種頂いた後に、〆はデザート感覚な甘いマティーニと、全部で5種類頂きました。結局はマティーニグラスに入っているものは全て広義のマティーニと呼んでいいという柔軟さも気に入りました。

1つ飲むたびに中身を参加者皆で当てていくのがとても楽しかったです。皆どんどん飲んでは酔っ払って雰囲気が盛り上がっていくのも愉快。(テイスティングだから全部飲まなくてもいいのですが、当然完飲)

ここしばらくカクテルを楽しむ習慣をもっておりませんでしたが、やはりカクテルもいいものだなぁと再確認。陸地に戻ったらカクテル用のハードリカー達も我が家に揃えていこうと妻と盛り上がりました。

ワインはどこに消えた?

我が家のワイン在庫はMax 12本(1ダース)と定め、普段用使いの白赤泡と取り混ぜ調達しております。

ビールについても当初は箱買いでストックを持っていたのですが、ゆるやかな糖質制限志向と共に夫婦でビール消費量が減ってきたこともあり、冷蔵庫内に入るMax 18本(6本セットで3種類までの買い置き)という運用を最近はしてます。

(ワインは12本から欠けた本数だけ都度買い足し)

ワイン以外には日本酒四合瓶が冷蔵庫で常時4本、焼酎は6本のストックスペースがあり、その他にウィスキーやテキーラなどのハードリカーも一通りあるので週末の家飲み2〜3回ぐらいは補給無しでもいけそうな備蓄量です。

最近おかしかったのが出張から戻るたびに冷蔵庫に1杯分残ったワイン瓶が複数眠っていること。僕の不在中に妻が酒備蓄を確実に消費しているのですが、味見用に少しだけ残してくれているのがありがたい。

いまのうちにワインもクラフトビールも色々二人で試してみて、我が家のお気に入り・・おすすめ5選ぐらいの成果を残していければなと考え中。(日本酒のように→好きな日本酒〜まずは5選

さて、今週末に向け少しお酒補充に出かけないと。

純米じゃなくて本醸造

NYマンハッタンはミッドタウンにて平日2時までOPENしている残業ビジネスマンの強い味方、大衆居酒屋RIKI。僕も出張中、仕事で遅くなった時の晩御飯に愛用しています。

む・・・Special Sake from JAPANという欄にお得なお酒を発見。

■ 純米 大神楽 (岡山) グラス8ドル、一升瓶80ドル

ほほぉ、味はSweetとあるので甘めですな、どれどれ。。

む・・・確かにこれは飲みやすい。味は・・だいぶ甘い。喉越しよく水の如くスルスルと、、、って、本当にこれは純米酒?

もう1杯頼んで、落ち着いてじっくり味わってみる。やはり不自然に甘い気がする。これはきっと米本来の自然な甘味ではなく醸造用アルコールの甘味に違いない。

お姉さん、お姉さん(正確にはおばさま)と、日本の方なのか、単に日本語を解す東アジアのどちらかのご出身なのかわからぬ方をお呼びして、3杯目は一升瓶からついでもらう。

するとやっぱり日本語がそんなに得意ではないご様子で、今から一升瓶を頼みたいのか?と驚かれる。違う、瓶のラベルを確認したいだけだから。

・・・! やっぱり純米酒じゃなく本醸造じゃないか。

醸造用アルコールを添加した、いわゆる普通酒。このお酒を純米酒とメニューに表示して売ってはいけないよなぁ。造り手の岡山の白菊酒造のHPを確認すると、当然のように、純米大吟醸から、純米吟醸、純米酒から本醸造(普通酒)までフルラインナップで造られています。

4杯目を頼みながら、お姉さん(注:おばさん)にお伝えしました。いいですか、これは本醸造であって(漢字を指差す)、純米ではありません(漢字を指差して、NO、NO、NO) お姉さん(注:おばさん)意味がわからず、僕を見てニッコリ。

