「利き酒師トレーニング」カテゴリーアーカイブ

利き酒師トレーニング再開

少しずつ日本での生活基盤が整い出し、公私ともに色々立ち上がる中で飲みュニケーションと共に手を出し始めたのがこちら。

仕事終わりに同僚と傾けるビール・・・の後の日本酒。

すっかり本来の日本酒から離れて、クラフトビールにワイン、ハードリカーあれこれ・・と5年ほど漂流しておりましたが、とうとう日本酒をまた飲める生活が戻ってきました。

う・・うつくしすぎる、、八寸。

この超絶豪華な貝刺し盛り、、貝好きにはたまらない。。

同じ蔵の日本酒を、純米吟醸、特別純米、濃醇辛口と1合ずつ並べて皆で違いを利き酒。せっかくなので軽く味の違いや飲む順番についてのセオリーのガイドも。

そこからは日本の各地方の代表的な日本酒を飲みながら性格の違いを飲み比べ。写楽や飛露喜なんかの福島のお酒と、新潟や北陸のお酒はやはり違いますし、作や紀土なんかも違うんですよね。どれが美味しく感じるかは好き好きだと思います。

まずはリハビリ、リハビリ・・・

それにしても、このお店は日本酒のあてが充実している・・

■ 人形町 田酔(神保町分店)

日本酒好きな同僚に案内頂き皆でおじゃましました。こんなお店に残業後の遅めの時間から気軽にお邪魔できるのですから、東京恐るべし。。。

〆は魅惑の黒トリュフの土鍋ご飯。

トリュフ塩やトリュフオイルにバターを合わせれば、こんな感じでリゾット風に土鍋ご飯を作るのは難しくなさそう。外食すると色々料理のアイディアも貰えて楽しい。

車通勤生活ですっかりお酒にも弱くなってますが、利き酒師トレーニングの再開として、日本酒との接触頻度を少しずつあげていきたいと思います。

お久しぶり大衆居酒屋

今回の日本出張では久しぶりに大衆居酒屋にも帰省@神田。

ハイボールのメガジョッキがとにかく巨大。一方で生ビールのジョッキはかなりスリム。居酒屋のアルコールでは生ビールの原価率が一番高いと聞いたことがあります。どう削ろうとしても削れないのだとか。

ここぞとばかりガンガン注文。どれも凄くは美味しくはないけど、全く不味いわけでもない絶妙な塩梅。しかし、たらふく飲んで食べてお一人様3,000円と考えると、このコストパフォーマンスの高さには唸るしかありません。

(これは別の日の二次会で頂いた活イカの刺身、イッパイで4千円と高額ですが美味)

NYの大衆居酒屋RIKIで、こんなに食べて飲めば相当な金額になりますから恐るべしは日本。ホッピーも久しぶりに飲みました。

神田でご一緒した皆さんと別れ、山手線に一瞬ゆられ銀座の宿に戻る道すがら・・馴染みのバーアテンダーのHさんに会いたくてBARに立ち寄って、こちらは7,000円。

たっぷり飲んで楽しんで、この夜は〆て10,000円。
なんでしょうこの日本のお得感。

そしてこの日のドリンクの変遷が・・生ビール、ハイボール、ホッピー(白→黒)、日本酒、ウィスキー、ジントニック、最後がホワイトレディという節操のなさ。これも日本ならでは。

テキサスのウォッカ王〜Tito’s

なぜテキサスにウォッカ?というのが最初の印象のテキサス産ウォッカのTito’s(ティートスと呼んでますが、日本語読みだとチトーかな)。ダラスの同業の方に意外なテキサス土産の一つとして勧められたのが最初の出会い。

半信半疑で酒屋で試しに購入し飲んでみると、ボトルで10数ドル後半と廉価な割に飲みやすい味。以来、我が家のハードリカーゾーンでロシア産の正規ウォッカとレギュラー争い中。(最近はTito’sが定着しています)

きっとどローカルな少量製造の一本に違いないと思っていたのですが、なんとニューヨークのラガーディア空港で大広告に遭遇し見る目が変わりました。

調べてみると創業者のBert Beveridge氏、通称Titoさんはテキサスのウォッカ王と呼ばれているそうな。90年代後半に一念発起されハンドメイドのウォッカ作りを初め、これが大当たりして今や数千億の資産家の仲間入りだとか。(少し甘い後口の味わいは、芋や小麦より、とうもろこしを多めに使うからという説明も。そもそもウォッカ作りの常識がさほど分かっていませんが。)

Wikiには2017年の全米のウォッカ市場の7.1%のシェアをもつというデータもあり堂々の全米ブランド。2016年の販売量は750ml換算で45百万本というから相当な量です。

飛躍の転機となったのが2001年のサンフランシスコでのスピリッツコンペティンション、ウォッカ部門で良い賞をもらったこととあります。(公式HP→San Francisco Spirits Competition

このコンペの最近の結果などをHPで眺めてみるとスピリッツのカテゴリー分けとか色々面白いので、もうすこしじっくり読み込んでバーボンやその他の掘り出し物を探すツールに出来ないかな・・と思います。

Tito’s、テキサス州サンアントニオ出身でオイル&ガスの業界で働いていた男が、趣味だったハンドメイドのウォッカ作りに転進し大成功・・といういかにもアメリカンドリームなストーリーが楽しい一本です。見かけたらお試しを!

毎月SPEC’S

妻のハードリカー愛が止まりません。いや、勿論、僕も一緒に飲んでいますけど、おそらく僕より嗜んでる頻度と熱量は高いかも(寝る前に少量ながら)。

本年1月に遅まきながらデビューした近所のリカーチェーン、SPEC’S(→ハードリカーといえばSPEC’S)。

ディズニークルーズ中のマティーニテイスティングから始まったハードリカー探求の旅も、その後のテキーラサンライズをへて(→大人スムージー)、今回は初めてのラム購入。

ラムを買うのは恐らく初めてで(2回ほどお土産でボトルを貰ったことはあります)、銘柄としてもバカルディとキャプテンモーガン、マイヤーズぐらいしかひとまず知らないので、とりあえずバカルディから。(個々の味も思い出せないし)

右のテキーラについては前回のCAMARENAも悪くなかったですが、色々試してみようということで新顔ESPOLON初買い。通常の750mlではフローズンマルガリータをゲストに出した場合、一瞬で無くなるので(蒸発?)、再び大ボトル(1.75L)。

ジンはタンカレーとボンベイといえば、やはり自分はボンベイ推しな気がするのでボンベイ・サファイヤ大で。(→ハードリカー補充@Spec’s

定番のハードリカー在庫の一角、ウォッカについては一旦消費を少し抑え、ホームウォッカは地元テキサス産のTito’sに定めて運用することに。(大瓶ではなく750mlで慎ましく)

(妻がどちらかの御宅のガレージセールでゲットしてきた一冊)

ワインは別にして、ハードリカー、リキュール類をしっかりカバーする辞書的なものが欲しいなぁと思い、この名酒事典のスピリッツ&リキュール編というのをKindleで購入しました。

ただ、大判の固定ページで、文字をつど拡大しないととても読めず、手持ちのKindleでは読みづらいのであまり開いてません。(タブレットにKindleを入れたら読みやすいかも)

(バーボンは常時2種類程度をキープ出来るようジャケ買い)

毎月というのは大げさですが、1〜2ヶ月に1回は確実にハードリカーまとめ買いをしている2018年の我が家。その分、ビールとワインの消費は落ちています(多分)。

金箔入りの純米大吟醸・・・

先日、会社後輩な若手がプライベートな旅行の機会にヒューストンに立ち寄ってくれました。彼の同期がいるので米国生活の様子を見に来たそうな。全くもって素晴らしい話。

一体誰に聞いたのか、お土産です・・と持ってきてくれたのが日本酒一本。これまた素晴らしい話。

ありがたく包みを開けると、出てきたのは北の誉の純米大吟醸。

北の誉・・は実は飲んだことはないのですが、北海道出身だと誰かから聞いたから地元の酒がいいのだろう、きっと・・地酒というぐらいだから・・という彼なりの考察を感じました。この気遣いがとても嬉しい。

金箔入り・・については、なぜ?と疑問を感じますが、金箔を入れることにより金箔分の値段が僅かに上がることは良く分かります。味は・・金の成分が酒の中に溶け出すことはないので、別に変わらないでしょう。よって、見た目の装飾。

舞い散る金色が華やかと捉える人はいるかも・・・特に日本酒にはなじんではいない米人ゲストなんかにはウケそう・・・そこまで考えてチョイスしてくれたのか。あるいは正月用のメデタイ一本として良いと思ったのか。

僕の将来のTO DO LISTに日本各地の美味しい純米酒や純米吟醸を飲ませる店に彼を連れて行き御礼する・・を加えときます。

居酒屋のお酒メニューに沢山並ぶジャンルの一つに過ぎない日本酒。でもその日本酒という一つの種類の中にも更に様々な世界が奥深く広がっている魅力を伝えていくのは利き酒師の仕事だなと思いました。

勿論、北の誉に金箔が入っていることには何の不満もありません。でも、日本酒のチョイス一つとっても、なんとなくその人なりの日本酒への距離感が透けてくる気がします。

好みという点では、一口に日本酒が好きだと言っても、大メーカーの醸造酒があればそれで満足という方がいたり、大吟醸の吟醸香は苦手という方もいたり、人の嗜好は様々なんでホント一概にこれがオススメとは言えないですよね。

今からどのタイミングで金箔入りの貴重な日本酒をカードとして切るか・・・が楽しみです。(あまり、味には事前に期待しない・・という点でスミマセン)