ま、いいか。利き酒師として最低限の役目は果たした。すいませーん、もう1杯!(結局、純米派だけど、普通酒でも十分に飲めるらしい)

NYで焼き鳥〜鳥心

久方ぶりにNYマンハッタンの焼き鳥の名店、鳥心へ。新店舗となってからは2回目。(初めては旧店舗でした→鳥心@NY

(素敵な佇まい)

■ 鳥心 (→公式HP

結構簡単にOpen Tableから予約してしまいましたが、きっちり前日に予約確認の電話が日本語であるあたりはさすがミシュラン星付きです。

おまかせで10本をお願いした後、追加でアラカルト注文させて頂きました。いやはや毎度素晴らしい。

お酒はビールを2杯頂いたのち、日本酒四合瓶を1本。

ひぇぇ、十四代が四合瓶で900ドルって、希少なのは分かるけどどんだけ!?

今年5月に弟の披露宴があり一時帰国したのですが、お酒のラインナップに奮発したのか十四代が一升瓶であったので一部の日本酒好きな出席者の方達と飲んだことを思い出しました。(皆さんご存知なかったのか意外と人気無し・・)

「四十代です・・」と、十四代の一升瓶を抱えにっこり笑うネタを振りまいたこと、果たしてあれは親族として正しかったのか・・(もはや遠い記憶ですが)

新しく赴任してきた同期と初めてのサシ飲みでしたので奮発して勝山献を。(こちらはボトルで110ドル)

締めは親子丼と鶏スープ。

やはり焼き鳥好きとしては定期的にお邪魔したい名店との認識を深めました。近所にあるYAKITORI TOTTO(→前回訪問記録)も味は悪くないと思いますが、接客含めた総合点は文句無しにこちらかと。

好きな日本酒〜まずは5選

先日の家飲みで好きな日本酒は何かと突然に聞かれ、はて・・と不覚にもつまってしまいました。(既に十分に酔っていたこともあり)

あれもこれも、ちゃんと温度管理された純米酒や純米吟醸種であればたいがい美味しい・・では、流石に利き酒師見習いとしてはどうかと思うので、常にランキング入れ替えの可能性はありますが、記憶と記録をたぐりながら自分の中で良い印象の、好きな日本酒をまずは5つほど並べてみます。

■ 新政・・新政酒造(秋田)

■ 蒼空・・藤岡酒造(京都)

■ 大七・・大七酒造(福島)

■ 写楽・・宮泉銘醸(福島)

■ 五橋・・酒井酒造(山口)

飛露喜、醸し人九平次の純米大吟醸なども強烈に美味しかった記憶がありますが、比較のベースは通常の純米酒や純米吟醸で四合瓶で2千円以内のもので。あまり希少性が高いと値段もあがり飲めませんし。

そして、純米派の私は、埼玉の神亀酒造も大大応援しております。あそこのひこ孫の純米吟醸、純米活性にごり酒は絶品です。

同じく比較的に大メーカーながらランク入りさせた福島の大七は生酛造りに徹底してこだわる姿を応援したいから。輸出にも力を入れている大メーカーゆえ海外でもわりと手に入るところは嬉しい限り。

海外での手の入りやすさとなれば、やはり成田の免税店でしっかり購入できる久保田や浦霞、八海山などにも大変お世話になっています。いつも手土産感謝致します。

日本酒界の超有名人、新政8代目の佐藤さん。

蔵を継いだ10年前は、アルコール添加の普通酒を安売りし蔵は債務超過状態。そこから蔵のルーツである現存最古の日本酒酵母「協会6号」での醸造にこだわり、秋田産の酒米にこだわり、普通酒の製造も順次廃止し、独自の高級酒路線に舵を切る経営を。

5年前で黒字経営を実現、現在も手間のかかる生酛造りを採用したり、金属タンクを木桶に切り替えたりと伝統への回帰に大忙しと。伝統とは決してもうからない酒蔵経営をすることではないという良い事例。